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2014年7月6日日曜日

観感楽学

「依存症」問題を研究している専門家の話によると、日本における、いわゆる「依存症」患者の数は、約3千万人だそうだ。「依存症」にもさまざまな種類があるが、そのうち最も多いのがタバコ依存症で1250万人、そして第2位がなんとギャンブル依存症で、アルコール依存症(230万人)の2倍以上いる▼いま、世界中の国々は「依存症」をなくそうと国を挙げて努力している。韓国は2006年にパチンコの換金を法律で禁止し、同国におけるパチンコ産業は事実上崩壊したと言われている。台湾でも台北ではパチンコを禁止した▼「依存症」は病気で、それも「意思が壊される病気」であるため、治療しない限り治らない。ダルク(DARC)という薬物依存症からの回復と社会復帰を目指すNPO法人、神戸にはないが全国に約50カ所ある。そこで献身的に関わっている知人の話によると、薬物依存者は200万人以上、薬物依存にはまるきっかけの1つが賭博だという▼日本の国民が1年間で賭博に負ける金額は5兆6000億円。なんという国だ。それなのにカジノを「成長戦略」として経済成長の柱にしようとは……まさに亡国の政治である。(D)

(2014年7月6日付「兵庫民報」掲載)

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