記事を検索

2014年6月1日日曜日

観感楽学

『住民と自治』五月号で池上洋通氏が「日本国憲法と大日本帝国憲法の構成の比較」表を示しています。新憲法が新たに設けた章は、第二章「戦争の放棄」、第八章「地方自治」、第九章「改正」そして第十章「最高法規」の四つの章で、憲法上の組み立てはあまり変わっていません▼しかし、新設されたこれらの章、とりわけ第二章「戦争の放棄」第九条こそ、明治憲法の国家理念を根本的に否定した章で、他の章、条項も、第九条の規定を念頭において読むべきだと指摘▼また、九十七条「基本的人権の本質」九十八条「憲法の最高法規性、条約・国際法規の遵守」、九十九条「憲法の尊重擁護」という三条からなる第十章「最高法規」は、立憲主義の本質を示したもので、解釈改憲は許されないと主張しています▼安倍内閣はいま、解釈改憲により「集団的自衛権」の発動を合法化しようとしていますが、「集団的自衛権」についての直近の世論調査(朝日)では、解釈改憲「適切」が一八%、「不適切」は六七%と日に日に国民の批判は高まっています。安倍暴走列車の行き着く先が、明治憲法下のあの忌まわしい時代であることを国民は見抜きはじめています。(D)

(2014年6月1日付「兵庫民報」掲載)

日付順目次