Web版の発行はしばらく休止します

「兵庫民報」編集部は2012年11月から専任1人で続けてきましたが、その1人も2020年末で退職し、2021年1月からは嘱託となりました。編集業務の整理のため、「兵庫民報Web版」はしばらく休止いたします。それにともないTwitterへの転送も休止します。 紙版の通常号のご購読をお願いします。

2013年4月14日日曜日

「2000人のつどい」4月26日・神戸文化ホール

とりくみ急ピッチ―貸切バス補助も


「憲法が輝く兵庫県政をつくる会」は、四月二十六日の「2000人のつどい」(神戸文化大ホール、午後七時開会)を県知事選挙(七月四日告示・二十一日投票)にむけて、加入団体と地域の会が総結集する場として成功させようととりくみを急ピッチですすめています。

憲法県政の会は、「2000人のつどい」に参加するための大型の貸切バスには半額補助(上限四万円)をおこなうことを決めています。バス代補助は「助かる。ありがたい」と大好評です。すでに尼崎の会、垂水区の会は、バスの運行を計画中です。

各地の地域の会も、「2000人のつどい」の成功と選挙にむけた体制づくりへ、四月九日から十三日にかけて長田区の会、西宮の会、明石の会が幹事会や総会をひらくなど、とりくみがすすんでいます。

県知事選挙では、すでに現職の井戸知事が四選出馬を表明。日本維新の会が「道州制」を争点に公認候補の擁立を検討しています。

(2013年4月14日付「兵庫民報」掲載)

原発ゼロ!訴え40週

NO NUKES カンキン 2013-4-5



「原発ゼロ」を訴え、毎週金曜夕、関西電力神戸支店前での「カンキン行動」が四月五日で四十週目となりました。この日は約六十人が参加し、トルコへの原発輸出や偽りの新安全基準への怒りの声があがりました。

首相官邸前や関西電力はじめ全国の電力会社前での行動に呼応して、兵庫でもとりくもうと「原発ゼロ!核兵器ゼロ!ゼロこねっと」がツイッター・フェイスブックで呼びかけたのは昨年七月。第一回目は大飯原発再稼働翌日の七月六日でした。

以来、年齢や職場、地域も様々な人々が参加、「原発なくせ!」と音楽やプラカードなど多様な表現で訴えています。

また、姫路、加古川、洲本、三田、西宮、尼崎など各地にも定期的な行動が広がっています。

(2013年4月14日付「兵庫民報」掲載)

いまこそ憲法を守る草の根のたたかいを

日本共産党兵庫県委員会書記長 松田隆彦

憲法改悪を公約に掲げる安倍政権の誕生と改憲を露骨に主張する「日本維新の会」が第三党となったことで、「今、何とかしなければ」と心ある人々の中で憲法を守る運動の前進が望まれています。日本共産党兵庫県委員会はそうした願いにこたえて奮闘します。

国民の願いは「憲法を守れ」


民主党政権が公約違反で国民から見放されたもとで、自民党は前回から二百万票を減らしながらも小選挙区で大きく議席を伸ばし「虚構の多数」を獲得しました。この「虚構の多数」をたのみに「まず九十六条改正で改憲のハードルを下げる」と「外堀」を埋めてから「本丸」の九条改憲を狙う動きが強まっています。しかし、この総選挙結果は「国民多数が憲法九条改悪を望んだ」ということではありません。総選挙直後の毎日新聞調査でも、「憲法九条の改正」については賛成が三六%、反対が五二%という結果でした。最近では安倍政権の改憲の動きを危惧し、かつて自民党元幹事長たちが「九条には手をつけるなと言いたい」(加藤紘一氏「毎日新聞」)「平和憲法は堅持すべきだ」(古賀誠氏「西日本新聞」)との発言も出てています。

