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2014年8月31日日曜日

「あさぎ」8月詠草 姫路年金者組合

満蒙に渡る家族も通りしや夕萱の道道祖神の辻
中国を仮想の敵と聞くたびに残留孤児の養父母浮かぶ
衣川有賀子

梅ぼしを盆ざるの上に並べおりすっぱい口して土用干しせり
三日干し陽にぬくもりてジュッと染み赤紫の梅ぼしとなる
藤原信子

台風の見上げる空はどんよりと走る雲は北へとびゆく
家内に嵐ふきぬけせいせいと生きて行かんよ我が胸に秘め
江藤雅江

南天にお羽黒蜻蛉羽を立て開げては立て息あわせ見る
雨あがり薄紅色の合歓の下自転車で行く市川の堤
常田洋子

力なき肘関節をブロックし四つ這するに転倒をしぬ
ときに頬額をしたたか打ちすえて内出血しお岩さんなり
田渕茂美

(2014年8月31日付「兵庫民報」掲載)

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