記事を検索

2014年3月16日日曜日

観感楽学

アメリカは朝鮮戦争(一九五〇年)で原爆使用を検討した。原子兵器禁止を要求するストックホルム・アピール署名が世界五億に広がり計画を断念させた。日本でも全面占領の圧制を超えて六百三十九万余の署名が集められた▼ビキニ水爆実験被災事件(五四年)は三千万を超える原水爆禁止署名運動となった。同時期に平和憲法を崩す自衛隊が創設されたが「日本国民の熾烈なる平和愛好精神」をうたった「海外出動禁止」の国会決議を採択▼国民過半数を目標にした「核兵器全面禁止・廃絶」のアピール署名(八五年)は兵庫県でも県民過半数に達し、全国八割の自治体で非核宣言をさせた。九三年以後、毎年の国連総会で核兵器廃絶を中心議題とさせ決議を採択させる状況をつくりだした▼国連事務総長が「みなさんが集めた一筆一筆の署名」の力を賞賛し、国連総会場に署名の収納ケースを常設した。今、この署名が「核兵器禁止条約の協議開始」で世界の足並みを揃えさせている▼戦後、核兵器署名は歴史の節目で絶大な力を発揮してきた。被爆七十年の二〇一五年という節目を前に、今こそ、核兵器のない世界を求める国民の意思を署名に示すことが必要だ。(K

(2014年3月16日付「兵庫民報」掲載)

日付順目次