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2014年3月16日日曜日

尼崎アスベスト裁判で大阪高裁判決

原告の保井さん(左)と山内さん(右)

大阪高等裁判所で三月六日、「尼崎アスベスト裁判」(環境型)の判決が下されました。

神戸地裁判決に続き、大阪高裁は尼崎市内にあったクボタ旧神崎工場が一九五四(昭和二十九)年から七五(昭和五十)年まで工場周辺へアスベストを撒き散らしていたことを改めて認定し、クボタの加害者責任を認めました。クボタがアスベストを撒き散らしたことによる被害の法的責任が二度にわたって断罪されたことになります。

しかし、クボタの責任を工場周辺三百㍍の範囲に限定し、 国の責任を認めなかった神戸地裁判決を追認しました。

そのため、山内幸次郎さんについては、クボタ工場から南二百㍍の勤務地でアスベストを吸い込んだとしてクボタの責任を認めましたが、保井綾子さんについては、住んでいたところがクボタの工場から千二百から千四百㍍離れていること、また、毎日のように買い物に行っていた潮江デパートが同工場から三百七十㍍離れていることを理由に、クボタとの因果関係は認定できないとしました。

原告団は、さらに最高裁に上告してたたかう姿勢を示しています。
岸本真千子=尼崎医生協

(2014年3月16日付「兵庫民報」掲載)

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