(左から)今井まさこ垂水区県議補選候補、ねりき恵子県議、志位委員長、 金田峰生参院選挙区候補、田中耕太郎知事候補 |
皆さんこんばんは、志位和夫です。今日は大丸前を埋めるたくさんの方々足を止め聞いてくださり、ありがとうございます。
日本の未来を賭けた参議院選挙、あと一週間のたたかいとなりまました。私は第一声を東京でやった後、北海道から沖縄まで日本列島を訴えて歩いて参りましたが、どこでも「こんどは共産党」「共産党よ、伸びてくれ」という期待の声を感じながら走ってまいりました。
私はこの間のテレビの討論会に七回出演して参りましたが、討論会を通じても今度の選挙の対決軸は、「自民党対共産党」「自供対決」こそ対決軸だということが鮮明になったのではないでしょうか。(そうだ!の声、拍手)
どうか、皆さん、政党を選ぶ比例代表選挙では「日本共産党」と書いていただく方を広げに広げ、山下よしきさんをはじめ五名全員の勝利のためにお力をお貸しください。よろしくお願いいたします。(拍手)
兵庫選挙区では、金田峰生さんが大激戦、大接戦まで追い上げてきております。どうか皆さんのお力で「兵庫の代表」として国会で活躍させていただけますよう、お力添えをよろしくお願いいたします。(がんばれ!の声、拍手)
みなさん、今度の選挙で日本共産党は自民党と正面から対決し、日本の政治の「四つの転換」「四つのチェンジ」を訴えております。
○第一の転換
第一の転換は、国民の皆さんから所得を奪う政治から、国民の皆さんの所得を増やして景気回復を図ることです。この願いをどうか日本共産党に託してください。(拍手)
いまのデフレ不況の最大の原因はどこにあるでしょうか。党首討論で、安倍首相は奇妙なことを言います。「デフレ不況が賃下げの原因だ」と言うんです。あべこべです。「あべこべミクス」じゃないですか。(笑い)
長期にわたって国民の皆さんの所得が減り続け、賃金が減り続けていることこそ、デフレ不況の最大の原因ではないでしょうか。(そうだ!の声)
ところがみなさん、「アベノミクス」とか「三本の矢」とか言っていますが、アベノミクスには「所得を増やす矢」は一本もないんです。どれもこれも「国民から所得を奪う毒矢」ばかりではないでしょうか。(そうだ!の声、拍手)
「成長戦略」で検討されている中身をみると、解雇の自由化、残業代ゼロ、そして、派遣動労の野放図な拡大など、雇用のルールを壊し国民から所得を奪う話ばっかりですよ。
いま「ブラック企業」というのが大問題ですね。若い人たちをたくさん雇うんですが、ひどい働かせ方をさせ、病気にさせ、そしてたくさん辞めさせていく。このブラック企業が大問題ですが、日本社会全体を「ブラック企業」に変えてしまう雇用のルール破壊に「断じてノー!」を突きつけようではありませんか。(そうだー!。大きな拍手)
来年に八%、再来年一〇%、消費税大増税を強行する企てが進められています。十三兆五千億円、史上最大の大増税です。その一方で、大企業に対しては、自民党の公約で「思い切った投資減税」と「大胆な法人税減税」を行うというのです。皆さん、話がおかしいのではないですか。儲けをあれだけあげている大企業には減税をばらまき、一番苦しんでいる庶民には空前の大造成。向いている方向が百八十度間違っているのではないでしょうか。(そうだ! 大きな拍手)
国民はただの一度も消費税増税に「白紙委任状」を与えた覚えはないと思うんです。(そうだ!)
