記事を検索

2014年8月10日日曜日

原水爆禁止世界大会で「ききプロ」の活動を報告

原水爆禁止2014年世界大会、8月4日、広島県立総合体育館で開かれた開会総会で兵庫の「ききプロ」実行委員会が取り組みを報告しました。大前まさひろ氏の発言を紹介します。


1人ひとりの青年に被爆者の思い伝わり、広がる


兵庫では、世界大会に集まった青年で報告会を行ったことをきっかけに、〝核兵器はいらない〟〝原発も核兵器と同じくなくすべき〟だと、2011年9月に「原発ゼロ! 核兵器ゼロ! ゼロこねっと」を結成し、学習と交流、デモなどを行い、発信してきました。この3年間、国連へ毎年代表を送り出しています。また、電力会社の前で毎週行われている原発反対の行動にもとりくみ、全国各地と同じく100回を超える行動を継続しています。

今年の4月からは「自分たちが直接体験をきける最後の世代。被爆体験や戦争体験のききとりを行おう」ということになり、「兵庫ききとりプロジェクト実行委員会」を立ち上げました。兵庫県にお住まいの被爆者や戦争体験者のお話を記録に残す取り組みです。これまで3回の取り組みを行い、6名の方からお話をお聞きしました。

被爆者から語られるのは、家族を一瞬にして失った、死体を踏み越えて逃げた…1人ひとり違った被爆の体験です。結婚や就職のときの差別、今も続く痛みなど、被爆体験は一瞬ではなく、原爆が落とされたあの日から続いて、人生を長く大きく変えるものということが、体験を通して伝わってきます。それでもつらい体験を私たちに語ってくださり、青年に対して激励と力強いメッセージをいただきます。

ききとりに参加した青年は「今まで平和は当たり前だったけど、集団的自衛権や秘密保護法のことなど気になっていた。そんなときに誘われてききプロに参加した。今までは自ら運動しなきゃというふうには考えていなかった。でも、被爆者から体験や青年への期待を聞いて、もっと〝戦争あかん・核兵器あかん〟ということを知ってほしいと思った。まずは自分のまわりから伝えていきたい」と答えてくれました。

被爆者の思いが1人ひとりの青年に伝わって、少しずつ広がっています。こうした積み重ね、草の根の運動の大切さを改めて感じる取り組みとなっています。

兵庫県には約4,000名の被爆者の方がおられます。今後も沢山の方にききとりを行うとともに、一度ききとった方からも要望があるように、何度もたくさんの青年でお話を聞かせていただきながら、日常的につながり、支援と連帯をひろげて行きたいと思います。

わたしたちは核兵器のない世界を目指し、日本中、世界中の人と手をとりあって行動していきます。来年のNPT再検討会議にも、多くの青年で参加したい、そしてこの横断幕でニューヨークの街を歩きたいと思います。

(2014年8月10日付「兵庫民報」掲載)

日付順目次