Web版の発行はしばらく休止します

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2013年4月28日日曜日

県知事選挙:田中耕太郎さんが決意

憲法が輝く兵庫県政をつくる会は十八日、神戸市内で記者会見し、兵庫県知事選挙(七月四日告示、二十一日投票)に同会代表幹事の田中耕太郎さん(63)=無所属=を擁立してたたかうと発表しました。

田中さんは、前回に続いての立候補。現職の井戸敏三氏との対決選挙で、四十九万二千百四十票、得票率三一・一六%を獲得しました。

会見には、田中さんとともに、憲法県政の会の代表幹事や加入団体の代表らが出席。神戸女学院大学教授で代表幹事の石川康宏さんが候補者発表にあたっての基本姿勢について、田中さんが県政転換の決意をのべました。

憲法県政の会は、兵庫労連や兵商連、民医連、新日本婦人の会、保険医協会など三十八団体が加入。日本共産党は、加入団体として、田中さんを推薦し、力をあわせて当選に全力をつくします。

知事選では、現職の井戸氏が立候補を表明しているほか、日本維新の会が擁立すると表明しています。

憲法を指針にたてなおし


石川さんは、憲法には、政治の運営にあたり大切にすべき多くの理念や指針がふくまれており、この精神にもとづいて兵庫県政をたてなおしていきたいとのべました。

憲法を指針とした時、現在の県政は合格点にほど遠いと指摘。阪神・淡路大震災被災者の借り上げ復興住宅からの追い出し、普通高校通学区の十六学区から五学区への統合、県立こども病院のポートアイランドへの移転計画など、県政上の問題点をあげました。

大飯原発の再稼働に道をひらいた責任、消費税増税推進の姿勢、安倍内閣のTPP参加表明を前向きに評価する点にもふれ、県政の転換を強調しました。

「日本維新の会」の県知事選への候補者擁立方針に言及。宝塚と伊丹の市長選での維新大敗にもふれ、「県知事選挙に立候補するとなれば、彼らの危険な政治路線と、大阪で『恐怖政治』とさえ呼ばれる住民生活敵視の政治の実績を強く告発し、憲法が輝く県政を実現する立場から、これとも全力でたたかいたい」とのべました。

人にやさしい兵庫県政を


田中耕太郎さん

田中さんは、安倍内閣が、金融緩和、公共事業ばらまき、解雇の規制緩和、消費税大増税と社会保障の大改悪で、くらしも経済もどん底に突き落とす政策をすすめていると告発。「住民の命と安全、くらし・福祉を守るために、県政が悪政の防波堤の役割を果たさなければならない」と強調しました。

阪神・淡路大震災被災者に背を向けた巨大インフラ整備、県立こども病院の埋め立て地への移転、大飯原発再稼働の容認など世論に逆行した県政の実態を告発。「平和に生きていける権利、人間らしい生活の保障、はたらく権利など憲法の旗を高くかかげていく共同が必要」と強調しました。

雇用を守り、給料や所得のアップ、保険料など負担の軽減で、県民の安心を広げたいと力説。いじめ・体罰をなくし、中学校給食を支援し、「子どもたちやパパ・ママの笑顔が広がる県政を実現したい」とのべました。

公契約条例や中小企業振興基本条例、住宅リフォーム助成、自然エネルギーの推進、子どもの医療費無料化など子育て支援を強調。

「市町の力を土台に、都市部と農村部の連携、老若男女がたがいに尊重しあえる社会をめざせば、新しい兵庫型の発展は可能。人にやさしい県政の実現で、五百五十七万県民の希望ある未来をひらきたい」と力説しました。


(2013年4月28日付「兵庫民報」掲載)

