Web版の発行はしばらく休止します

「兵庫民報」編集部は2012年11月から専任1人で続けてきましたが、その1人も2020年末で退職し、2021年1月からは嘱託となりました。編集業務の整理のため、「兵庫民報Web版」はしばらく休止いたします。それにともないTwitterへの転送も休止します。 紙版の通常号のご購読をお願いします。

2014年4月27日日曜日

日本共産党が丹波で「新農政」考えるつどい


日本共産党兵庫県委員会と丹波地区委員会が「『新農政』を考えるつどい」を四月十九日、丹波市のポップアップホールで開き、田植え直前の農作業日和にもかかわらず百八十人が集まりました。

アメリカと多国籍企業の要求を最優先


つどいでは日本共産党中央委員会の有坂哲夫農林・漁民局次長が講演。安倍自公政権がすすめる「新農政」について、▽TPPの受け入れを先取り、農業に国際競争をおしつけ▽農地中間管理機構を中小農家の離農促進、企業の農業参入・農地取得に道を開くものに改悪するなど大規模化をすすめる担い手に政策を集中▽コメの生産調整(減反)を廃止し、主食の生産と価格安定への国の責任を放棄―などをあげ、従来の農業保護策を「岩盤規制だ」と攻撃し、アメリカ、多国籍企業の要求を最優先したものだと解明しました。

これに対し、農業と地域社会を守り発展させるための日本共産党の基本的な考え―〇農業は国の基幹産業であり地域経済の柱〇地域の条件に合った多様な担い手(専業、集落組織、兼業など)を位置付ける〇食料の安定確保(自給率向上)と農業者が引き合う条件を確保するため国境措置、価格・所得保障など国が責任を果たす―などをあげ、「財界やアメリカ言いなり・安倍内閣の暴走を許さない共同をひろげよう。保守の地盤とされてきた農山村が変わることは政治革新への展望を開く」と力説。日本共産党の力を大きくして共同を広げ、政治の流れを変える決意を表明しました。

養父市の藤原敏憲日本共産党市議は、安倍内閣が成長戦略の柱とする「国家戦略特区」に養父市長が手をあげ指定された農業特区について、農業委員会の権限を奪い、企業が農地取得・売買を自由にさせ、地域農業が荒廃すると批判。農業委員会も反対意見書を提出していることも紹介しました。

農家の期待を裏切り


フロアからは「一番期待してた農地中間管理機構も、条件の悪い田圃は預かってくれないように変えられた。先祖からの田畑を荒らさないようにやってきたのに“なんやねん”という思いだ」(丹波市の農業委員)、「生産調整のためブロックローテーションで転作をしてきたが、転作作物への価格補償の充実がないと揚水の費用も賄えなくなる」(青垣町の農家)、「機械代に収入が足りない。壊れたら農業を続けられない」(加東市の農家)―などの発言がありました。

また、JA丹波ひかみの大畠良樹専務理事が挨拶したほか、篠山市長、丹波市農業委員会会長からのメッセージが紹介されました。

(2014年4月27日付「兵庫民報」掲載)

“明日の自由を守ろう”:若手弁護士が毎月宣伝


「明日の自由を守る若手弁護士の会」(略称「あすわか」)の兵庫支部が毎月一回の宣伝にとりくんでいます。

あすわかは、自由民主党の「日本国憲法改正草案」の内容とその怖さを広く知らせようと弁護士登録十五年以内の弁護士の有志が昨年一月に結成し、全国各地で取り組みを展開しています。改憲と一体の動きとして安倍内閣が進めている秘密保護法、集団的自衛権容認についてもその危険性を訴えています。

兵庫支部の四月の宣伝は十七日、JR神戸駅前で行われました。今回は神戸合同法律事務所の吉田維一、大田悠記弁護士がハンドマイクで、「戦争をしないとしている憲法は世界に多くある中、日本国憲法九条がノーベル平和賞候補になっているのは“戦力をもたない”ことで戦争放棄を確実なものにしているから。集団的自衛権容認は許せない」などと訴える中、他の会員らがティッシュ付きのリーフレット『二分でわかる!集団的自衛権(ほぼ)A to Z』を通勤客らに配布しました。

あすわか兵庫支部では、昨年秋の神戸憲法集会で好評を博した寸劇「憲法ができるまで」の公演依頼も受け付け中です。事務局担当は、あいおい法律事務所(☎078-371-2060)の吉江仁子弁護士。

(2014年4月27日付「兵庫民報」掲載)

神戸市議団の「市民アンケート」に早くも4千通近い回答

日本共産党神戸市会議員団は「市民アンケート」に三月半ばから取り組んでいますが、四月二十一日現在で三千八百二十四通の回答が寄せられています。

今回のアンケートでは、神戸市や兵庫県、国に力を入れてほしい施策を聞くとともに、ブラック企業問題に関連して「働かされ方」などについても聞きました。

現在、集計できているのは千七百通ですが、神戸市など政治に望む施策で一番多いのは「消費税増税をやめる」で53%となっています。消費税が八%になったことへの怒りとさらに一〇%に引き上げようとする安倍内閣への怒り、生活への不安が出ています。

自然エネルギーの活用を求める声が45%となっています。昨年実施した「市民アンケート」では33%でした。福島原発事故が今なお深刻なのに、再稼働や原発輸出を進めようとする、安倍内閣や電力会社などへの厳しい批判が強いことを示しています。

子育て支援策では、「保育所を増やす」が53%、「医療費助成の拡充」が35%などとなっています。中学校給食では「小学校と同じ方式にしてほしい」は39%、「選択式で構わない」が23%になっています。自由意見で「業者弁当では安全性に疑問」という声が多く出されているように「業者弁当のデリバリー」ということにたいする不安が反映しているとみられます。

敬老パスについては、有料化されてから六年ですが、「無料に戻してほしい」との声が29%、「値上げは困る」という人が31%あります。自由意見で「年金は下がるのに、消費税は上がる。高齢者にとってはダブルパンチ」という声が多く寄せられていますが、高齢者の生活が厳しくなっていることを示しています。

「働かされ方」についての回答では、54%の人が「労働組合がない」と答えています。有給休暇がない人も27%にも上っています。月収も二十万円以下が六割近くにもなっています。

自由意見では「有休はあっても取れない。サービス残業は当たり前」(20代女性)「娘は一社だけでは生活できないので二社で働いています」(70代男性)「雇用保険、健康保険などにも入れてもらえない」(40代女性)「残業代や休日出勤の手当ても出ない」(30代女性)など、深刻な状態が書きこまれています。

