参議院選挙・県知事選挙の結果について
2013年7月23日
日本共産党兵庫県常任委員会
(1)
7月21日投開票でおこなわれた参議院選挙で日本共産党は、比例代表で515万4干票(9.68%)を獲得して「5議席絶対確保」の目標を達成し、さらに東京・大阪・京都の三つの選挙区で勝利して、改選前の3議席から8議席へ大躍進しました。その結果、参議院で非改選と合わせて11議席となり、議案提案権を得ることができました。これは今後の国会活動にとって大きな意義をもつものです。
兵庫県では比例代表の得票で22万4千票(得票率9.59%)を獲得し、前回参院選や昨年総選挙の16万票から6万票前進させることができ、「比例5議席」獲得に貢献できました。
兵庫選挙区では、金田峰生候補が22万票を獲得。議席獲得には届かなかったものの、低投票率のなか、他党支持層にも支持を広げ、3年前の参議院選挙から2万票伸ばしました。
また、同時にたたかわれた兵庫県知事選挙では勝利には至りませんでしたが、現職井戸知事に対決し、日本共産党単独推薦の兵庫県知事選挙では過去最高の62万7千票(27.16%)を獲得する大健闘をしました。
ご支持をお寄せいただいた有権者のみなさん、猛暑のなか日夜をわかたずご奮闘をいただいた支持者、後援会のみなさん、党員のみなさんに心からお礼を申しあげます。
(2)
国政選挙で、日本共産党が議席を伸ばしたのは、兵庫選挙区で大沢たつみ参院議員を誕生させた1998年の参院選以来の、15年ぶりの出来事となりました。兵庫県内では大企業職場や農村部でも、自民党・公明党政権への不安、国民をうらぎった民主党への怒り、「第3極」への失望が広がるなかで、「自民党と正面から対決し、どの問題でも抜本的対案をしめす日本共産党」の打ち出しが「自共対決」の選挙の様相をつくり出し、日本共産党の存在感を示しました。「今度は共産党しかない」と表明される方など、従来以上に支持の輪が広がりました。
これらはこの10年来の「二大政党づくり」など強力な反共シフトに抗しての、全党の不屈の活動の積み重ねが実ったものにほかなりません。こうした活動を担ってきた全党の同志のみなさん、支え続けていただいたみなさんに心から敬意を表するとともに、開始された躍進の流れをさらに大きく発展させるため、新たな奮闘とご協力を呼びかけます。
(3)
日本共産党は、選挙戦において、安倍政権の暴走に正面から対決するとともに、「国民が主人公」の新しい政治をめざす抜本的対案を、景気・経済、原発、憲法、外交の各分野で、「四つの転換」として提示してたたかいました。
選挙戦全体では、自民党、公明党の与党が過半数を獲得しましたが、消費税増税、原発再稼働、憲法9条改定、TPP問題、米軍基地問題など、直面する国政の重要課題をめぐって、安倍内閣の姿勢と国民との矛盾は、いよいよ深まり、激動的な危機が進展していかざるをえないでしょう。
そうした新たな情勢のもとで、日本共産党が果たすべき役割はきわめて大きなものがあります。選挙戦で訴えた「四つの転換」をはじめ、掲げた公約実現のために、金田峰生候補を先頭に新しい国会議員団とも協力して、さまざまな分野の国民運動との共同を強め、全力をあげて奮闘するものです。
(4)
今回の選挙結果は、この間とりくんできた党員拡大を根幹とする党建設、「綱領・古典の連続教室」、職場支部・青年・学生分野での活動強化のとりくみなどの成果の第一歩です。10月には神戸市長選挙、佐用町長選挙、朝来市、豊岡市、新温泉町、西脇市、南あわじ市での地方議員選挙がおこなわれます。また2015年いっせい地方選挙まで2年を切りました。私たちは次のステップに向けて新しい党づくりをすすめる決意です。新しい国会議員団と力を合わせて、国民運動を広げるとともに、党の組織的力量をつけて、比例代表でのさらなる前進と選挙区でも議席を争いうる党へ、とりわけ21世紀の早い時期に民主連合政府を樹立するために、次期参院選や総選挙でその道筋をひらくような躍進をかちとり、2010年代が党躍進の時代となるよう奮闘する決意です。
以上
(Web版のみ)