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2014年5月18日日曜日

観感楽学

米軍が兵庫県で行われる防災訓練に参加するという。今年八月に予定される県と阪神地域八市町による合同防災訓練に県が自衛隊を通じて要請した。欠陥輸送機オスプレイの参加も要請された▼県は防災訓練の計画は未定だという。まさに「米軍参加先にあり」なのだ。住民の安全・人命を守る防災訓練は消防、警察、医療機関、交通機関など兵庫県に関わる組織を基礎に計画されるべきだ。米軍は、本来の軍事任務に支障がなく、それに役立つ限りで参加するもの▼防衛省は、「新型輸送機オスプレイの県外での訓練を拡大するため、各都道府県主催の防災訓練などへの参加を米側に働きかけていく方針を決めた」とされている(二月二十日付高知新聞)。今回の合同防災訓練への米軍参加も国からの要請があったことをうかがわせる▼元防衛庁長官の中谷元・衆院議員は、「(全国の防災訓練へのオスプレイを伴う米軍や日米の訓練は)有事においては…そういうことをやっておいたら、対応しやすくなる」(一三年九月十三日付高知新聞)と、その意図をあけすけに述べている▼防災に不可欠の組織に他国の軍事組織を組み込むことの危険性、不見識を考えるべきだ。(K)

(2014年5月18日付「兵庫民報」掲載)

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