『ウィーラブ兵庫⑥』発行:活用を

憲法が輝く兵庫県政をつくる会はこのほど、「人にやさしい県政を」というタイトルで、ブックレット『ウィーラブ兵庫』の6巻目を発行しました。

同会は、7月の県知事選挙にむけて、これまでに発行した5つの巻とともに『ウィーラブ兵庫』の普及と活用、学習会の開催などを呼びかけています。

ウィーラブ兵庫』は、4部構成。第1部は、同会代表幹事で神戸女学院大学教授の石川康宏さんが執筆した論文「日本の政治と社会をどうみるか―安倍内閣と国民の摩擦」、第2部は、県自治研事務局長の小田桐功さんの講演要旨「兵庫県政はどうなっているか」。第3部「私たちのねがい実現する県政に―団体・地域の要求」では、20本のテーマごとに各団体の代表らによる論文を掲載しています。最後に、「目で見る兵庫県政」として12のテーマで図表による県政の実態を紹介しています。A5判、106ページ。頒価500円。

(2013年4月28日付「兵庫民報」掲載)

加古川での演説会で


加古川市民会館でひらかれた日本共産党演説会(4月19日)で声援にこたえる(左から)金田峰生参院兵庫選挙区予定候補、山下よしき参院議員と憲法県政の会の田中耕太郎県知事予定候補

(2013年4月28日付「兵庫民報」掲載)

金田峰生:ファイト(7)

「私が学生の頃」


前号のこのコーナーで山下参院議員が書かれましたが、私が学生の頃までは、「せめて公務員並みの賃金を」「公務員並みの労働環境を」というスローガンがあったように思います。

それが「官から民へ」、そして公務員バッシングで、これらのスローガンはなくなり、賃上げ目標がなくなって賃下げが始まりました。福祉や教育の水準・基準もなくなり、規制緩和の掛け声で悪化の一途をたどっています。行政サービスが後退し、「行政の劣化」が始まっています。結局、被害にあっているのは国民です。

私は、公務員は住民が育てるものと考えます。

競技でもサーバーとレシーバは相互に交代します。公務員がサーバーで住民はサービスを受けるだけという固定は違うと思います。公務員も労働者であり、住民です。

競技と違うのは、ラリーが続くようにすること。それでこそ豊かな社会が築けると思います。

当然、強い責任感と高い倫理観が求められるのは、議員も同じです。

(国会議員団兵庫事務所長)
(2013年4月28日付「兵庫民報」掲載)

新入生歓迎企画つぎつぎ

学生の知的関心にこたえ、生き方や学び励ます


神戸学院大学・学園都市:三上満氏が講演

仲間とともに自己のりこえ自由と愛と希望つむぐ


ドラマ金八先生のモデルでもある元中学教師の三上満氏を迎え、「学生生活を実り豊かにするために」と題した講演企画が四月十六日、神戸学院大学や学園都市の学生たちがつくる実行委員会の主催で行われました。

講演で三上氏は、「居場所を見出せず、孤立感を深めている」青年がいる一方で、大震災や原発事故をうけ、若者のなかにある正義感が発揮されているようすを紹介しながら、「自己が認められることが若者の生き方にとってかけがえのない財産」と話しました。そして「学ぶとは、仲間とともに、今ある自己をのりこえながら、自由と愛と希望をつむいでゆくプロセス」と語り、新入生をはじめ、学生の学びを励ましました。

討論では、「いじめや体罰のニュースを見てどう思われますか?」「どういう経緯で“金八先生のモデル”なったのですか?」などの質問もだされ、三上氏は「人に対する攻撃性が高まってきていますね。差をつけられ、評価をされず、ムカつきや苛立ちから“力関係の優越性”をいじめに求めている。子どもを愛しむ社会にしていくことが大切だと思います」「ドラマ『3年B組金八先生』のシーンに私の教室での実践がそのまま利用されています。あのドラマは、当時のいろんな先生の豊かな経験をモデルにしてつくられたのですが、一九九九年の東京都知事選挙に立候補した時、作者の小山内美江子さんからお墨付きを頂きました」などていねいに答えました。



