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2014年1月12日日曜日

アスベストの会が大阪高裁に署名提出―累計9万3千余筆

「いのちと健康を尊重する判決を」


大阪高裁前で。前列左は原告・保井祥子さん、右は原告・山内康民さん

「アスベスト被害からいのちと健康を守る尼崎の会」(アスベストの会)は十二月二十五日、尼崎アスベスト裁判の「いのちと健康を尊重する公平、公正な判決を求める」署名二万二千七百七筆を大阪高等裁判所に提出しました。大阪高裁へ提出した署名は、これで累計九万三千五百四十筆になりました。

尼崎にあったクボタ旧神崎工場は、一九五四年から一九九五年の間、アスベストを尼崎の街にまきちらしてきました。アスベストによる健康被害は二十年から五十年と言われ、まだまだ被害が広がることが予想されています。

この裁判は、尼崎のアスベスト被害の責任を国とクボタに問う裁判で、クボタの旧神崎工場周辺で暮らし、アスベストを吸い込んで亡くなった被害者の遺族が起こしたものです。

「アスベストの会」では、大阪高裁判決に向けて、十万筆を目標に署名運動に取り組んできました。署名運動の中で、尼崎市内の地元の地域では「私の夫も、アスベストで亡くなった」「私も(アスベストによる健康被害の)胸膜肥厚と言われている」「私もいつ発病するかわからない」「あそこにクボタさえなかったら」と切実な声が寄せられました。また、テレビなど報道を通じて、「こんなひどいことがあったなんて初めて知った」と署名に応じてくれる人も増え、署名が広がりました。

裁判は、昨年十月に結審し、今年三月六日に判決が出されます。

岸本真千子=尼崎医療生協)

(2014年1月12日付「兵庫民報」掲載)

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