こんなひどい政治にこんな大増税をかぶせたら、暮らしも経済も、財政も立ち行かなくなることは火を見るより明らかです。今度の選挙での審判が重要です。日本共産党への一票で、金田峰生さんへの一票で、自・公・民の「増税三兄弟」に怒りの審判を下し、消費税増税はなんとしても中止に追い込もうではありませんか。(いっそう大きなそうだ!の声と拍手)
日本共産党は「大企業が抱えている二百六十兆円の内部留保の一部を活用して、賃上げと安定した雇用に充てよ」と提案しています。そうしますとこの間のNHK投手討論で安倍首相がこう言いました。「大企業の内部留保が多すぎるという点では、志位さんの言う通りだ」とここまで認めました。そこまで認めたんなら安倍さんにはこう言いたい、「経済界と談判して、内部留保を賃上げに回せと、正面から迫るべきではないでしょうか」と。(そうだ! 大きな拍手)
内部留保を全部使えとは言っていません。一%を活用するだけで八割の大企業で月額一万円の賃上げができます。それを突破口にして、消費を活発にし、内需を増やし、日本経済を健全な成長の軌道に乗せよう、というのが日本共産党版の、暮らし第一の「経済成長戦略」ですが、いかがでございましょうか。(いいぞ! そうだ! 大きな拍手)
この戦略と同時並行で日本共産党は「暮らしを守るルール」を作って行きます。みなさん、先日の政府の統計で、非正規で働いている方が二千万人、三八%を超えるという史上最悪の数字が出ました。労働者派遣法を今度こそ抜本改正し、均等待遇のルールを確立して、「雇用は正社員が当たり前」の日本をつくっていこうではありませんか。(大きな拍手)
中小企業いじめ、下請けいじめをやめさせ、独占禁止法を改正して大企業と中小企業が公正対等に取り引きでkるルールを作っていこうではありませんか。(大きな拍手)
中小企業への手当をしっかり行いながら、最低賃金を時給千円以上に引き上げ、この日本から「働く貧困層」と呼ばれている方々をなくしていこうではありませんか。(拍手)
もう一つ。富裕層と大企業への優遇税制にメスを入れ、応分の負担を求め、消費税に頼らずに、年金、医療、介護―社会保障の再生と拡充を図っていこうではありませんか。(そうだ! 拍手)
あらゆる政策手段を投入し、国民の所得を増やし、懐を温める、これが政治の責任です。国民の所得を増やして景気回復を図ろう、この願いを日本共産党に、金田峰生さんに託してください。よろしくお願いいたします。(頑張ろー! 大きな拍手)
○第二の転換
第二の転換は、原発にしがみつく政治から、原発ゼロ日本を作ろう、この願いをどうか日本共産党に託してください。どうかよろしお願いいたします。(拍手)
この間、電力各社が原発再稼働の申請を行っています。安倍政権が「成長戦略」の中に、再稼働と原発輸出を据えたものですから、いい気になって再稼働の暴走を始めようとしています。
しかし、私は福島第一原発のサイトの中まで入って調べて参りましたが、「事故の収束」などしておりません。放射能汚染水が溢れ出す寸前になっています。事故の原因究明もされていません。地震でどういう壊れ方をしたかも分かっていないではありませんか。何より、今なお十五万人もの方々が原発事故のせいで住み慣れたふるさとを追われ、先の見えない避難生活をおくられていいるではありませんか。
こういう状況での再稼働は論外だ、と私は訴えたいと思います。(そうだ! 拍手)
この問題は党首討論でずいぶん議論になりました。安倍首相は「新規制基準」というのを作ったから、それをパスした原発は再稼働してOKだと言うんです。私はこの「規制基準」が穴だらけだと批判しました。
例えば、重大事故が起こった時の防災計画・避難計画ができてなくても再稼働はOKだだと言うんです。これを指摘すると安倍さんは「いやいや、作ってある」と言うんですが、安倍さんは全然事実を知らない。私は反論しました。関係自治体の六三%で避難計画がないんです。避難計画がないまま再稼働するというは、住民の命よりも企業の儲けを上に置くものであり、絶対に許すわけには参りません。(大きな拍手)
「再稼働反対!」(再稼働反対!のこだまあり)この一票を日本共産党に、金田峰生さんに託してください。よろしくお願いいたします。(長く大きな拍手)
原発の問題ではもう一つ。原発の輸出ほど恥ずかしいものはないですね。
NHKの討論会で安倍さんに「あなたは舌が二枚ついている」と言いました。安倍首相は日本国内ではああいう事故を起こした以上、「原発には絶対安全はない」と認めざるを得ません。しかし、海外に原発セールスに行くと「世界一安全な原発を提供できる」と売り歩いています。これを「二枚舌外交」と言わずしてなんと言えばいいでしょうか。(そうだ!)
そう批判すると安倍さんは「原発事故を起こした日本だかこそ、世界一安全な原発を提供できる」と答えました。これはおかしい。こんな理屈が通ったら、大事故を起こせば起こすほど輸出がはかどるということになるではありませんか。(そうだ!)
恥ずかしいですね。世界の恥ですね。死の商人ならぬ「死の灰の商人」は直ちに辞めよ!—この声を突きつけていこうではありませんか。(そうだ! 大きな拍手)
原発をなくせというと、原発にしがみつく勢力は「そんなことをしたらコストがかかる」と言います。しかし、四日前に行った沖縄では原発なんかありません。しかし、沖縄の電力料金は本土とほとんど違いはありません。「原発をなくしたら、電気料金が二倍になる」というのは根も葉もない脅しだとはっきり言っておきたいと思います。(大きな拍手)
コストをいうなら「究極の高コスト」が原発ではないでしょうか。(そのとおり!)
