運動の力で要求実現へ
神戸市長選挙は十月二十七日投開票が行われました。
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大勢判明後、挨拶し拍手につつまれる貫名ユウナ氏 |
「市民にあたたかい神戸市をつくる会」(あったか神戸の会)共同代表の貫名ユウナ氏=無所属新、日本共産党推薦・新社会党支持=は、こんどこそ市民が主人公のあたたかい市政への転換をと、①開発優先から市民の暮らし優先へ②三宮一極集中より九つの区の特色をいかしたまちづくりと地元業者応援、③消費税増税撤回、原発再稼働中止、ブラック企業お断りなど神戸から全国へ発信―の三つの転換を掲げ、共感と支持を広げましたが、及びませんでした。
しかし、「あったか神戸の会」に参加する各団体の運動の広がりや、選挙戦での貫名氏と会の積極的な論戦は、中学校給食やこども医療費などの問題で、他候補も市民要求を反映した主張をせざるをえなくなるなどの変化を生みだしました。
大勢が判明した二十七日夜、貫名氏は選挙事務所で挨拶し、「市民のみなさん願いのこもった強い反応がありました。これにこたえ、市長にはなれませんでしたが、今後も運動の力で、公約実現にがんばっていきます」と述べ、集まった支持者の大きな拍手に包まれました。
当選したのは元副市長の久元喜造氏。自民、公明、民主の推薦を受けて組織戦を展開。特に自民党は閣僚や党幹部を相次いで応援にいれるなどしましたが、過去最低の得票率(36・40%)での辛勝となりました。
開票結果(按分票小数部切捨) 投票率36.55%
氏名 | 所属/現・新/推薦支持 | 得票数 | |
---|---|---|---|
当 | 久元喜造 | 無/新/自公民推薦 | 161,889 |
樫野孝人 | 無/新/― | 156,214 | |
森下裕子 | 無/新/― | 53,393 | |
貫名ユウナ | 無/新/共推薦、新社支持 | 46,692 | |
久本信也 | 無/新/― | 26,548 |
(2013年11月3日付「兵庫民報」掲載)