(2014年4月27日付「兵庫民報」掲載)

明るい加古川市をつくる市民の会事務所びらき

加古川市長選挙と市議選は六月十五日告示・二十二日投票で行われます。


日本共産党も参加する明るい加古川市をつくる市民の会の事務所びらきが四月二十日に行われ、市長選へ立候補を予定する岸本勝氏が訴えました。


事務所開きでは、加古川・加古民商、新婦人加古川支部、東播建設労組、年金者組合加印支部、中学校給食の実現を求める会、二つの市民病院を守る会、神戸医療生協の三支部などから岸本氏への期待や市政への要求が次々と訴えられました。

日本共産党からも、岸本たてき、井上つなお、高木えりの三市議が出席し、井澤孝典県議予定候補が代表して市長選・市議選必勝への決意を表明しました。

岸本勝氏は、最大の争点となる市民病院統廃合問題について、三年間にわたる取り組みを振り返り、統合凍結を改めて主張。中学校給食の実施でも、市民の声を軽視する現市政をみんなの力で転換しようと訴えました。

同事務所は加古川市平野400番・奥村ハイツ103号、☎079-453-4133。

(2014年4月27日付「兵庫民報」掲載)

ルネサス・リストラから雇用と地域経済を守る連絡会結成へ


ルネサス北伊丹事業所閉鎖問題で、「退職したら生活が成り立たない」、「地域がさびれる」など、不安の声が広がるなか兵庫労連、日本共産党伊丹市議団などのよびかけで四月十八日、「ルネサス・リストラから雇用と地域経済を守る連絡会」結成へ向けての準備会が伊丹市内で開かれました。

よびかけ人を代表して、北川伸一兵庫県労連事務局長(津川知久兵庫労連議長代理)が県内のリストラとのたたかいにもふれながら、ルネサスのリストラ闘争の意義とたたかいの方向について報告しました。

続いて職場代表が五千四百人削減リストラの概要を説明。職場では、「この転勤は人員削減の為としか思えない」「事業所閉鎖には納得できない」と多くの労働者から厳しい批判の声があがっていることなどを報告しました。

上原ひでき日本共産党伊丹市議団長は、市議会で「ルネサス北伊丹事業所の閉鎖は従業員の生活と地域経済を破壊する大企業の身勝手なふるまいだ。伊丹市として計画変更を申し入れるべき」と市当局を追及し、調査・検討を約束させたことを報告しました。

また、「連絡会申し合わせ事項」(案)などが提案され、活発な討論が行われました。準備会世話人を選出し、五月二十五日の結成総会までに、宣伝行動、県、市への要請行動、個人・労組・団体へ広く、申し入れ活動を行うことを確認しました。

会議には、県労連、地域労連、建交労、革新懇、新婦人など十団体から十七人が参加しました。

(2014年4月27日付「兵庫民報」掲載)

県立こども病院:津波防災などテーマに5月17日に学習会

医療関係者・患者など県民の五万以上の署名などの反対を押し切って神戸市須磨区の高台にある兵庫県立こども病院が、埋立地の神戸ポートアイランドへの移転を強行・着工されました。

兵庫県保険医協会、民医連、新婦人、兵庫労連などでつくる「県立こども病院のポーアイ移転計画を撤回させ周産期医療の拡充を求める会」(こども病院連絡会)は「“どうなるの? 県立こども病院”学習会」を五月十七日(土)午後二時~四時三十分、兵庫県私学会館大ホールで開きます。

兵庫県が予想される東南海地震の津波被害シュミレーションを発表したことを受け、今の時点で、本当に防災上の心配がないのかを、災害地質学専門家の田結庄良明神戸大学名誉教授と県当局者とを講師に考えます。

同病院については防災の問題だけでなく、兵庫県・神戸市が医療特区に指定され、公的医療の解体や儲け優先の研究にならないかとの疑問も広がっています。

患者・家族、県民には説明されないままの移転に対する不安や疑問がこれまでにもあがっていました。こども病院連絡会は、この声をリアルにつかみ、子どもの医療の最後の砦を守るために「患者・家族へのアンケート」を五月末をめどに取り組んでいます。「通院したことがある方など、お知り合いに呼びかけて欲しい」と会は訴えています。アンケート用紙は兵庫県保険医協会のホームページに掲載されています。また、日本共産党の各地区事務所にもあります。

(2014年4月27日付「兵庫民報」掲載)

生き方・学び方 たっぷり交流「なんでもフェスタ」

学生・高校生の新入生歓迎企画「なんでもフェスタ」が四月十九日、神戸市中央区のコミスタこうべで開催され、三十五人が参加しました。

石川教授のメイン講演「大学でいかに学ぶか」
社会の中で、どう生きるのか、どう責任を果たす大人になるのか



メイン企画は、石川康宏神戸女学院大教授による「大学でいかに学ぶか」というテーマでの講演。石川氏は、スライドを使いながら①大学時代とはどういう時代か②学問の全体像と若い時代の生き方を考える上で格好の人物がマルクス③自民党の改憲案を示しながら、現代の政治を考える④日本の政治の根本問題⑤原発被災地ふくしまでは⑥学び方、学びの環境を整える―という内容で講演しました。

①大学時代について、「子どもから大人への最後の飛躍の時期」だとして、社会の中で、自らがどう生きるのか、どう責任を果たす大人になるのか、を探求する時代だと指摘しました。

②マルクスについては、革命家として現実社会と格闘しながら、社会の仕組みを解明、未来社会への展望を示してきた、その生き方から学問探求の姿勢、生き方への姿勢を学ぼうと強調しました。

③では日本社会を根幹からつくりかえようとする自民党の改憲草案が、いかに時代に逆行するものかを明らかにしたうえで、④で日本社会の矛盾の根幹に財界言いなり、アメリカ言いなりの自民党政治があることを解明しました。

⑤では、福島の現状が日本社会の矛盾の最大の表れとなっていると指摘し、石川ゼミでの取り組みを紹介しました。現地を訪問し、被災した状態のまま置き去りにされている現状を目の当りに声を失う学生の姿や、「復興とは国とのたたかいだ」という被災地の行政幹部の言葉などにふれ、「社会に発信することが大事だ」とゼミでの探究を書籍にまとめたことを紹介し、「ここに、大学での学びの大切な点があった」と⑥について語りました。