草の根の力発揮し、世論で圧倒


改憲派の動きを押さえるために必要なことは何でしょうか? 何よりも全国七千五百に広がった「九条の会」をはじめとした草の根の運動で、思想・信条・党派の違いを超えて「憲法守れ」の世論と行動を巻き起こし、改憲派を圧倒する世論形成に全力を尽くすことです。兵庫県内でも、これまで結成された二百三十七の「九条の会」や憲法共同センター、各地の革新懇が憲法九条を守る宣伝や対話、学習会、署名活動など多彩に活動を広げています。安倍政権登場で、暫く休会状態だった各地の「九条の会」も再開される動きが生まれています。兵庫民報紙上でも各地の「九条の会」の行事予定を紹介してきました。五月三日には神戸憲法集会をはじめ各地で集会がとりくまれます。

日本共産党兵庫県委員会もこうした市民のみなさんとの共同をいっそう強め、思想信条の違いを超えて、保守・無党派の人々も結集し「憲法守れ」の声を国民の圧倒的多数に高めるために奮闘したいと考えています。

参院選挙勝利で改憲勢力に痛打を


五年前に「任期中の憲法改正をめざしたい」と豪語した安倍首相は、貧困と格差の広がりへの国民の怒りとも相まって〇七年参院選で惨敗し政権から退場しました。現在、日本共産党との間で政策協定を結び、それを基礎に国政選挙での共同する条件――政策的一致と共同の意志を持った政党はありません。しかし、とりわけ政党への支持率がそのまま議席に反映し、死票が極めて少ない参院比例選挙で、護憲を掲げる政党がそれぞれ全力を尽くして議席を増やす、そして選挙後の国会で一致点での協力を積極的に追求する。一方で、思想・信条・政党支持の違いを超え、草の根から改憲勢力を包囲する国民多数の世論と共同をいっそう発展させる。このことで改憲勢力に痛打を与えることは可能です。

日本共産党はこの夏の参院選挙で、比例五議席を絶対確保で紙智子、小池晃、井上さとし、山下よしき、仁比そうへいの五氏の勝利と、兵庫選挙区では金田峰生国会議員団兵庫事務所長の勝利をかちとり、憲法を守る運動でも共同をさらに発展させるためにがんばる決意です。


(2013年4月14日付「兵庫民報」掲載)

兵庫労連「春の全国いっせい労働相談ホットライン」

切実な相談:正社員からも非正規労働からも妻からも


全労連の「春の全国一斉労働相談ホットライン」が四月五日に行われ、兵庫県では兵庫労連労働相談センター含め五会場で、同センター相談員や兵庫労連役員、兵庫県民主法律協会の弁護士など二十一人が相談に応じました。

テレビや新聞、インターネット、ビラなどで知った人びとから合計二十三件(電話二十件、面談三件)の相談がありました。

四十代の女性契約社員は、「郵便局の下請け会社に勤務しているが、競争入札で今年四月に別会社が落札。その会社に移籍したが、賃金や休暇など労働条件が悪くなった。郵便局の課長や課長代理から暴言をはかれる」と訴え、相談員からの助言を受けました。

「十年以上、新聞配達をしている」という六十代男性は、「経営者が変わってから賃金明細が出なくなったが、金が入っているだけ。働いた時間ともらった金額を計算すると最賃以下になっている」と訴えました。

ゴム関連企業の五十代正社員の妻から「夫は、東京に転勤になったが、管理職といっても『名ばかり』の、全員で三~四人の職場。退職を迫られている」と相談がありました。

(2013年4月14日付「兵庫民報」掲載)

「賃上げ・雇用アピール」に共感

「大手企業100社 内部留保99兆円」「経済再生阻む」、鍵は「前向きの投資や賃金に」 ―神戸新聞が報道


日本共産党の「賃上げ・雇用アピール」は、「『内部留保を給与の増額に使え』と主張してきたのは日本共産党」「いま安倍政権は、自民党政治とは対極にあるはずの共産党の主張をそのまま使って、企業にカネをはき出させようとしている」(「静岡新聞」三月五日付「論壇」・ニューヨーク大、佐藤隆三名誉教授)などと注目が寄せられていますが、いま、兵庫県内でも反響を広げています。

