ブラック企業にお仕置き&最低賃金1000円を
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三宮でのアンケート活動 |
一千人の目標で取り組んでいるアンケートは、現在八十九人(十三日現在)から寄せられ、うち九通が返信用封筒で返信されています。
「30代後半に正社員の道はないのか?」
新三田駅前で配布されたアンケートに返信してきた三十六歳の派遣社員は、「非正規の割合が多く、人の入れ替わりも多い。十七万円の給料のうち二万円は交通費。正社員になりたくて、いくつかの企業に応募をしているけど、連絡が返ってくるのは、ネット上でブラックと言われる企業だけ。三十代後半に正社員の道はないのか?」と切実な声を寄せました。
自治体職場の派遣もたいへんな待遇
十三日に日本民主青年同盟が元町でおこなった宣伝では、ある自治体職場で派遣で働いている女性と対話になりました。「給料は、月十二万円。パワハラやセクハラが日常的で、うつ病の人が同じフロアーに五、六人もおり、休職、退職せざるを得ない人もいる。有給休暇も取得できない。有休休暇が取得でき、セクハラ・パワハラを取り締まってほしい」とこたえました。
メンバーが、「自治体もいま正規職員を減らし、非正規雇用を多用している。そのなかで、給料がおさえられ、劣悪な環境で働かされている人も多い。実態を教えてくれてありがとう。私たちも正社員が当たり前で、若者がまともに働き暮らせるようにしたいと思っています。十月二十日には全国集会もある。ぜひ考えてみてください」と呼びかけました。
アンケートへ回答から労働相談に
須磨区からは、地域の共産党の人からアンケートをもらったという二十八歳の女性が返信。五日のプレ企画に参加し、労働相談会になりました。
女性は「労働条件が切り下げられ、給料もカットされようとしている。生活も大変で困ると言うと『それなら辞められないんだから、どんな条件でものむんだな』と脅されるなど退職強要もある」と切実に訴え。
労働組合にも相談、そのまま労基署にも行き、対応を相談しました。女性は、「全国青年大集会2013に行って、同じように悩む全国の人たちと交流したい」と意欲的です。
「社会を変えよう」「興味あります」
十二日には、兵庫労連や兵庫青年ユニオン~波~、兵青協などの団体と共同宣伝を行い、十五人が参加しました。アンケート対話では、「ブラック企業はいやだと思って、そうじゃない企業だと思い、いまの自動車会社に入った。しかしはじめは地元神戸だったけど、二カ月で東京に出張し、何年東京になるか分からない。一日十六時間労働で、月十八万円。残業代もつかない」と大学新卒者。メンバーが「ブラック企業を根絶しようと、今度集会もある。アンケートを持って国会にも行く。社会を一緒に変えよう」とよびかけると、「興味あります」と応じました。
十月二十日、東京で行われる全国青年大集会2013には、兵庫から百人で行くことを目標にとりくんでいます。兵庫実行委員会は、さらにアンケートをひろげ、全国青年大集会2013成功に力を尽くそうと奮闘しています。
(2013年10月20日付「兵庫民報」掲載)