討論では、「子どもから大人への飛躍の時期という点をうけとめ、さまざまな学びと関わりの中で成長していきたい」「福島の話など、衝撃的だった。日本の政治についてもっと学び、周りに語っていきたい」「いい社会にするために、社会の仕組みを知ることが大事だとわかった。もっと学んでいきたい」など講演を積極的に受け止めた感想が相次ぎました。


福島ボランティアツアー説明会
目の前で聞くことが大切


五月三~六日の日程で行われる福島ボランティアツアーについて、昨年のボランティアツアーの様子や、今回のボランティアの内容が報告されました。

昨年、ボランティアツアーに参加した学生から仮設住宅の聞き取り調査やフィールドワークの様子が報告され、「フィールドワークで行った岬に『助けてあげられなくてごめんね』と書かれていたことが忘れられない」「行くまでは自分にできることあるのか、邪魔になるだけじゃないかと思っていたけど、仮設住宅のおばあちゃんが喜んでくれたり、現地の高校生が自分は放射能に体が侵されているから、結婚や妊娠ができるのかと泣いていた。目の前で聞くことが大切だと思う」と感想が語られました。

今回、ボランティア募集のチラシを見て参加した学生からは、「テレビで見ているのと自分で見て感じることは違うのかなと思い、今回のボランティアに参加しようと思った。報告を聞いて表面しか知らないんだと思ったので、しっかり学んできたい」とボランティアツアーへの意欲も語られました。


戦争体験聞きとりプロジェクト
自分たちが何をなすべきか考える


民青同盟西神戸地区・学園都市班は、太平洋戦争中に満州に日本軍兵士として送り出され、終戦後はソ連によりシベリアに抑留された経験をもつ佐野さんから戦争体験を聞き取るプロジェクトを三月に取り組み、分科会ではそれを紹介しながら感想交流しました。

佐野さんは初めに「過去に目を閉ざす者は、結局現在にも盲目となる。非人間的行為を心に刻もうとしないものは過去を繰り返す危険に陥る」「若い世代は、ナチス・ドイツの犯罪とは何の関係もありません。しかし若い人にも過去のことを記憶する責任はある。重要なのは私たちが二十世紀の歴史をきちんと伝え、若者たちが事実を知ることです」という、ヴァイツゼッカー独大統領(当時)の一九八五年の演説『荒れ野の四十年』を紹介し、自身の戦争体験や当時の様子を語りました。

参加者からは、「補給もなく戦争をすすめていった話を聞いて、人の命を大切にしない戦争はやっぱりめちゃくちゃ。安倍首相がすすめている集団的自衛権の解釈改憲は許してはいけない」「最初に紹介された『若い人にも過去のことを記憶する責任がある』という言葉が、戦争体験を聞いていくうちに理解できた。今も軍歌を覚えているという話を聞いて、思想から支配され深層心理からつかまれていくのがよくわかった」「いまの社会も秘密保護法や憲法改憲など国民が反対しているのに進められていく。自分たちが何をすべきなのか考えるのが大切」などの感想が語られました。


学費問題を考える分科会
「学費 Zero Pro Hyogo」結成!


学費問題を考える分科会では、世界から見ても異常な高学費で、世界のほとんどの国で実施されている給付制奨学金がないなど異常な日本の学費の実態を、学生が自分でつくった資料を使って紹介。さらに、宮本岳志衆議院議員の学費問題での国会質問を視聴し、参加者で交流しました。

「月十二万円の奨学金を借り、卒業までに六百万円近い借金を背負うことになる。奨学金はほとんど学費、生活費も夜中のバイトで稼がざるを得なくて、学業をおろそかにしてしまっている」「友だちが奨学金の説明会にほとんど行っていて、ほんとうに切実なんだなと感じている」「何のために大学に行くのかと関わる問題。教育の貧困をなんとかしたい」などの発言がありました。

最後に、「学費 Zero Pro Hyogo」立ち上げの宣言が行われ、「学費署名を七月末までに千人分集めよう」「八月には国会要請を行う」ことなどの行動提起を参加者で確認しました。

(2014年4月27日付「兵庫民報」掲載)

倉岡愛穂墓前祭

戦争に駆り立てる教育に抗した先駆者をしのぶ

「第六回倉岡愛穂墓前祭」が四月十九日、京都府京丹後町鞍内で催され、兵庫県から治安維持法国賠同盟の会員など二十三人が参加しました。

この墓前祭は地元の民主団体による実行委員会が主催。墓前で兵庫県墓参団代表を含む五団体の代表が追悼の辞を述べ、全員が献花しました。そのあと会場を移して「倉岡愛穂偲ぶつどい」が行われました。

倉岡愛穂(よしお)氏は、兵庫県における教育運動の先駆者です。一九三六年末に治安維持法違反で逮捕、百六日後の翌年四月九日に御影警察署で虐殺されました。今年は没後七十七年目になります。

倉岡愛穂は来神して御蔵小学校・二葉小学校の教師をしていましたが、「新興教育運動」に多数の教師を組織し、「子どもを戦争に駆り立てる教育」に抗して「子どもを主人公にした教育」を実践しました。

当時の日本は侵略戦争を拡大する一方で、軍国主義教育を推進。「新興教育」はその障害であり、許せない運動とされたのです。

倉岡氏が黙秘で守った若い仲間たちが、戦後の兵庫県における民主教育と教員組合の運動を牽引しました。

墓前祭の参加者からは倉岡氏の遺志を継いで、安倍政権の「戦争をする国」をめざす暴走を阻止しょうという決意がそれぞれ述べられました。安倍政権の「教育改革」とは愛国主義・軍国主義教育の復活・推進にほかならないとの思いからです。

なお墓前祭に先立って近くの「米軍レーダー基地」予定地で、現地の人から問題点を聞きました。
戸崎曽太郎

(2014年4月27日付「兵庫民報」掲載)

姫路地域の高齢者団体:お花見会で交流深める


姫路地域の高齢者団体合同のお花見会が四月八日、世界遺産姫路城の三の丸広場で行われました。

この日の姫路城は、約千本のソメイヨシノが満開で、絶好の好天にも恵まれ、多くの観光客でにぎわいました。

お花見会は、三の丸広場にブルーシート四枚が広げられ、姫路地域の年金者組合、高齢者生協などの組合員や会員約百人が参加し、お弁当をいただきながら交流しました。

日本中国友好協会姫路支部からは、太極拳教室の方々が天守閣をバックに「入門太極拳」と「二十四式太極拳」を表演しました。参加者からの飛び入りもあり大きな拍手を受けました。周りの観光客も注目し盛んにシャッターを押していました。

さっそく太極拳教室への入門希望者もあり、楽しいお花見会となりました。

本行清

(2014年4月27日付「兵庫民報」掲載)

『しんぶん赤旗』『兵庫民報』読者を増やし、安倍暴走政治にストップかけよう!