「神戸新聞」は、四月八日付の一面トップと三面に「大手百社内部留保九十九兆円」「内部留保経済再生阻む」という記事を掲載しました。それによると、共同通信の調査として、大手企業百社の内部留保が「リーマン・ショック直後の〇九年三月末からの三年間で一〇%増。労働者の賃金は下落傾向が続く中、企業が経営環境の変化に備え、利益を温存する姿勢を強めている実態が浮き彫りになった」と伝えています。デフレ脱却の鍵は、「企業内に厚くたまったお金を前向きの投資や賃金に振り向けさせる政策を打ち出せるかにありそう」と指摘。「政府主導で内部留保の一~二割を賃金に還元し、正規と非正規の格差を解消すべき」という相沢幸悦埼玉学園大教授の談話を紹介しています。

日本共産党は、金田峰生参院選挙区候補を先頭に、「大企業の内部留保の一部を賃金と雇用に還元を」と呼びかけた「賃金・雇用アピール」をもって、兵庫県や各地の商工会、兵庫労連や連合加盟の労組などを訪問。「雇用安定と賃上げが大切ですね」「アピールを皆にも配る」と共感が広がっています(既報四月七日付「兵庫民報」二面)。

日本共産党はひきつづき、県下各地の労組や経済団体を訪問・懇談することにしています。

(2013年4月14日付「兵庫民報」掲載)

尼崎社保協が生活保護テーマに公開講座

受給者の慎ましい生活明らかに



尼崎社会保障推進協議会は四月六日、尼崎市立女性センターで、生活保護問題の公開講座を開きました。

尼崎医療生協からは、生活保護受給患者約九百人から無作為に選んだ二十八人に聞き取りで行った実態調査の結果が報告されました。

▽受給開始年齢は五十代が多い。きっかけは疾病が多い。医療費負担が大きいことや、疾病から失業にいたっての申請もある。女性の場合、世帯主の行方不明がきっかけとなる場合もあった。六十歳以上の単身世帯が多く、女性は母子世帯が多い。

▽食費については食事回数を減らしてる人が四割。被服・履物は七割がここ数年買っていない。交際費は八割の人が「ない」と回答。年配になるほど、冠婚葬祭、地域行事参加を減らしている。

▽生活保護担当者の訪問は半年に一回以下が半分。相談できず孤立している世帯の存在が推測される。

▽生活保護を受けてよかったことは「生活ができていること」「ひとなみに暮らせること」。「病院にかかれるのがうれしい」という声もある。

▽受けて悪かったこととして「偏見」をあげる人が多かった。特に若い世代は「周りには受けているとは言えない」という。

また、全大阪生活と健康を守る会の大口耕吉郎事務局長が「生活保護をめぐって何が起こっているか」と題して講演しました。

(2013年4月14日付「兵庫民報」掲載)

国保:県保険医協会が全自治体アンケート

兵庫県保険医協会が昨年十二月一日現在での県下全市町の国民健康保険の状況を発表しました。

5%が国保証「未交付」


それによると、保険証の「未交付」は四万四千三百四十六件。加入世帯に対する未交付率は五・二%と昨年度の五・七%より改善しているものの、二〇〇八年以前とほぼ同じ高い水準が続いています。

また、受診の際、いったん全額負担となる「資格証明書」の発行は世帯比で〇・九八八で前年とほぼ同水準。一〜三カ月の「短期保険証」の発行は世帯比で六・三二%で前年よりやや増加しています。

したがって、国保加入者にとっては依然として厳しい状況が続いていることが明らかになりました。

窓口軽減制度知られず


一方、保険料軽減・減免制度を利用している世帯は四五・一%でこの五年間では減少傾向にありますが、依然として半数近くの世帯が低所得のため保険料支払いが困難となり減免制度を受けていることが分かります。

しかし、国保法四十四条にもとづく「窓口負担減免制度」は県内二十六市町で条例・規則が制定されているにもかかわらず、実際に受給したのは全県で二百二十四人にすぎず、行政の広報が不十分であることも伺えます。

国保財政については、ほぼすべての自治体が「県費補助」と「国庫負担」を、「増やすべき」と回答しています。


(2013年4月14日付「兵庫民報」掲載)

