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2014年5月11日日曜日

兵庫山河の会『山河』41号から

小林誉穂
路地裏に匂いただよう風物詩神戸名物いかなごのくぎ煮

塩谷凉子
得意気に母の手離れ幼子は春風連れて数歩を歩む

山下洋美
新入生待つ大学の片隅に辛夷は白き花広げいる

鵜尾和代
三月の空襲の夜母と子ら弾降る中を浜へ逃げたり

古賀悦子
軍服の兄の遺影に問われおり軍靴の音は聞こえてこぬか

大中 肇
好戦的国家造りの声聞けば老いてはおれぬ足腰鍛え

西澤 愼
人類と核兵器とは共存の出来ぬものなり廃絶するのみ

山下 勇
改訂と言って諸物価値上げするこの政府には退場のほかなし

安武ひろ子
演説を終え来てなにはともあれと湯船に浸る手足伸ばして


(2014年5月11日付「兵庫民報」掲載)

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