段重喜

(2014年4月27日付「兵庫民報」掲載)

観感楽学

「朝鮮人鉱夫は力も強くよく働いた」と語るのは戦時中、十七歳で関宮町(現養父市)中瀬鉱山で共に鉱内労働をしていた谷本春雄氏だ▼中瀬は江戸時代に高品位の金を産出し生野代官支配の鉱山だった。戦時、アンチモン産出で軍需鉱山とされ、戦後作成の厚生省名簿で朝鮮人労働者二百四十三人、うち強制連行者百八十一人が確認されている▼谷本少年には朝鮮人鉱夫は働く同僚であり、強制連行は「徴用・官斡旋」とされていた。同じく厚生省名簿では生野鉱山に千三百四十人、明延鉱山に八百九十九人とされている▼谷本氏はつづいて十八歳で神戸の軍需工場に徴用され、二度の大空襲の現場にいた。戦後、帰郷した村では、農地解放、強権供出・重税反対の農民組合運動に青年たちが湧いた。町役場の青年に紹介された河上肇の著作は貧困と侵略戦争の仕組みを解き明かし、谷本氏は「日本共産党への入党にためらいはなかった」という▼いま八十七歳の谷本氏は「町議選十一回、県議選一回、町長選二回を候補者としてたたかった」「合併後の自治体運動と党支部はどうあるべきか」と真剣に語る。いわば氏の人生は戦後史を背負い、体験には日韓・日朝の根本問題が横たわる。「世代的継承」の師匠の一人がここにいる。 (A)

(2014年4月27日付「兵庫民報」掲載)


 【補足】谷本春雄氏は二〇〇一年四月まで通算十期にわたり旧関宮町議を務められています。

2014年4月26日土曜日

「兵庫民報」は値上げしません

読者のみなさん

日本共産党兵庫県委員会は「兵庫民報」の価格については、消費税増税にともなう変更をせず、現行の1カ月300円(税込価格、1部80円)のままとすることをこのほど決めました。

消費税増税により、兵庫民報にも、現在の1.6倍の消費税負担分がふえます。これ自身、安倍政権の増税攻撃による負担増で許せません。そのうえにたって現行価格を維持することはできないかどうか慎重に検討した結果、さらなる経営努力と、読者拡大で、当面、現行の価格を維持することはできると判断し、今回は、値上げをしないという措置をとりました。

兵庫県政の実態と民主的転換の方向をあきらかにし、県内の党と民主的諸活動の発信と交流をひろげ、活動を促進する…県党の機関紙としての紙面の充実へ、編集委員会もさらに努力を強めます。読者のみなさんも、周りの方に購読をおすすめいただくなど、発行へのお力添えをいただけますよう、おねがいいたします。


Web版をお読みのみなさん

この機会にぜひ、「兵庫民報」本体をご購読ください。Web版よりも早くお手元にお届けできます。また、行事案内欄など本体のみの紙面もあります。

お申込みはお近くの党事務所・支部または県委員会まで。

2014年4月20日日曜日

民青同盟の魅力いっぱい各地区委員会

政治や社会のおおもと学べる
ホンモノ体験ができる


昨年の福島ボランティアツアー

民青同盟兵庫県委員会は二月の代表者会議以降、高校生、学生、職場、地域でそれぞれ、十人の仲間を迎えてきています。その大きな力になっているのが各地区委員会活動です。三月九日に西神戸地区委員会が、三月十五日に兵庫長田北地区委員会が、三月二十三日には尼崎地区委員会と北阪神地区委員会が、それぞれ代表者会議を開きました。それぞれの地区代表者会議では一人ひとりが感じている民青の魅力と活動への確信が数多く語られました。

入試宣伝で


西神戸地区委員会は、学生を中心に一月から始まった大学入試宣伝にふみだし、三カ月連続で仲間を迎えています。代表者会議でも、宣伝に取り組む中で「まわりの学生も政治や社会のおかしさに気付き模索している」と確信を深めている思いが語られました。そしてそののち取り組んだ入試宣伝では実際に「ボランティアに行きたい」「消費税増税はおかしい。社会のしくみを学びたい」と受験生が加盟しています。

職場の仲間を誘って


兵庫長田北地区代表者会議では、「地区内に大学班を結成したい」「宣伝にとりくみたい」と意欲が語られ、駅前宣伝も実践されています。また、職場班では「電化製品使用禁止キャンプ」や「淡路島自転車一周」など多彩な班プランが出され、職場の仲間を誘って取り組もうと相談しています。

毎月仲間を迎えよう


尼崎地区委員会は、雇用問題をテーマにしたつどい「アマトーーク」にとりくみました。この企画では長期未結集だった同盟員が参加してくれました。代表者会議では毎月仲間をむかえ、高校生班と学生班を結成し、一年間で十八人以上の仲間を迎えることを目標とし、「手をつなぎ一緒に歩もう(いろんな意味で)おなかいっぱい尼崎地区委員会」をスローガンにした決議を決めました。

次回の「アマトーーク」ではつながっている保育士さんを仲間に迎えようと保育をテーマにし、保育コースのある大学などにも知らせて学生の仲間を迎えるとりくみにもしようと相談しています。

気軽に集まろう


北阪神地区委員会では代表者会議に向けて決議案を作成。各班で討議し、久しぶりに参加した同盟員が「忘年会に十一人も集まったのが楽しそう」「いろんな班の様子が知れてよかった」「自分も原水爆禁止世界大会に行ってみたい」など思いや期待がたくさん出されました。

代表者会議では、一年間で八人を迎えてきたこと、開けなかった班会が開けるようになったことなどが語られ、「班プランいっぱい、仲間もいっぱい、みんなで気軽に集まろう北阪神、お菓子付き」を活動スローガンに決めました。

現場へボランティア


また、学生と高校生でも「政治や社会のことが広い視点で学べる」「机の学びだけでなく、ボランティアに行って実際に現場にふれる」というホンモノ体験が大きな魅力になり、仲間を迎えています。