兵庫食健連が総会

TPP交渉参加撤回へ世論大きく広げよう

農業・食糧・健康を守る兵庫県連絡会(兵庫食健連)は四月六日、須磨寺自治会館で二〇一三年度総会を開きました。

開会挨拶で中村允彦会長は、日本国民の主権にかかわる問題としてTPP交渉参加撤回せよの運動を大きく広げようと訴えました。

第一部学習会では、同連絡会の柳澤尚事務局長がTPPと食品の安全と兵庫県の農政について講演。兵庫県政については①TPP交渉に参加しないよう政府に要請すること②食料自給率向上に努力すること③水資源・環境保全など農林水産業の多面的な役割にみあうよう予算をつけて応援すること④安全チェック強化、とくに保健所機能の拡充、が重要だと指摘しました。

第二部総会では、TPP参加反対のとりくみへの積極的参加、輸入食料の玄関口である神戸港の見学など食の安全を求める消費者の要求に応える学習活動を強める、「大豆トラスト」運動を体制も確立して推進することの他、「収穫祭」(十一月四日に予定)、「グリーウエーブ」など共同行動にとりくむ、などの方針を確認しました。TPPについては兵庫県選出の国会議員へ「公約守れ」の要請を行うこと、グリーウエーブ実行委員会を土台にして農協、漁協、医師会ほかと協力して緊急のシンポジウムを開くことなどが提起されました。

(2013年4月14日付「兵庫民報」掲載)

金田峰生:ファイト(6)

「社会保障」


憲法は「すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負ふ」と書いてあります。働くことは社会を支え発展させるための責務であるが、それは人間として誇りある権利なのだと私は思います。

働きたい、人間らしく暮らしたいと願っても就職口はなく、貧困がさらに貧困をまねく…。

そこから抜け出す援助を行い、健康で文化的な暮らしを取り戻し、尊厳を守るのが「生活保護」です。受給者に寄り添い、支援し、あるいは立ち直らせるのはケースワーカーの仕事です。監視と懲罰では人の尊厳を一層傷つけるだけで問題は解決しないし、命を奪いかねません。

「新自由主義」の名で弱肉強食の競争が持ち込まれ、人々が攻撃されています。命と尊厳を守る哲学を持たない政治が人々の心を荒れさせ、国民を苦難に陥れると危惧するのは私だけでしょうか。

社会保障にかけられている攻撃を跳ね返し、命と尊厳を大切にする、心の優しさが生きる社会にしたいと強く思います。

(参院兵庫選挙区予定候補・国会議員団兵庫事務所長)

(2013年4月14日付「兵庫民報」掲載)

福崎町議選4月16日告示・21日投票

住民の暮らし守る防波堤に


小林ひろし氏
いしの光市氏
福崎町議選(定数十四)は四月十六日告示・二十一日投票で行われます。日本共産党はともに現職の小林ひろし氏(70)、いしの光市氏(57)をたて、定数二減のもとで現有二議席確保をめざします。選挙戦は十六人(現職十五、新人一)の立候補で激戦となる見込みです。

小林氏、いしの氏は、自公政治が“アベノミクス”を看板に景気回復を願う庶民の期待感を集めながら、消費税増税と社会保障の負担増という庶民犠牲の政治を続けているもとで、嶋田町長が「住民が主人公」「清潔・公正」の町政を続ける福崎町政が、これまで以上に住民の暮らしを守る防波堤の役割を発揮すること、子育ても老後もさらに安心な福崎町づくりをすすめようと訴えています。

安心安全の町づくりでは、河川の改修整備、水害多発地域の対策を強めることや福崎駅周辺整備を住民の意見をよく聞いて推進すること、歩道整備などの交通安全対策を強めることを主張。

福崎町が誇る子育て支援をさらに充実させるために、設置がすすむ幼児園(保育所と幼稚園の統合施設)をすべての小学校区に建設して父母の要望に応える改善にとりくむこと、子ども医療費無料化の所得制限を緩和すること、学童保育の充実をかかげています。

他候補が議員定数削減を「実績」と宣伝しているなかで、町民の声を議会でとりあげ町政に届けて実現する党議員ならではの役割と、町民にひらかれた議会改革に取り組んできた党議員団の値打ちを訴えています。

