Web版の発行はしばらく休止します

「兵庫民報」編集部は2012年11月から専任1人で続けてきましたが、その1人も2020年末で退職し、2021年1月からは嘱託となりました。編集業務の整理のため、「兵庫民報Web版」はしばらく休止いたします。それにともないTwitterへの転送も休止します。 紙版の通常号のご購読をお願いします。

2013年8月4日日曜日

たたかいおえて:金田峰生さん(参院兵庫選挙区)


選挙結果を報告する金田氏(22日、神戸・元町)
この度も変わらぬご支持をお寄せ下さったみなさん、ありがとうございます。また、今回「嫌いやけど」初めてご支持下さった方、心から敬意を表します。そして雨の中、そして暑い中、大奮闘頂いたみなさんに心から敬意を表し、感謝申し上げます。

期間中に新たな支持の広がりを実感しました。

若いみなさんからの労働ルール破壊に対する不安と「助けて欲しい」という声、業者のみなさんからのアベノミクスに対する実感を伴った怒り、消費税増税反対の声、子ども達からも「戦争はいやや。行きたくない」という声が強く、広く寄せられました。

自民党が圧勝と言われていますが、それは民主党との比較だけであって、安倍自公政権の暴走に対する不安と警戒感、強い批判と怒りが国民から沸き起こり、広がっている事実を直視するべきでしょう。何より日本共産党が躍進したところの民意を重く受け止めるべきです。

私は議席奪還をめざしましたがかなわず、申し訳ありません。私の力不足、不徳であり、何が足りないのか、何をなすべきか、あらためて検証し、次こそ必ず兵庫でも議席奪還を果たすために貢献したいと思っていますし、お寄せ頂いたご支持への責任、そして党員としての責務として、公約実現にむけて与えられた立場で力を尽くす決意です。

今後とも、ご指導・ご鞭撻賜りますよう、そして日本共産党へのご支援をお強め下さいますよう、よろしくお願いします。

ありがとうございました。

(2013年8月4日付「兵庫民報」掲載)

たたかいおえて:井沢孝典さん(参院比例代表)

最終盤の訴えをする井沢氏(19日、加古川)

二度にわたって国政選挙の候補者として皆さんのお世話になりました。とくに今回、参院選で日本共産党の大躍進に比例候補として貢献できた事は、大きな喜びです。

二次比例候補としての役割は、小選挙区の候補とは違っていました。活動地域も、訴えはたらきかける相手の規模も広がりました。赤穂から鈴蘭台まで一気に移動したこともありました。

「民主党か自民党復活かそれとも第三極か」と、最後まで共産党は選択肢から排除されたのが昨年の衆院選でした。今回は、自民党政治に正面から対決する共産党の姿が霧が晴れるように見えてきた選挙でした。暮らしと経済、原発、TPPと米軍基地、憲法問題、この四つの対決軸を訴えた政策もはっきりしていて演説もやりやすく、“言いたい放題”でした。衆院選当時とは聴いている人への届き方が違ってきているように感じました。

力を蓄え、広げて、票数でも自民党に対決できるようにと願うものです。

(2013年8月4日付「兵庫民報」掲載)

たたかいおえて:田中耕太郎さん(知事選)


21日、大勢が判明し憲法県政の会役員らとともに取材に応じる田中氏(左から2人目)

私は、今回の兵庫県知事選挙を候補者として、二〇〇九年に引き続き、たたかわせていただきました。

結果は六十二万七千八百七十四票、得票率27.16%で、勝利できなかったことは非常に残念です。

これは、前回比で十三万五千七百三十四票を上積みするもので、得票数では、共産党や民主団体が共同した知事選のなかで過去最高となりました(得票率では二番目)。選挙後も、加入団体の皆さんをはじめ、中学校の同窓生などからも、大善戦の評価をいただきました。

酷暑のなか活動を支えていただいたみなさん、ご支持をいただいた広範なみなさんに、心から感謝申し上げます。

三つの転換


前回同様の顔ぶれのオール与党の現職との対決ですが、同日選の参議選の「ワク」にはめられないか心配でした。政策では「経済再建は地域から」「人にやさしい県政へ」「平和と安全守る県政」の三つの「転換」など力のかぎり訴え、前回をはるかに上回る声援と期待の声を感じました。訴えが届いたところでは支持の広がりを肌でも感じることができました。そのため毎日が楽しく、元気に活動できました。

知事をかえよう


参院選の投票率が伸びず、政治に失望した人たちがもう一度投票に行く「大きなうねり」にならなかった情勢も反映しているとは思いますが、次回は知事選挙単独の選挙です。

原発再稼働での新潟県知事、オスプレイや新基地での沖縄県知事の態度など、知事の権限は強く、その姿勢で大きく県民の利益が左右されます。こういうことも、「イメージは豊かに対話は幅広く」で、「知事をかえたい」ということが、県民の共感になるようにしたいと思います。憲法が輝く兵庫県政をつくる会を地域からも強めましょう。

