仲間がいるって大事
〝ブラック企業根絶〟〝人間らしく働くルールを〟と「全国青年大集会2013」が東京・明治公園でおこなわれ、全国から千五百人、兵庫からは前日の夜出発したバス二台などで四十人が参加しました。
ときおり大粒の雨がふりしきる大集会では、冒頭に秋田書店、ベローチェの不当な解雇を裁判闘争でたたかっている女性が発言。「今苦しんでいる誰かが、立上り前に進む力になりたい」「もういらないと思ったら〝鮮度が落ちた〟と退職強要する会社に悲しくなった。声をあげなかったら誰にも知られることがなくなる。それは絶対にあってはならないと声をあげた」などの涙ながらの発言に、兵庫から参加した大学四年生は「本人からの生々しい告発に涙がでた。病気にも追い込まれ、夢も奪われるなんて本当にひどい。声をあげれば変えられる、周りに仲間がいるんだと思える場って本当に必要」と話していました。
日本共産党からあいさつにたった市田忠義書記局長は、参議院選挙で躍進した十一議席で「ブラック企業規制法案」を国会に提出したことを報告したうえで、「青年大集会が始まって十年。若者の雇用問題を一大社会問題に押し上げてきた。たたかってこそ道が開けることをこの十年のみなさんの努力が示してきた。人間をモノのように使い捨てる働き方をなくしていこう」と激励しました。
全国商工団体連合会青年部協議会議長の雨松真希人さん(兵商連青年部協議会議長)が、代表して消費税問題でスピーチをおこない、兵庫県教職員組合青年部長の井上一洋さんと兵庫県高等学校教職員組合青年部長の赤松弘基さんは全教青年部の訴えで壇上にあがりました。
兵庫の「実態黒書」も国会議員に
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清水議員に「黒書」を手渡す参加者(左) |
兵庫選挙区選出の維新の会・清水貴之参院議員は、自身の就活が大変だったと言いながら「終身雇用制はよくない。パートがいい場合もある」などと不安定雇用で苦しむ青年に背を向け、さらなる雇用破壊を容認する立場を示しました。
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兵庫から参加した山下友宙さんは、「一回目の集会は三百人くらいの小さな公園。それから大きな集会に発展し、社会にインパクトを与えながら大きくなってきた。社会的連帯の力で押し上げてきた。参議院選挙で日本共産党が伸びてブラック企業の規制にも大きな展望ができた。実現のためにがんばりたい」と決意を新たにしていました。
(2013年10月27日付「兵庫民報」掲載)