神戸大学:室崎益輝名誉教授が講演

現場から目を背けないで


神戸大学工学部名誉教授の室崎益輝氏を迎え、「震災復興と学問の役割」と題する講演企画が四月十六日、神戸大学内で行いました。主催したのは新入生歓迎実行委員会。神戸大学への新入生のほか、「神戸大学東北ボランティアバスプロジェクト」のメンバーや他大学生などが参加しました。

講演で室崎氏は、主に阪神・淡路大震災と東日本大震災の二つの大震災をとりあげながら、「災害が問いかけたこと」「私たちがなすべきこと」は何なのかと問題提起。災害復興は、「巨大災害が明らかにした社会的矛盾に、自省的かつ社会進歩的な立場から立ち向かうこと」が必要だと述べました。

また、科学や学問、学生の役割について、「現実と離れた真実はない」「学生には、現場から目を背けないでほしい」と語りかけました。

質疑応答では、「現地へボランティアにいった。高潮堤が必要という住民もいる。どう考えたらいいのか?」「福島へのボランティアにいった。家に帰れないという不満もだされた。現地の人になんて声をかけたらいいのか?」などの質問が出されました。

これに対し、室崎氏は、「あくまで住民の思いと合意を大事に。そして、そのために必要な情報をきちんと提供すること。私たちは、住民の復興の思いを後押しする役割があります」「福島の方は、深刻。帰りたいという思いには、どうすれば帰られるか一緒に考えること。いまの政府のやり方は、あきらめるのをまっているだけ。なんの希望も生まれない。それではだめです」と答えました。

(2013年4月28日付「兵庫民報」掲載)

日本共産党文化後援会が学習決起集会

国民に溶けこみ結び付く:文化方面の活動ますます重要に


日本共産党兵庫県文化後援会は四月二十一日、学習決起集会をひらき、参院選と、同時にたたかわれる知事選の勝利をめざして学習決起集会を行いました。


集会の冒頭に宮本たけし衆院議員が国会報告を行いました。

宮本議員は国会議員の定数是正問題や奨学金問題などについて、国会論戦の経過を詳しく報告しました。とりわけ奨学金問題について、学生が大学を卒業する時に七百万円以上の借金を背負っている現状を怒りをもって報告、国民イジメの政治の実態を告発しました。

また宮本議員は大企業の元幹部と懇談した経験を話し、日本共産党の誤ったイメージを解きほぐすために柔軟な対応が必要だと指摘しました。

つづいて学習会の中心テーマとして、小林明男党県常任委員が「参議院選挙の勝利で日本の新しい未来開く流れを」をテーマに報告しました。

小林氏は安倍政権の「暴走と破綻」について解明し、マスメディアがアベノミクスなどと持ちあげているが国民の中では矛盾が拡大し、「連合」労組や医師会、農業関係者のなかでも共産党への期待が高まっていることなどをリアルに報告しました。

また小林氏は、参院選勝利をめざす活動では、国民に溶け込み結びつく力を大きくすることが重要で、文化の各方面での活動の重要性を強調しました。

この後、文化後援会全国交流会に参加した段重喜副会長がその模様を報告、事務局から活動の到達と当面の活動の重点が報告されました。文化活動の中で、後援会活動を定着させていくことの重要性が強調され、ニュース『風を起す』の積極的活用が提起されました。

討論では宝塚市長選の教訓など多面的に発言され、文化活動の持続的な活動の発展と参院選勝利にむけて奮闘することを確認しました。

(2013年4月28日付「兵庫民報」掲載)

神戸の中学校給食を実現する会が給食まつり

「自校方式のよさ実感」「運動すすめる力もらった」


「神戸の中学校給食を実現する会」が「給食まつり」を四月二十一日、神戸市健康づくりセンター健康ライフプラザで開催しました。子ども連れの若いお母さんやお父さん、孫と一緒に参加したという中高年者、結婚はこれからという人など、各層からの二百人の参加でにぎわいました。


午前中は高崎市から駆けつけた三井久味子氏(高崎健康福祉大学講師ー栄養教諭論・高崎市中学校元校長、高崎市元教育委員)が「みんなと食べるあたたかい中学校給食を」と題して講演しました。