(2013年4月14日付「兵庫民報」掲載)

香美町議選4月16日告示・21日投票

いまこそ町民負担改善を


山本けんし氏
谷口しんじ氏
香美町議選(定数十六)は四月十六日告示・二十一日投票。日本共産党はともに現職の山本けんし氏(59)、谷口しんじ氏(62)をたて、現有議席確保をめざします。立候補予定者説明会には二十三陣営が出席しており、激戦が予想されます。

香美町は合併以来八年間、「財政健全化」を名目に住民負担とサービス低下を続けてきましたが、合併後八億円だった基金は二〇一二年度末には二十八億円になっています。

山本・谷口両氏は、この財源を今こそ町民負担の改善に使おうと主張。子育て支援、後継者育成などを軸に「『住民が主人公』で住民のいのちとくらしを守る町政を」と―国保税・介護保険料引き下げ、中学校卒業まで通院も医療費無料化、バイオマス・小水力など自然エネルギー本格導入、ごみ処理は広域化せず環境にやさしいまちづくり―などの基本政策を発表。

また、この間、「通学負担を全額公費で」「住宅リフォーム助成を」など住民とともに主張し続け、実現した実績も訴え、「元気で希望のある安心して暮らせるまち、香美町」実現に力をつくす日本共産党二議席を必ず、と訴えています。





(2013年4月14日付「兵庫民報」掲載)

国民に溶け込み結び付く力を

全後援会員訪問を開始

西播地区・大津支部

姫路市の大津支部は、昨年十二月の衆議院選挙が“短期決戦”のため、対話・支持拡大が目標の七八%しかできなかった反省の上に立って、七月の参議院選挙では「この失敗を繰り返してはいけない」、参議院選の公示までに、「全後援会員を訪問し支持を広げよう」と、とりくみをすることになりました。また、後援会は結成から十五年たち、尼崎市の立花東後援会の援助を受け、ニュースを発行して十年になります。毎月八百三十人にニュースを届け、十分とはいえないまでも楽しい行事や要求実現の活動も行っています。

この間、各種選挙での支持の働きかけは、大部分が電話による訴えでした。高齢化と選挙のとりくみの遅れによるものでした。

今回の参院選には時間があります。「国民に溶け込み、結びつきを強める」とりくみのために、全会員訪問のために、月二回以上行動をし、組を組んで訪問することにしました。

早速二月、衆院選挙で反応の良かったところや、後援会員を九人が四組に分かれ訪問しました。「減紙、沢山でるんちゃうん?」「それはそれで仕方ないやん」といいながら出発しました。インターホンを鳴らし「今日は日本共産党大津後援会から衆議院選挙のお礼と、七月の参議院選挙へのご支援のお願いにうかがいました」と挨拶したときは、ほとんどの人が硬い表情でしたが、「いつもニュースを読んでいただいてありがとうございます」とお礼をいうと、どの人もニッコリ!。大方の人が「読んでいる」と答えてくれ、なかには「楽しみにしている」という人もいて、すっかり元気を取り戻しました。

この日の四組の成果は、対話三十九人、ニュース六部、日曜版一部増、ニュース減一部でした。

六中総で埼玉県の小松崎県委員長は、戸田市議選で衆院比例票にくらべ一六四%の得票を得、四人全員当選をかちとった要因は、「ニュースを届けている人すべてにあたり、支持を広げようというたたかい」を「とことんやった」ことだと発言をしています。「国民と溶け合い結びつく」ことはこの一点から始まると思います。

「蟻の一歩」を踏み出したに過ぎませんが、大津支部、後援会も同じ方向をめざしています。訪問しても留守も多く八百三十名対話は並大抵なことではないと思います。しかし、この道以外に「勝利の道」のないことを肝に銘じ、とことんがんばり大きな夢を実現したいと思います。

三月三日に第二弾の訪問活動を三組六人でおこない、三十六軒訪問しました。「今度の参院選で日本共産党への支持をひろげてほしい。」「ぜひ赤旗を購読してほしい」など、対話が弾み、二人が日曜版を購読してくれました。後援会員でないつながりも訪問し、新たに二人が後援会員になってくれました。

