記事を検索

2014年7月6日日曜日

宝塚で『レーン・宮沢事件』上映会


「秘密保護法廃止を求める市民の会・宝塚」の主催で、映画『レーン・宮沢事件』上映と意見交換会が6月28日、西公民館ホールで開催されました。

レーン・宮沢事件とは、太平洋戦争開戦日の1941年12月8日、北大工学部2年の宮沢弘幸さんと、北大予科の英語教師ハロルド・レーンさん、妻のポーリンさんの3人が「軍機保護法」違反などの疑いで逮捕された事件です。宮沢弘幸さんは1945年10月に釈放されましたが、獄中で結核を患い、1年4か月後に死亡しました。その後、事件が表面化することはありませんでしたが、1986年の国家秘密法反対運動の中で事実が明らかになり、運動の広がりは秘密法制定を断念させるまで政府を追い込みました。

この作品は、関係者が「事件を風化させてはならない」と1993年12月に制作されたものですが、特定秘密保護法の廃止を求める運動が広がる中、再び事件がクローズアップされ、本作品が注目を集めています。

参加者からは「戦争を知る人がどんどん減ってきている。今こそ戦争体験を語るとき」「現在の阪神競馬場は川西航空機宝塚製作所として戦争で使用する航空機が製造されていた。空襲によって多くの人が犠牲になった。宝塚における戦争記録を伝承していくことも大切」など、たくさんの感想や今後の活動に対する意見が寄せられました。

***
心の通った国際交流が「スパイ行為」とされ、突然逮捕された宮沢弘幸さん。4年近くも投獄され、27歳で亡くなった無念さを思うと胸が締め付けられます。宮沢さんの家族もまた同じです。妹の秋間美江子さん(87)は今年2月、東京・西新宿で講演し「法は通ってしまったが今からでも手遅れではない。(協力を)お願いします」と語り、特定秘密保護法の廃止を訴えました。
集団的自衛権の行使も秘密保護法の実施も許さない、1986年を上回る大運動が求められています。
田中こう=宝塚市議)

(2014年7月6日付「兵庫民報」掲載)

日付順目次