三井氏は「朝食をまともに食べられない子どもたちが増えている中で中学校給食を始める意義は大きい」と高崎市の小・中・幼稚園の五十三校園で実施している「自校方式」を紹介しました。

―学校給食は教育の一環であり、とりわけ「自校方式」の良さは、栄養士さんや技師さんが、子どもたちのために愛情こめて作ってくれる姿をみて、五感を通して感じる中で、感謝も生まれていること

―高崎市では食材にもこだわり地域の地場産業の育成にもつながり、残飯処理をつうじて環境問題を考えるようになっていること―も紹介し、「その中で『他者管理』から『自己管理』の能力も養われるが、これこそが『教育』だ」と強調しました。

さらに、「神戸市の場合は予算はある。何に優先順位をつけるのかが問題で、未来を担う子どもたちの命を支える『食』ほど大事なものはない」「これからがたたかいだ」と神戸の運動を激励しました。

続いて、「芦屋の中学校給食実現する会」の事務局をしている濱本鶴男氏、味口としゆき神戸市会議員、喜田ゆい県会議員が給食問題での各市議会・県議会での論戦の到達と問題点を語り、ともに頑張ることを表明しました。

その後場所を変えて講師をかこんでの懇談会も行われました。別の部屋では中学校の給食を作って食べる「ライフキッチン」や「親子で遊ぼうコーナー」も設けられました。

参加者からは「自校方式のよさが一層よくわかった」「運動を前にすすめる力をもらった」と感想がだされていました。


(2013年4月28日付「兵庫民報」掲載)

福崎・香美両町議選 日本共産党現有議席確保

福崎町=嶋田町長支える議席確保


小林ひろし氏
いしの光市氏
福崎町議選(定数十四、立候補十六人)は四月二十一日投開票(投票率六九・〇五%)が行われ、日本共産党の小林ひろし氏(70)、いしの光一氏(57)=ともに現職=が当選。嶋田正義町長を支える現有議席を確保しました。

前回は無投票でしたが、今回は定数二減の激しい選挙となりました。その中で、両氏の得票合計は千三百七十八票、得票率一三・二五%。昨年の衆院選比例票と比べ二・六四倍、得票率で七・八二ポイント上回りました。














香美町=全町一区の激戦勝ち抜く


山本けんし氏
谷口しんじ氏
香美町議選(定数十六、立候補十八人)は四月二十一日投開票(投票率八〇・四八%)が行われ、日本共産党の山本けんし氏(59)、谷口しんじ氏(62)=ともに現職=が当選し、現有二議席を確保しました。

香美町議選は今回、合併後はじめて全町一区で行われ、無投票だった前回とうって変って激戦となりました。その中で、両氏の得票合計は千三百九十九票、得票率は一〇・六六%。昨年の衆院選比例票と比べ二・六一倍、得票率で六・〇六ポイント上回りました。
(2013年4月28日付「兵庫民報」掲載)

加印革新懇第5回総会と学習会

「この4年間が勝負どころ」



加印革新懇は四月十四日、加古川市立勤労会館で四十六名が参加して総会を開催。二宮厚美神大名誉教授が記念講演を行いました。

二宮先生は、現在の情勢について「盧溝橋事件に始まり太平洋戦争にいたる日本の戦争時代に匹敵する最大の危機に直面。戦争体制に入ってしまうと大変なことになる。この四年間が勝負どころになる」と強調しました。

「しかし、基盤は脆弱。二大政党支持層は七〇%から四四%に減少、得票も議席は増えているが、小選挙区制度が原因で自民比例票は二百二十万票も減らしている」と指摘。

また、アベノミクスの「矢」について、「届かぬ・刺さぬ・的外れ」と指摘し、「要求実現も一点共闘から、革新懇の三つの共同目標のように総論共闘へ発展させ、特に、高齢世代のふんばりで若者の革新化をはかり、頑張ってほしい」と参加者を励ましました。