再生可能エネルギーは普及がすすめばすすむほど、コストが下がります。供給も安定していきます。こちらの方に未来があることは誰が考えても明らかですね。
「原発なくそう」「再生可能エネルギーに大転換を」この声を日本共産党に、金田峰生さんに託してください。よろしくお願いいたします。(大きな拍手)
○第三の転換
第三の転換は、憲法をないがしろにする政治から、憲法を守りいかした平和日本への転換です。どうか、その声を日本共産党に託してください。よろしくお願いいたします。(拍手)
自民党、維新の会、みんなの党など改憲派の狙いは、憲法九条を変えて海外で戦争をする国へ日本をつくり変えることにあります。日本共産党は国民のみなさんとしっかり力を合わせてこの企みを打ち砕くだめに全力をあげることを、まず、お約束したいと思います。(大きな拍手)
党首討論会で大きな争点として浮上してきたのは、自民党がいま提示している「憲法改憲案」です。恐ろしい内容です。二つの大問題があることを皆さんに訴えたいのです。
第一は、皆さん、自民党の改憲案は、憲法九条を壊して「国防軍」を書き込むとしています。これは、「自衛隊」の名前が「国防軍」に変わるというだけの話ではないんですよ。
自衛隊は戦後半世紀、ただの一人も外国人を殺していません。一人の戦死者も出していません。だれのおかげでしょうか。歴代、自民党が立派だったからではありません。憲法九条のおかげだったのではありませんか。(そうだ!の声。拍手)
憲法九条を変えて、「国防軍」と書き込んだとたんに、イラク戦争やアフガン戦争のような戦争をアメリカが起こしたときに、自衛隊が最前線の戦闘地域までいって、それこそ戦争をすることになります。
皆さん、日本の国を殺し殺される、恐ろしい国につくり変える動きには断固として「ノー!」の声を突きつけようではありませんか。(大きなそうだー!の声と拍手)
自民党の改憲案にもう一つ大問題があります。いまの日本国憲法で「永久不可侵」と保障されている基本的人権について、「公益または公の秩序に反するもの」は認めないと言うのです。憲法二十一条の表現の自由についても、「公益と公の秩序に反するもの」は認めないと書いてあります。しかも自民党改憲案では、いまの憲法第十章「最高法規」第九十七条「基本的人権は永久不可侵」の明記が、全文削除されているのです。これでは、国民の権利を表面上唱いながら、法律の範囲内に押しとどめ、国民を無権利状態、暗黒状態に置いた戦前の大日本国憲法に逆戻りといことになるではありませんか。(おぉ!と怒りの声)
皆さん、憲法九条を壊し、基本的人権をないがしろにする、こんな恐ろしい自民党改憲案を断じて通す訳には参りません。(ひときわ大きな拍手)
日本国憲法第九条は、侵略戦争による二千万人のアジアの人々、三百十万人の日本国民の犠牲をふまえて、「二度と戦争をしない」「世界平和のさきがけになる」と世界に約束した国際公約です。この国際公約を守る平和外交に取り組んでこそ、日本はアジアと世界の本当の信頼を取り戻すことができるのはないでしょうか。
「平和憲法を守ろう!」(「守ろう!」と声を揃えての応答と拍手)、この声を、党をつくって九十一年、一筋に反戦平和を貫いてきた日本共産党にお寄せください、うよろしくお願いいたします。(大きな拍手)
○第四の転換
第四の転換は、アメリカいいなりの政治から、自主と独立・平和の日本への転換であります。
いま安倍首相はTPP参加への途を暴走しています。安倍首相は「守るべきものを守る」と言っていますが、いったん参加したら守るべきものを「守れない」のがTPPではないでしょうか。首相は「強い交渉力がある」と自慢していますが、アメリカとの事前協議の結果を見てください。牛肉、自動車、保険の三分野でアメリカの要求を丸呑みしたではありませんか。その一方で、米、乳製品、砂糖という重要農産物の関税にについては何ひとつ保証を得ることができなかったではありませんか。アメリカいいなりではありませんか。(そのとおり!)
アメリカいいなりに、農業を壊し、国民皆保険を壊し、食の安全を壊し、アメリカに日本を丸ごと売り渡す「亡国のTPP」を断じて許すな!―この声を日本共産党に託してください。頑張ります。(頑張ろう! ひときわ大きな拍手)
アメリカいいなりという点では基地の問題も大問題です。安倍政権が沖縄県民の総意を踏みつけにして、普天間基地の辺野古移転をごり押しし、オスプレイの配備を強行したことは、絶対に許すわけに参りません。(そうだ!)