二カ月連続で高校生を仲間に迎えているのは東播地区委員会。「ゲーム班会」など高校生同盟員の要求から出発したとりくみを大事にして、友達を誘って仲間に迎えています。要求の入り口はゲームでも、班会の中で民青新聞を読んで交流すると「安倍さんがやろうとしている戦争できる国づくりはおかしい」など意見が出され、「政治のこともっと知りたい」と加盟しています。この高校生はさっそく三月末にあった全国高校生集会にも参加しました。

「なんでもフェスタ」


また、学生では西神戸地区と、東神戸地区、西芦地区の三つの地区にある学生班が新歓運動にとりくんでいます。四月十九日の「なんでもフェスタ」では石川康宏神戸女学院大学教授のメイン講演に加え、「消費税増税問題を考える」「戦争体験の聞き取り」「秘密保護法・TPP問題」というこの三つの学生班がそれぞれ学んできたことをもとにした分科会を開きます。また、「ボランティアに行きたい」「学費をなんとかしたい」という声にこたえて「ボランティア説明会」「学費奨学金問題」の分科会も準備されています。

今、集団的自衛権や消費税増税、慰安婦問題など安倍政権の暴走が日に日にエスカレートする一方、青年の「おかしい」「なんとかしたい」という声はさらに広がっています。この間取り組んできた受験宣伝でも本当に多くの受験生から次々と「安倍さんは一人でなんでも決めすぎ」「秘密保護法の強行からおかしいと思っていた」と安倍政権への怒りの声が寄せられています。こうした今の情勢のもとで、「政治や社会のおおもとから学べる」「ホンモノ体験ができる」民青同盟の学びの魅力が輝いています。



「なんでもフェスタ」
4月19日(土)午前10時~午後4時40分
コミスタこうべ



民青同盟は日本の15歳以上の青年なら誰でも加盟できます。問い合わせは民青同盟県委員会まで。
Tel. 078‐371‐1971
Email

(2014年4月20日付「兵庫民報」掲載)

いっせい地方選挙勝利へ兵庫県女性後援会が総会

決意こめ挨拶する、ねりき恵子県議団長

日本共産党兵庫県女性後援会総会(女性のつどい)が四月十二日、神戸市内で開かれ、県下の女性六十人以上が参加しました。

最初に岸本友代会長の挨拶のあと、ねりき恵子県議団長が来賓挨拶をし、堀内照文県副委員長が記念講演を行いました。

堀内氏は、「自共対決」の時代の本格的はじまりの情勢を数々の例をあげて紹介、世界の流れとの対比でみた日本の政治の異常さをダボス会議やアメリカでさえ貧困とのたたかいを表明しているのに、日本政府は消費税増税や派遣法の改悪など、一層貧困を助長する政策をすすめ、集団的自衛権の行使など解釈改憲を促進し、戦争できる日本をめざしていることなどを解明しました。

また、「河野談話」見直しの動きなど歴史の事実をゆがめる異常さを関係諸団体との懇談で実感したことなどをあげ、日本の未来社会の展望にも触れて、人間が大切にされる豊かな社会を展望するためにも、党大会で提起された党勢倍加と世代的継承を実現したい、そのためにも当面の関門である来年のいっせい地方選挙で共産党の勝利をかちとるために、七月六日の県の赤旗まつりを節にして後援会の決起をと呼びかけました。

休憩のあと、松吉由美子事務局長から報告と二〇一四年度の方針・会計報告と次期役員の提案をうけ討論・交流を行いました。

「救援バザーを行った」(宝塚)、「毎週宣伝をし、年三~四回の学習会、バス路線問題など地域要求実現のとりくみや、年一度の文化行事などを総会で決めている」(長田区)、「毎月世話人会を開いて、継続的な学習を力に毎週宣伝にとりくんで、行政区後援会結成の力になった」(中央区)、「世話人会とは別に情勢学習会を定期的に行っている」(須磨区)、「若い女性の中に『共産党大好き』な人をたくさん広げようと安武ひろ子さんを囲むミニミニつどいを連続して開き、仲間に迎えた」(新婦人内垂水)などの発言がありました。

また、松本のり子・大かわら鈴子神戸市議、朝倉えつ子神戸市議予定候補、佐藤みち子西宮市議、森ゆきこ姫路市議、くすもと美紀明石市議、いそみ恵子県議、こんどう秀子県議予定候補が挨拶し、いっせい地方選挙への決意を表明しました。

参加者からは「情勢がよくわかった、いよいよいっせい地方選挙必勝をめざして頑張ろうという気持ちがわいてきた」との感想がだされました。

(2014年4月20日付「兵庫民報」掲載)

ブラック企業の実態きく:民青SD班新歓企画

民青SD班は新入生歓迎企画第二弾として「ブラック企業+就活」企画を四月十一日、神戸市灘区内で開催しました。

この企画には、実際に就活に取り組んでいる大学四回生や、ブラック企業で働いていた経験のある方、味口俊之・神戸市議に来てもらい、それぞれの経験談や神戸市議会での議論の様子を紹介してもらいました。

以前、某有名ブラック企業で働いていた経験のあるKさんからは、介護の仕事で就職したにもかかわらず研修という名目で系列の居酒屋で働かされていた経験が語られました。

平日は午後四時から早朝四時まで、週末は朝六時まで働き、急な店舗移動で引っ越しが間に合わずに仕事が終わっても電車がなく家に帰れなかったことや、年末年始は忙しすぎて一カ月の休みが二日しかなかったことに給料明細を見るまで気づかなかったなど、居酒屋研修は三年間とされていたが、一年二カ月で、これでは人としての本来の優しさがなくなってしまうと思い、別の介護職場に転職した経験が語られると、参加していた学生からは驚きの声があがりました。

また、店長になると三カ月休みなく働き続け、音信不通になる人もいるなど、命を削って働かされるブラック企業の実態が語られました。

最後に味口市議から、異常な就活やブラック企業の実態はいつでもあるわけではなく、労働者派遣法を改悪するなど財界大企業いいなりの自民党政治が作ってきたこと、神戸市議会で市長を追及しブラック企業の存在を認めさせた経験などを紹介し、最後に「黙っていたら苦しむのは若者。現実に主体的にかかわってしぶとく頑張ろう。一人で困らずみんなで乗り切ろう」と学生へのメッセージが語られました。

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民青SD班は四月二十五日に森岡孝二・関西大学教授を招いて「ブラック企業+就活part2」を開催します。午後6時から神戸学生青年センター(http://ksyc.jp/)会議室D。

(2014年4月20日付「兵庫民報」掲載)

神戸市バス路線廃止・短絡許さない声をさらに大きく

朝倉えつ子(日本共産党北区くらし・福祉相談室長)