総会では、この一年間の取り組みをみんなで検証し、TPPシンポやホームページ開設など前進面があった反面、会員拡大やニュースの配布体制などに弱点があること、それらを克服することが今年度の課題であることを明らかにし、予算と新役員体制を承認しました。

老固潔一・同革新懇代表世話人
(2013年4月28日付「兵庫民報」掲載)

日中平和友好条約締結35周年記念「学習講演会」


日中友好協会兵庫県連合会は四月十九日、神戸市勤労会館で「学習講演会」を開催し、市民五十人が参加しました。豊中市、守口市、高知市など県外からの参加者もありました。

講演会では、大西広慶応大学教授が「習近平体制の下で中国はどこへ行く―西方化、中国化、毛沢東回帰で揺れる中国」と題し講演しました。

先ず、中国の第一線政治家学者が見る現代の八つの社会思潮を紹介。大きくは「保守系列」「民族主義系列」「新自由系列」に分類されるとし、江沢民、胡錦濤のそれぞれの十年を政策の実績を示しながら紹介しました。

さらに毛沢東と鄧小平の路線を対比し、何れも経済の発展を目指していたがその方法に違いがあったと述べ、毛沢東は「人間改造」による経済発展を目指したが失敗に終わり、鄧小平は、「人間は変わらない」ことを前提に経済発展を目指し大きく成功した。しかし鄧小平のこの路線は「何でもあり」の中国を作ってしまい腐敗や格差を拡大する結果となったと説明しました。

習近平総書記の「中華民族の偉大な復興という中国の夢」実現の訴えに、一九六四年に「過去の中国に決別」を宣言したハノイでの周恩来首相の発言なども紹介しながら、「長い視野で新中国の歴史を眺め考える必要がある」と語りました。

また、中国の「真の友人」としての日中友好協会が中国に主張すべきは何か、尖閣や竹島の問題についても歴史的な経緯を年表などで紹介しながら、自身の考えを語りました。

参加者から、「中国では一党支配の下で国民の意見が反映されていないのではないか」「中国は東南アジアのラオスやカンボジアなどでの開発に現地人を雇わず中国人労働者が行っているようで、地元へ貢献できていないのではないか」「中国には国民を守る司法制度が確立していないのでは」などの質問がありました。(U

(2013年4月28日付「兵庫民報」掲載)

『歴史ウオッチング ガイド』

中央区革新懇と年金者組合兵庫県本部の人気企画「歴史ウオッチング」が、ガイド役を務めた戸崎曽太郎の手で書籍『歴史ウオッチング ガイド』としてまとめられました。神戸市内を中心に尼崎、西宮、三田、明石もふくめ19編が収録されています。県下の「戦争遺跡めぐり」9編、「布引・生田川歌碑のみち」も併録。(A5判160ページ 頒価500円)。発行は兵庫県自治体問題研究所。

(2013年4月28日付「兵庫民報」掲載)

NO NUKES アワジ 2013-4-19:淡路市民行動

地震被害のなか再稼働許さぬたたかい誓う



淡路では、毎月第三金曜日に、「原発NO! 淡路市民行動」を実施しています。

三月は、東日本大震災後二年ということもあり、六十人の参加で集会とデモ行進を行いました。

四月は十九日の午後六時から、洲本の塩屋緑地に三十人の市民が集まり、「原発NO フクシマ忘れるな」と元気よくコールを行いました(写真左)。コールの合間に、十三日に発生した淡路での地震の状況を交流しました。三人の方から報告をしていただきました。

特に被害のひどかった一人暮らしの高齢者が多い洲本の地域では、ブルーシートを屋根にかぶせているが、一人では暮らせないとの不安の声が寄せられました。

また、いち早く被害状況の調査に入った淡路の日本共産党議員団からは、被害の状況と、今後の救済活動や市の対応についてのあり方など報告がありました。

今回の淡路の地震は、未知の断層が引き起こしたと言われているように、日本列島いたるところに断層があり、いつ地震が起こるかわからない状況の下で、原発再稼働はあり得ない、原発はいらないことを参加者で誓い合った行動になりました。