憲法改悪やTPP交渉参加、原発、消費税など国の悪政を許さず、県政でも高校通学区やこども病院移転の再検討などを求め、公約の実現をめざしましょう。できる限りご一緒に。

(2013年8月4日付「兵庫民報」掲載)

新人議員紹介:徳田みのる尼崎市議

業者・市民運動の経験いかし




「兵庫民報」読者のみなさん、こんにちは。尼崎市議会に送り出していただきました徳田みのるです。

尼崎民主商工会事務局で三十五年間仕事を行い、一昨年秋に定年退職、六十五歳で立候補し、薄氷の差で当選をさせていただきました。

これまで中小業者の営業と生活を守る運動に取り組み、また、国民健康保険料引き下げ運動、東京・日比谷公園で始まった年越し派遣村に学んだ反貧困よろず街頭相談会の開催、県立塚口病院存続求める運動では新病院建設につながって地域医療の改善に結びつき、消費税増税反対や原発ゼロを求める取り組みなど、さまざまな市民運動の事務局を担って運動を下支えしてきました。

尼崎市議会では経済環境市民委員会副委員長、国民健康保険運営協議会委員、産業問題審議会委員として奮闘していきます。

さっそく検討が始まっている産業基本条例を中小企業にとって実効性があるものにしていかなければなりません。国民健康保険料・介護保険料引き下げ、中学校給食実施や中学卒業まで医療費の完全無料化、住宅・店舗リフォーム助成制度などの公約実現のため、また市民の身近な相談相手として、市民の皆さんのくらしを守るために全力で頑張っていきます。


(2013年8月4日付「兵庫民報」掲載)

新人議員紹介:松沢ちづる尼崎市議

地域のみなさんに学び



私は、六月の尼崎市会議員選挙で初めて当選した松沢ちづるです。

八年前に事故で寝たきりの重度障害者となった夫を介護しながらの議員活動がはじまりました。毎日デイサービスに送り出し、帰りはヘルパーさんに迎えをお願いしています。幸い、夫が今までのんびり家で過ごしていた生活からの激変をストレスなく受け入れてくれたので、安心して活動ができます。

七月の臨時市議会、新人議員研修をへて、市政や他会派への新鮮な疑問を感じています。

JR塚口駅東側では、民間の大規模開発が動き始めました。「近隣住民と共存共栄の開発を」と市議選公約で掲げたとおり、駅前の環境改善をはじめとする地元の要望が反映できるよう、みなさんといっしょに運動をすすめます。

また、参議選が終わって、安倍政権の社会保障削減の方向が露骨に表れてきます。市のレベルでどうやって市民のいのち・くらしを守る施策をすすめていくのか、大仕事が待っています。

あせらず、コツコツ歩き、先輩議員や地域のみなさんに学び、がんばります。


(2013年8月4日付「兵庫民報」掲載)

新人議員紹介:川崎としみ尼崎市議

自治体のあり方を問い



こんにちは、川崎としみです。

私は長年、尼崎保育運動連絡会などに関わる中で、保育問題から尼崎市政を見てきました。公立保育所の民営化(四十五カ所から九カ所への計画)は、子どもや保護者、公立の保育士、それを引き受ける民間の保育所関係者にとっても「百害あって一利なし」の状況だということを肌身で感じてきました。

議員になって最初の健康福祉委員会審議では、「民間移管選定委員会設置条例」が日本共産党だけの反対で可決されました。市民のためと言いながら、実際は違う、本来あってはならないことが、私たちの周りでどんどん進んでいます。

職員を減らし、業務も民間にどんどん委ねていく小さな役所づくりがたどり着く先は、何でも自立、自助、自己責任という、行政がすべての公的責任を投げ出していく、市民にとってはお先真っ暗な市政だと思います。

今一度、地方自治はどうあるべきか、国の根幹が問われています。このことをみんなが真剣に考えて行かなければならない時代であることを強く感じます。

本当に、日本の未来を指し示す羅針盤、綱領を自分の言葉で話せる議員が求められていると思います。何よりも、市民のいのちと暮らしを大切にする議員活動を行っていきます。みなさんの応援をお願いします。

(2013年8月4日付「兵庫民報」掲載)

青年たちの2013年7月(1)

政策が響いた!