神戸市は、赤字を理由に「市バス123系統廃止・17系統一部短絡」を突然打ち出しました。

123系統はしあわせの村・ひよどり台~神戸駅を、17系統はしあわせの村・ひよどり台~新長田駅・駒ケ林を、それぞれ結ぶ路線です。鉄道駅のないひよどり台や星和台にお住まいの方にとって大事なバス路線です。

しかも三月号の広報で四月一日からの実施を一方的に知らせる横暴ぶりです。

ひよどり台連合自治会や星和台・ひよどり台にお住いの方から「廃止・短絡取りやめよ」の陳情が市議会へ提出されました。私も地域のみなさんとご一緒に、マンダイ前やバス停前で宣伝にとりくみ、短期間でしたが、陳情署名は七百七十六筆(三月末)集まりました。



三月二十日の市議会企業建設委員会では陳情が審議され、陳情を提出された三人の方がそれぞれ意見陳述されました。

「寝耳に水。地域と協同をと言ってきた行政のやり方としてはいかがか」「バスしかない地域。『経営改善』『効率化』は納得できない」(ひよどり台連合自治会)

「乗り継ぎと言うが、高齢の方や障がい・病気を持つ方々に暑い夏も寒い冬も待たせるのか」「バスも減便になる。何ら具体的な変更の中身が知らされてない」(星和台住民)

「あまりにも唐突。障がいを持つ者には、変更内容を一から覚え直す大変さがある。周知徹底は丁寧にやってほしい。」「音声案内や表示案内などきめ細かい案内を」(ひよどり台住民)

日本共産党は「これだけ陳情が出され、決して小さい要求ではない。市民へ路線図も示さない説明や、進め方もおかしい」と追及しました。

これに対して、市は「123系統廃止は別便(150系統阪急バス=西鈴蘭台~神戸駅)利用で、17系統短絡は乗り継ぎ割引制度利用をお願いしたい。今後も、地域団体から要請があれば積極的に出向いて地域の方のご意見・ご要望をお聞きする」と答えるだけです。

結局三件の陳情について、採択を主張したのは日本共産党だけです。他の自民・公明・民主は審議打ち切りを主張し、陳情は採択されませんでした。



審議終了直後の三月二十五日に開催された出前トークには、五十人の住民が星和台ファミリーホールに集まりました。

質疑応答の中で「乗り継ぎ割引制度」は阪急バスが利用できないこと、午後一時台は神戸駅行の市バスは一本しかなく、乗り継ごうにも乗り継げない事がわかり、会場は騒然となりました。

住民からは「150系統の民間完全移譲も知らないうちにやられた。こんなに不便になるとは思わなかった」「市として乗り継ぎできるよう阪急バスに要望してほしい」「磁気カードを購入したばかり。払い戻してほしい」などの声があがりました。これに対し、市は「17系統を二・五往復、150系統を三往復増やす」などと説明しました。

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神戸市はこれまでも財政難を理由に、暮らし・福祉施策を削ってきました。一方、大型開発には膨大なお金をつぎ込み、四月からは誘致企業の固定資産税などを大幅減免しようとしています。市民に冷たい、大企業優遇の市政運営を、今こそ市民の暮らし優先に切りかえましょう。

住民の大事な足を守るために、引き続き市バス路線の廃止・短絡を許さない声を大きく広げていきましょう。私、朝倉えつ子もその先頭に立ち、みなさんの声を集め議会へ届けて頑張ります。

陳情署名を訴える朝倉さん(4月1日(カメラの不具合でタイムスタンプが違っています)


(2014年4月20日付「兵庫民報」掲載)

岸本勝氏の加古川市長選勝利で東西市民病院残そう

二つの市民病院の存続と充実を求める会が総会


加古川市の「二つの市民病院の存続と充実を求める会」(岸本勝会長)の第四回総会が、四月十二日、東播磨生活創造センターかこむで開かれました。

記念講演する阿江氏

第一部では神戸女子大講師の阿江善春氏が「医療・介護保障をめぐる政策動向」と題して記念講演。「現在加古川市が進めている新加古川市民病院は、二つの市民病院を統廃合して、急性期医療を念頭におき、六百のベッドを有する規模。手術して約十日の入院で追い出す病院と見受けられる。これでは、地域医療そのものが破壊されてしまう。政府方針の七対一看護病棟は削減の方向とも矛盾し、しかも、地域包括ケアを担保する医療施設がなくなる矛盾だらけの方針だ」と批判。「病院は中学校区単位で整備されることが求められる」と指摘しました。

挨拶する岸本勝会長

第二部の総会では、三万筆以上の市民の願いを署名に託して市と病院機構に提出、財政活動では蚤の市への出店、懇親会も開催して市民ぐるみの活動をしてきたことが報告されました。

質疑・応答の中で、岸本たてき日本共産党加古川市議団長は、「地域医療を考える」シンポジウムでも医師会の医師から「転院紹介を相談できる病院が減るのが不安」との発言があったことなどを報告しました。

総会では、今後の課題として、紹介状の提出が必須完全で、ベットの回転率を高めて利益優先、個室ベットが多いこと等、新病院の概要が明らかになる中で、個別問題にも切り込んでいく方針が確認されました。

そして、「明るい加古川市をつくる市民の会」から市長選挙に立候補を決意している会長の岸本勝さんを参加者全員で推薦することを決めました。

(立花俊治)

(2014年4月20日付「兵庫民報」掲載)

垂水革新懇が総会・講演会

講演する梶本氏

「平和・民主・革新の日本をめざす垂水区の会」(垂水革新懇)の第四回総会が四月十三日、垂水勤労市民センターで開かれました。

開会にあたり廣森勝久代表世話人が、「安倍内閣の暴走を食い止めるため、革新懇運動をさらに大きく発展させよう」と訴えました。

講演で大森幹雄県平和委員会事務局次長は、昨年の沖縄県名護市長選挙の応援に参加した経験をふまえ、自民党の総力をあげた運動に対し、オール沖縄の統一の力と全国からの応援が稲嶺進市長を圧勝させたと、現地の新聞やビラを回覧しながら、熱っぽく語りました。

また、梶本修史県原水協事務局長は、秘密保護法の強行、集団的自衛権容認など、安倍首相の「戦争をする国づくり」の動きを批判するとともに、日米安保条約がいかに「アメリカいいなり」の状態を生んでいるかを解明し、安保条約廃棄の重要性を訴えました。