次回は、五月十七日に開催します。
(間森和生)

(2013年4月28日付「兵庫民報」掲載)

「原発ゼロ灘区の会」設立

「原発をなくし、自然エネルギーを推進する灘区連絡会(原発ゼロ灘区の会)」設立総会が四月九日、十四団体四十二人の参加で行われました。

冒頭、灘革新懇の田中徳太郎さんが準備会を代表して挨拶。呼びかけ人から歯科医師の落合愛子さん、弁護士の小牧英夫さん、消費税をなくす兵庫の会の貫名初子さんが挨拶しました。

「原発をなくす兵庫の会」の津川知久共同代表が記念講演を行い、「フクシマは何も変わっていない」と遅々として進まない原発事故後の実態や、福島の仲間の共同の奮闘をソフトな語り口で分かりやすく語り、「一つの支援(原発廃炉・除染と住民対策)、二つの転換(原発ゼロを直ちに・本気で再生可能エネルギーへの転換)、三カ所(政府・県市・関電)への要請、無数の挑戦(地域での発電)」を提起しました。

「連絡会」の規約・方針案の提案を灘民商の松尾健事務局次長が行い、討論では、日本共産党の味口俊之市議が被災地の現状と神戸市政の問題点を報告、石炭火力発電所問題を考える市民ネットワークの廣岡豊さんは佐用町に所有する畑に太陽光発電所をつくっていることを紹介、貞清百合子さんが被爆者としての原発ゼロの切実な思いを語るなど、充実したものになりました。

最後に、行動提起を年金者組合灘支部の島田鎮郎書記長が行いました。

(2013年4月28日付「兵庫民報」掲載)

NO NUKES カンキン 2013-4-19

池田香代子さん
四月十九日、四十二回目の関西電力神戸支店前行動の参加者は百人。首都圏反原発連合の野間易通さんと世界平和アピール七人委員会の池田香代子さんが非核の政府を求める兵庫の会の企画の開会前に参加しました。

また、親子で参加した方は「ずっと続けていくことが大切」と語っていました。






(2013年4月28日付「兵庫民報」掲載)

花見で交流、演説会参加目標達成

加古川市の野口後援会

加古川市の野口町後援会は四月十一日、山下よしき参議院議員を迎える演説会を成功させる一環として大衆的なとりくみをしようと、忙中閑ありの花見を開催。二十九人が参加し、日本共産党演説会では参加目標の五十人を達成しました。(写真は挨拶する高木えり加古川市議)(広瀬達緒・野口町後援会事務局長

(2013年4月28日付「兵庫民報」掲載)

観感楽学

多くの運動団体が総会を開く季節である。今月初め障全協(障害者の生活と権利を守る全国連絡協議会)の総会と厚労省交渉に参加した▼政権が変わっても自・公・民三党合意による「社会保障・税一体改革」で障害者施策がますます後退させられることへの怒りが全国の仲間から噴出した▼厚労省交渉では、「三党合意による」とか「消費税引き上げが前提」との言葉がどの場面でも聞かれた▼一方、「ストップ・ザ応益負担兵庫の会」が、内閣府障害者政策委員会委員長代理の藤井克徳氏を招いて「障害者総合支援法」の学習会を尼崎で開いた▼障害者政策の水準を考えるにあたって①障害のない市民との比較②先進国との比較③二~三十年前との比較④障害当事者のニーズとの比較―など障害者がおかれている現状から「障害者権利条約」を実行するための課題など大局的な示唆が示された▼数日後、重度障害者の作業所に就職したばかりの若い職員と話をする機会があった。「大変楽しい毎日だが、まだ障害者問題についての知識がないので藤井さんの話は難しかった」とのこと。現場で実体験を積む中で社会の矛盾に気づき障害者運動の担い手にと期待している。(N)

(2013年4月28日付「兵庫民報」掲載)