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2014年2月9日日曜日

三菱電機とルネサス:春闘を前進させる会がアンケート

尼崎市と伊丹市の三菱電機とルネサスの事業所の労働者でつくる「春闘を前進させる会」が昨年末から取り組んできた「二〇一四年暮らしの要求アンケート」の中間集計(百三十三人分)がまとまりました。今回の中間集計は正規労働者8割、非正規労働者2割、世代別では二十代、三十代があわせて5割となっています。

賃上げ3万円以上必要が6割、成果主義賃金は「廃止・見直し」を


生活実感では、「かなり苦しい」、「やや苦しい」が合わせて5割。賃上げ要求では、生活にあと「三万円以上必要」が6割を占めています。

導入されている「成果主義賃金についどう思うか」については、「廃止したほうがよい」23%、「見直しが必要」27%、「わからない」28%が合わせると8割で、「現行でよい」は、わずか22%です。

正規労働者で「不安・困っていること」の第一位は、「残業・休日出勤が当たり前である」、第二位が「有給休暇がとれない」、第三位が「心の病で休職・退職する人がいる」と答えています。

意見欄には―▽成果主義は廃止したほうがよい。まったく評価されていない。評価が部門の業績に左右されている▽賃金制度は成果主義と年功序列制度をミックスした制度にすべきで▽残業・休日出勤が当たり前の風土がある。制度をつくり規制してほしい▽請負や契約の方と同じように仕事をしているので、人間関係に気を使います。全員を雇い入れるような社会の仕組みがほしい―などの声があがっています。

賃金の引き上げと正社員へ登用を、一方的な解雇を許さないルールを


非正規労働者(契約・嘱託・パート・派遣)で「不安・困っていること」の第一位は、「いつ解雇されるかわからない」、第二位が「心の病で休職・退職する人がいる」、第三位が「パワハラがあること」と答えています。

「労働条件を向上させるために何を望みますか」の第一位は、「賃金の引き上げ」、第二位が「正社員へ登用すること」、第三位が「退職金の支給」と答えています。

意見欄には―▽正社員となんら変わらない仕事しているのに、いつまでも臨時雇いにしておくのが三菱電機流なのでしょうか。同等の価値の仕事を同等に扱うのが当然でしょう▽正社員登用制度の門戸を広げてほしい。人数枠、年齢制限の撤廃を▽非正規雇用が多すぎるし、会社が便利に使いすぎる。人数や期間を決めて、基準に達したら正社員にする仕組みをつくっていただきたい。技術が継承されるためにも必要である▽安心して働ける社員登用の道を開いてほしい。退職金制度がないので、退職後の生活が不安―と切実な声があがっています。



「春闘を前進させる会」はビラを作成し、このアンケート結果と労働者の声を紹介するとともに、「三菱電機の内部留保一兆四千七百億円の1%を取り崩せば三菱電機グループの国内全従業員八万三千人に月一万円の賃上げができる」、「利益の一部を一時金の配分に終わらせるのでなく、基本給のベースアップ、非正規雇用を正規雇用に切り替えるなど、安定した雇用実現こそが、デフレ不況脱出の道である」と主張し、各事業所門前で出勤する労働者に訴えています。

(城戸洋)

(2014年2月9日付「兵庫民報」掲載)

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