総会では、下田和男事務局長が、前回の総会以来、垂水革新懇が原発、維新の会、神戸市政の問題などで学習を深めるとともに、平和行進、平和のための戦争展、秘密保護法反対の運動などに取り組んできた経緯を報告し、今後さらに、憲法と暮らしを守る運動を中心に、学習、交流、組織強化をすすめようと提案し、確認されました。

最後に、森原健一代表世話人が、垂水区ですすんでいる数々の共同の運動に参加するとともに安保条約廃棄、沖縄の基地撤去を求める統一戦線の輪を大きく発展させようと訴えました。

(2014年4月20日付「兵庫民報」掲載)

日本軍「慰安婦」問題で訪問・懇談

日本共産党の志位和夫委員長が、三月十四日に発表した見解「歴史の偽造は許されない―『河野談話』と日本軍『慰安婦』問題の真実」が冊子として発刊されました。(本体百八十五円プラス税)日本共産党兵庫県委員会は、この冊子を手に、松田隆彦委員長を先頭に諸団体、在日諸団体やメディアと懇談をすすめています。

懇談では、はじめに「見解」の中心点を党側から説明。「見解」に対し、「大変ありがたいもの」「共産党の努力は大事です」「こういう論も広げてもらわないと」「いまが頑張りどきですね」「事前にネットで読ませてもらって、非常に納得した」などの共感が語られます。

在日諸団体や関係者は、「この問題は、これからの日本がどんな方向に行くのか問われる問題。世界の流れは国家ではなく個人を尊重する方向」と若い女性を監禁し、性奴隷とした最大の人権侵害への反省なしに、今後の世界で生きていけないのではないかとの指摘がありました。

また別の懇談では、「河野談話は最低限のもの、アメリカに言われて首相が見直さないと言っても、側近が見直しを平気でいう」「政治家として今後両国の関係どうつくろうとしているのかの発想がない」と批判。メディア関係者からも、「この数年来の論調は異常。一方の側だけが突出してバランスを欠いている」「外国から見てどうか」との疑問も出され、維新や靖国派などの異常な暴論への疑問がどこでも出されます。

また「政治家やメディアの中でひどい言動があり、恐怖も感じるが、それに対し市民の側から反撃の行動が広がり、日本の民主主義の新しい流れを感じます」との在日の方の発言には激励され民主主義をまもる共感が広がります。

この冊子での懇談は、各地区委員会、議員団でもとりくむことにしています。

(2014年4月20日付「兵庫民報」掲載)

劇団民藝『八月の鯨』:神戸演劇鑑賞会5月例会

劇団民藝公演「八月の鯨」は、五人の登場人物すべて七十歳以上の舞台です。

しかし、この老人たちは、実に活き活きと生を楽しんでいる。

主人公は二人の老姉妹で姉のリビー(86歳)と妹のサラ(75歳)。この二人姉妹たちの、日常生活の中での感情を通じて舞台は進行してゆく。

ここは米国メイン州にある別荘。幼い頃、この入り江にやってくる鯨を眺めていた。

母親の死後十五年間、姉は妹の面倒を見てきた。未亡人になってからは今度は妹が姉の面倒を十五年間見てきた。姉は目を患い、聴覚を失いつつある。死の恐怖感を抱き気難しくなっていて、妹に時として強い言葉を投げかける。が、二人は心の底では信じあっている。ある日、妹は亡夫を偲ぶために結婚記念儀式を一人で行う。戻っては来ない日々を追憶するサラの心に、目頭が熱くなる。

そして、終幕、夏も終わりに近い。やってくることはないだろう鯨を待ち続けるリビーとサラの会話に、老いをどう生き抜くのか。いや、人間どう生きるのかを考えさせられて、しばらくは席を立てないかも知れない。

(小谷博子)


劇団民藝公演『八月の鯨』/作=デイヴィッド・ベリー/翻訳・演出=丹野郁弓/出演=奈良岡朋子、日色ともゑ、篠田三郎(客演)/①5月15日(木)18時30分②16日(金)18時30分③17日(土)13時30分/神戸文化ホール中ホール/会員制(入会時に入会金千円と月会費2カ月前納)、月会費3千5百円(大学生2千円、中高生千円)/☎078・222・8651、Fax078・222・8653、メール

(2014年4月20日付「兵庫民報」掲載)

レッド・パージ反対懇談会:明神講演の感想募集


兵庫県レッド・パージ反対懇談会が、明神勲北海道教育大学名誉教授の講演録「レッド・パージを問うことの今日的意味―人権と民主主義、憲法の輝く豊かな森と泉を」の感想を募集しています。

この講演録は、昨年十二月に行われた「レッド・パージ国家賠償請求訴訟報告集会」での講演に加筆し、『北海道経済』誌二〇一四年三月号(北海道経済研究所刊)に発表されたものです。

レッド・パージ反対懇談会では、寄せられた感想を「レッド・パージ反対懇談会ニュース」に掲載し、この闘争の今日的意味・記憶をさらに深め・交流し、もう一回り運動を広げたいとしています。

問い合わせ・応募先は紙面をご覧ください。またこの講演録を掲載した『北海道経済』三月号は党県委員会でも扱っています。一部五百円(税別)

(2014年4月20日付「兵庫民報」掲載)

『ウィーラブ兵庫7』2013年県知事選記録編 発行


憲法県政の会はこのほど、二〇一三年知事選挙の記録集『ウィーラブ兵庫7』を発行しました。

同記録集はA4判、百二十五ページ、定価九百五十二円(税別)。知事選挙にむけ総決起の場となった二千人の集いや県内各地の宣伝などをカラーグラビアで紹介。選挙をふりかえって次に生かす教訓などを語り合った座談会と、地域の会のたたかいと教訓を語り合った座談会を載せています。会が発行したニュース、宣伝物をすべて掲載しています。

同会はことし二月、第十回総会を開き、昨年の知事選挙の到達点を確信に、次の二〇一七年の知事選挙勝利にむけて、持続的な県政転換の運動をすすめていくことなどを確認しました。

『ウィーラブ兵庫7』は、県政転換にむけた持続的な運動の探求や、首長選挙をどうたたかうのかなど、示唆の多い内容になっており、同会では広く普及をすすめています。

(2014年4月20日付「兵庫民報」掲載)

