記事を検索

2014年4月6日日曜日

アスベスト裁判(労災型);国とクボタは加害責任認めよ

裁判終了後の報告集会で報告する弁護団
三月二十六日、神戸地方裁判所で「尼崎アスベスト裁判」が開かれました。この裁判は、クボタの工場内において下請け業者で働くなどでアスベストを吸い込み発症、亡くなった被害者の家族が起こしたもの。

冒頭、二人の原告が意見陳述を行い、それぞれ被害者が働き盛りで突然発病し、苦しみぬいてあっという間に亡くなったこと、そのことで人生が大きく変わったことなどに触れ「責任が国とクボタにあることをはっきりさせたい」と述べました。

続いて弁護団が最終弁論を行いました。弁護団は三月六日の「尼崎アスベスト裁判」大阪高裁判決で、クボタ旧神崎工場から石綿粉じんが工場の敷地外に飛散していたと認定されたことに触れ、工場内で働いていた被害者が工場内およびその周辺でばく露した事実は明らかであると述べました。さらに、工場内で働いていた被害者への安全配慮義務を怠ったクボタの責任を主張しました。

また弁護団は、日本においても一九六〇年までにはアスベストの飛散によって労働者に疾患が生じるとの知見が認識されていたことを指摘。国はアスベストの輸入・利用を積極的に推進しながら、一九七一年まで法律によるアスベスト規制を実施せず、七一年以降も不十分な規制であったことについて述べ、国の規制権限不行使は明らかであると主張しました。

裁判はこの日、結審しました。九月三十日に判決が出されることとなりました。
岸本真千子=尼崎医療生協)

(2014年4月6日付「兵庫民報」掲載)

日付順目次