皆さん、アジアを見回してください。アメリカ中心の軍事同盟が機能しているのは、二十三のアジアの国のうち、日本と韓国の二つしかありません。東南アジアではもう軍事同盟などなくしてしまっています。これがアジアの新しい姿ではありませんか。二十一世紀も日米安保条約というアメリカいいなりの仕掛けを続けていいのかが、今問われているのではないでしょうか。もう、アメリカいいなりを止めようではありませんか。(そうだ! そうだ!と大きな応答)
日米安保条約を国民合意で廃棄して、真の主権回復を勝ち取って、アメリカとは対等平等の日米友好条約を結ぼうではありませんか。(拍手)
真の独立への願いを日本共産党に託してください。よろしくお願いします。(大きな拍手)
○政治とお金
皆さん、「四つの転換」という話をさせていただきましたが、どの分野でも「自共対決」が鮮明です。
それに比べ、告示の前の日の党首討論会で私は、自民党がゼネコン業界に四億七千百万円もの金額まで指定して「献金」をせびっている事実を明らかにしました。安倍さんはしどろもどろになって答えられなかったけれども、その後、報道ステーションが追跡取材をして、自民党も事実関係を認め、ゼネコン側も事実関係を認め、白黒はっきりしました。政治を金で売る最悪の利権政治を未だにすすめる自民党にこれ以上、日本の政治を任せるわけには参りません。(そうだ!の声と拍手)
企業・団体献金を受け取らない、政党助成金も受けて取らない、国民の声で政治を動かす日本共産党をどうか躍進させてください。よろしくお願いします。(頑張れー! ひときわ大きな拍手)
○民主、維新、みんなでは自民党と対決できない
安倍内閣の暴走に対して他の党はどうでしょう。
民主党は野党になりましたが、対決の足場がありません。この前、党首討論で民主党の代表がフリップに何と書いたか。「安倍政権の暴走と対決します」と書きました。ちょっと待ってくださいと言いたい。いっしょになって暴走していたのは誰でしょう。消費税増税も自民党と談合して決めたのは民主党じゃないですか。(そうだ!)
社会保障の切り捨て、TPPの推進、原発の推進、辺野古移設、どの問題も民主党政権が手を付けた問題を自民党が本格的にやっているわけですから、対決しようにも足場がないのが民主党です。
民主党に日本の政治を、未来を担う資格はもはやありません。こんな党に負けるわけには断じていけません。(そうだ!の大きな声)
「第三極」と言われる、維新の会にしても、みんなの党にしても、党首討論をご覧になれば明らかなように、「憲法改正、もっとやれ」「弱肉強食の構造改革、もっと進めよ」など、「自民党の補完勢力」であることがすっかり明らかになったのではないでしょうか。(拍手)
維新の会の橋本代表は、「慰安婦」問題での暴言をあれだけ批判されながら、反省さえしようとしておりません。もはやこの人物に「公人たる資格」はありません。(そうだ!)
こんな人物を党首に担ぐ維新の会に「日本の政治に参加する資格」はありません。(そうだ!)
皆さん、日本共産党は、維新の会の暴走に正面から対決してきました。日本共産党を伸ばしていただいて、落ち目の維新に止めの審判を下していこうではありませんか。(大きなそうだ!の声と拍手)
○日本共産党を伸ばせば政治は必ず変わる
日本共産党を伸ばせば日本の政治は必ず変わります。
今度の選挙、安倍首相は「ねじれ解消が争点だ」と言っています。しかし、「ねじれ」というなら、国民の皆さん多数の声と、自民党の向いている方向が百八十度ねじれているのではないでしょうか。(そうだ!)
どの世論調査を見ても、消費税大増税、原発再稼働、憲法九条改正に五割から六割の国民が反対でしょう。その声を無視して暴走する、その政治が問われているではないですか。
日本共産党を躍進させていただいて、この「ねじれ」こそ正して、「国民の声で動く新しい政治」をごいっしょにつくっていこうではありませんか。(がんばれ!)
皆さん、選挙戦は残すところ一週間、ここから先が重要です。皆さん、政党を選ぶ比例代表選挙で日本共産党躍進の大波をこの神戸から、兵庫からつくってください。よろしくお願いいたします。(大きな拍手)
そして、兵庫選挙区、大激戦・大接戦になってまいりました金田峰生さんを、皆さんの代表として必ず国会に押し上げてください、送り届けてください。よろしくお願いします。(頑張れー!)
皆さん、私も躍進の先頭にたって、最後まで知恵と力を尽くして頑張り抜くことを皆さんにお約束し、この場をお借りしての訴えとさせていただきます。ありがとうございました。頑張ります! (ひときわ大きな拍手と声援の声多数)
(Web版のみ)