「あさぎ」四月詠草 姫路年金者組合

癌術後心新たに八十の手習い始む考古塾入門
記せしは神神の所作多くして民草見えぬ古事記の世界
衣川有賀子

霧の朝まっ赤な筆芽ツンと伸ぶ薄桃色の芍薬咲かむ
雪柳蓮ぎょうの枝を手にとりてつのぐむほどの春を確かむ
藤原信子

恒例の行事となりし贈り物釘煮を炊けば春訪れる
次々と釘煮の礼の電話あり近況聞ける楽しみの一つ
江藤雅江

堤道のつくし摘みきて仏前に春のおとずれ夫に知らせる
桜見会年に一度の顔を見て旧交あたため酒酌み交わす
常田洋子

岡山の友きて共に庭掃除鶯のささ鳴き幾度も聞く
猫よりもましだと友のしさしせし枝を集めて焚火にのせる
田渕茂美

(2014年4月20日付「兵庫民報」掲載)

ひなたぽっころりん(532)


(2014年4月20日付「兵庫民報」掲載)

観感楽学

国は昨年末に再改定した原爆症認定基準で、裁判中の原告七人の審査をやり直し三人を認定、他の四人はなお却下とした。同様に係争中の百九人について再審査を行った▼裁判所はそれでも却下とされた四人を認定する判決を行った(三月二十日)。今回の判決は、国の再改定基準が極めて不十分だと断罪したものだ。しかし、これまで却下されて裁判できなかった数千人の被爆者は再審査されない。「認定して欲しければ裁判に訴えればよい」などという不当で不公平な行政が行われているのだ▼国は敗訴した原告のうち一人について控訴した。八十二歳で肝臓ガンを再発し、判決当日もご子息の押す車椅子で法廷までたどり着くという健康状況の原告だ。国の控訴は、このような原告にさらに訴訟の負担を強いる非人道的な暴挙であり許せない▼国は、「今後、訴訟の場で争う必要のないよう」に定期協議の場で解決するとの「集団訴訟終結確認書」(〇九年八月)を交わしている。今回の控訴は、この合意を踏みにじり、被爆者に訴訟を強いてさらなる苦痛を与えるものだ。司法判断、原爆被害の実態に合致するよう認定基準を改めることが急がれている。(K)

(2014年4月20日付「兵庫民報」掲載)

2014年4月17日木曜日

原発訴訟の問うもの:非核の政府の会学習会


非核の政府を求める兵庫の会は四月五日、神戸市内で市民学習会「『究極の選択』を強いたのは誰か 原発賠償訴訟の問うていること」を開催しました。原発賠償関西訴訟原告団代表の森松明希子さんがスピーチ。弁護団の中島宏治弁護士が訴訟の焦点などについてわかりやすく解説しました。兵庫訴訟原告の方や津久井進弁護士らが思いを語りました。

森松さんは、原発事故をうけ、福島県郡山市から関西に母子避難されています。震災当日、マンション八階の自宅が水浸しになり住居を失ったこと、当時の避難先での生活、子どものことを考えれば水を飲むこと一つとっても「究極の選択」だったこと、ゴールデンウィークに関西の親類宅でたまたま目にした原発事故の深刻さを伝えるニュースが転機となり母子避難を決意したことなどを振り返りました。

そして「まさか自分が裁判にかかわるとは思っていなかったが、避難する権利は憲法上の権利であり、誰もが被曝から免れ健康を享受する権利があるという、当たり前のことを認めてもらいたい」とやむにやまれぬ思いで原発賠償訴訟に取り組んでいることを語りました。

兵庫訴訟原告の方も「ゆれたときには頑張ってと背中を押してほしい」と訴えました。

参加者からは「森松さんの話を心に突き刺さる思いできいた」「今日は参加できてよかった」などの感想が寄せられました。

(2014年4月20日付「兵庫民報」掲載)

2014年4月13日日曜日

暴走政治ストップ! 4・6兵庫県民集会に800人


今こそ国民世論で安倍暴走政治をストップさせようと四月六日、兵庫労連や兵商連、兵庫民医連、保険医協会などでつくる実行委員会が神戸・三宮の東遊園地で兵庫県民集会を開催し、八百人が結集しました。

秘密保護法、消費税、年金、雇用、医療、原発、介護・福祉、生活保護、教育について「怒りのアピール」が行われ、各分野の実態やたたかいが語られました。

集会は「安倍政権による国民生活と憲法と民主主義の破壊は暴走そのもの」「悪政に対し力を合わせ共同を広げよう」とのアピールを採択し、二コースに分かれデモも行い市民に訴えました。

開会に先立ってJAL不当解雇原告団から五月十五日と六月五日に高裁判決を迎え、高裁要請署名など支援の訴えがありました。

(2014年4月13日付「兵庫民報」掲載)

新入生を祝う宣伝各地で好評

園田学園女子大入学式会場前での宣伝
四月に入って大学で入学式が始まり、県内各地で新入生を祝う宣伝が取り組まれています。

一日には園田学園女子大学の入学式が行われ、民青同盟尼崎地区委員会と共産党尼崎地区委員会が入学式宣伝に取り組みました。宣伝には地元地域の市議や党地区委員、地域支部などから計十三人が参加して、「入学おめでとうございます」「ボランティア募集しています」など呼びかけながらカラー刷りの赤旗学生版と民青新歓ビラを配りました。ほとんどの新入生がビラを受け取り、一時間で四百枚のビラがなくなりました。参加者は「一時間でこんなにビラが配れる宣伝はない。またやろう」と元気になっています。

また、関西学院大学や神戸学院大学、神戸芸工大でも民青学生班と共産党地区委員会が協力して入学式宣伝に取り組みました。関西学院大学ではビラを受け取って立ち止まった経済学部の新三回生とも対話になり、「いま消費税上げるのは個人的には反対。国の税収が下がるんじゃないか」と増税への不満が出されました。新入生からはボランティアへの興味や就職への不安も語られました。この宣伝では、はじめて宣伝に取り組む新一回生の同盟員も元気に対話に挑戦しています。

19日には新歓企画「なんでもフェスタ」


民青同盟県委員会は、政治や社会への不満や不安を持った多くの新入生の思いにこたえようと、新歓企画として四月十九日に「なんでもフェスタ2014」を開催します。石川康宏・神戸女学院大学教授に『大学生活でどう学ぶのか』を語ってもらい、就活や消費税、震災ボランティアなどの新入生の関心にこたえる多彩な分科会も予定しています。

なんでもフェスタ20
14/4月19日(土)10時~17時/コミスタこうべ(春日野道駅から西へ徒歩10分)

(2014年4月13日付「兵庫民報」掲載)