遠山茜(ペンネーム)

今回の参議院選挙は変化を感じられたものだった。

まず、自分自身の変化である。昨年の総選挙では、党員になって初めての選挙だったこともあり、あまり積極的に活動出来なかった。しかし今年は違った。自らが積極的に活動に参加出来たと感じる。

それは、安倍内閣のあまりにもひどい政策内容に「これは危ない! なんとか日本共産党が躍進しなければ!」と感じたことが大きい。また、学生党員らが自らの地域でアンケートや宣伝、学習会などに力を入れていた姿にも励まされた。

かえるネットの宣伝(20日夜、元町・大丸前)

参院選で感じた変化は他にもある。駅前でのアンケートや宣伝で、まちのひとの反応が昨年とは明らかに違っていた。「共産党が話題にあがる」「共産党の政策について知ってよかった」など、共産党のイメージが人々の中で、少しずつではあるが変わってきているように思う。

特に若い世代は今の日本社会に憤りや不安を感じている者が多い。共産党の政策が若い世代に響いたことが今回の共産党の躍進につながったのではないかと思う。

友達にも共産党の政策について話したが、「教えてくれてありがとう」とお礼を言われた。政治の話を今までまったくしたことがなかった友達とも一歩踏み込んだ話をすることが出来た。

(2013年8月4日付「兵庫民報」掲載)

原水爆禁止世界大会成功へ:ゼロこねっと

「自分たちができること考えたい」



「原発ゼロ!核兵器ゼロ!ゼロこねっと」は七月二十七日、「原水爆禁止世界大会2013」の成功をめざすプレ企画を神戸市内で開催しました。

冒頭に、六月二日に東京でおこなわれた「6.2 NO NUKES DAY」に参加した学生から報告。原発立地県である愛媛の学生が、「伊方原発やめまっしょい」と自分たちでパレードなどをおこなうなど全国の取り組みに励まされたこと、はじめは「原発なくせるのかな?」と思っていたけれども、全国集会、福島ボランティアへの参加をとおして、「原発はなくさなきゃ」と思ったことなどを紹介しました。

続いて被爆者である千葉孝子さんが被爆体験を語りました。三歳だった千葉さんは爆心地から約二・五㌔㍍で被爆。直後の惨状とともに、被爆者をただの研究材料としか見ないアメリカのABCCの実態や、結婚などその後の苦労をリアルに紹介しました。

さらに、千葉さんは、「原爆の悲惨さを覆い隠し『核の平和利用』を名目に原発を推進したことに被爆者として反対できなかったことが悔やまれる。放射能被害をこれ以上ひろげてはいけないと、できることからはじめている。若い方ががんばってくれていることに励まされている。ぜひ、この声をさらに大きくして、核兵器も原発もない世界を早く実現してほしい」と呼びかけました。

最後にゼロこねっとの岸輝彦事務局長、兵庫原水協の梶本修史事務局長から原水爆禁止世界大会の意義や歴史、核兵器をめぐる情勢と廃絶への展望などが紹介されました。参加者からは、「千葉さんの話は、本当にリアルで胸をうつ。私たちも何が出来るのか考えたい」などの感想が寄せられました。

(2013年8月4日付「兵庫民報」掲載)

NO NUKES 56th: 2013-7-26

参院選挙後初めてのカンキン神戸行動は七月二十六日、五十六回目。八十人が参加しました。



自作の脱原発ソングを歌う人や、しゃもじを打楽器にしたものやギターやタンバリンなどの多彩な楽器も持ち寄り、おおいに盛り上がりました。思いの交流では「福島の子どもたちに思いきり遊んでもらうために保養キャンプをしている」「この抗議行動も粘り強く続けて政府を監視し続けよう」など交流されました。

次回五十七回目の行動は八月二日十八時から十九時までで行われます。

(2013年8月4日付「兵庫民報」掲載)

一コマまんが

15年ぶりに躍進



段重喜

(2013年8月4日付「兵庫民報」掲載)

観感楽学

八月には映画『少年H』上映されます。神戸が舞台だけに楽しみです▼原作者妹尾河童さんは、「戦争の記憶が風化しかけている」時だから「個々の体験を実感的に語り伝えるのが一番だ」と思って書いたと語っています▼『兵庫の平和史跡ガイド~戦争遺跡は語る』も出版されます。兵庫の「語り継ごう戦争」展の会と兵庫歴史教育者協議会の共同編著です(発行:日本機関紙出版)▼県下の戦争遺跡・平和資料館など百六十カ所を紹介しています。戦争遺跡が忘れられ戦争の記憶が消えないよう訪ねてもらおうという趣意です▼「知の巨人」と言われた加藤周一氏がかつて「八月十五日の意義」として、第一に戦争で死ぬ恐怖からの解放、第二に国民を国の拘束から解放したことを挙げました▼特に、治安維持法によって戦争に反対した人たちを牢獄につなぎ、国民を戦争に駆り立てたと指摘しています。敗戦は国民を治安維持法体制から解放したのです▼参院選で自民党が大勝しても、「戦争が出来る国にする」憲法改悪など許す訳にいきません。事態を憂える国民が日本共産党に投票しました▼これに応え決意を新たに、再び戦争をしないよう、暗黒社会にしないよう運動しましよう。 (TS)

(2013年8月4日付「兵庫民報」掲載)