(2013年4月14日付「兵庫民報」掲載)

青年学生が福島へボランティア

福島の現実、語り伝えよう


兵庫県の青年・学生十三人が三月十五日から十八日、福島県でのボランティア活動を行いました。

時間が止まったままのよう:広野町・楢葉町で放射能被害フィールドワーク


十五日は一日かけて福島県へ移動。夜八時についたいわき市で一泊。十六日はマイクロバスに乗り込み広野町と楢葉町へ向かいました。

伊東さん(右から二人目)とともに放射線量を測定

元福島県会議員の伊東達也さんのナビゲートで、放射能被害の実態についてフィールドワークしました。地震でかたむいたままの家や、増築の途中で組み立てた足場がそのままになっている学校の姿があり、まるで時間が止まったままのようでした。

原発交付金百三十億円で建てられたJヴィレッジは、今やサッカー競技上の面影はなく、原発労働者の拠点となっていました。「ここに来るとほんとに(サッカーの本場)イギリスみてぇだよなぁって、前はそんなところでした。今は芝生も全て剥がしてこのありさま」 と伊東さん。この施設にはプロサッカー選手を目指す少年たちが集まる寮付きの高校もありましたが、無残に自転車が残されていました。

町内いたるところに除染で出た放射能汚染物質をいれた袋が置いてありました。これは中間貯蔵施設がまだ建設されていないため、仮置き場や仮仮置き場、仮仮仮置き場として置かれているとのこと。以前から現地で原発反対運動を続けてきた宝鏡寺の住職・早川篤雄さんは自分の田んぼを「放射能汚染の収束のために」と率先して仮置き場として提供していました。

宝鏡寺では避難している間に賽銭箱が箱ごと盗まれ、池の錦鯉も約二十匹いたものが二匹しか残っていなかったといいます。町内の自動販売機もほとんどがバールでこじ開けられ、中身を取られていました。

伊藤さんは、「震災直後、日本人はマナーがあって立派だなどと言われていたが、こういう時にこんな犯罪をする人がこの日本にいるということも知っておいてほしい」といいます。

宝鏡寺周辺の空間線量は〇・八マイクロシーベルト。 除染が徹底されていない片隅にはホットスポットが残っており、三・五マイクロシーベルトを記録しました。

福島県の青年と交流


夜は福島県の青年と交流しました。福島の高校生は「学校では原発のことはほとんど話せない。やっぱり親が東電関係で働いていたりするから…」と深刻な実態を話しました。

「忘れられるのが怖い」:仮設住宅でざっくばらんに交流


十七日は仮設住宅の訪問と住民懇談会に参加しました。

午前中は、富岡町と川内村からの避難者が生活する南一丁目仮設住宅を訪問。どちらも帰町・帰村宣言が出され、仮設住宅からの退去が求められています。お米を持って訪問し、困っていることや、今後の生活をどうしようとしているかなど聞きました。



「二年経ってやっとコミュニティができたのに復興住宅でバラバラにされたくない」という声や、「家はもう二年間放置しているから、動物の住処になって荒れてる。そんなところに帰れない」など、今後の生活の見通しが全くみえない現状が語られました。

仮設住宅にはコミュニティセンターがあり、体操やお茶会が定期的に開催され住民同士のコミュニケーションの促進に役立っていますが、このセンターにすら行けないという人もいることも分かりました。入居の際、集落単位ではなく、町単位でくくったため、「知らない人ばかりだから行くに行けない」と足が遠のき、二年たった今でも近所の交流がないとのことでした。

午後からは緑が丘仮設住宅で住民懇談会を開催しました。福島のボランティアセンターの方もこの試みは初めてとのこと。ざっくばらんに交流しました。

この仮設住宅では、当初お風呂の追いだき機能がなかったり、板一枚の床のため厳しい冬をしのげないなど、要望を聞き取り行政へ届けて住宅環境の改善が図られてきました。今回の懇談では、最近、天井が落ちてきているということが被災者から話されました。集会場自体も天井がたゆんできていました。

空き住戸も見せてもらいました。結露しやすいようで、畳やカーペットはカビが生えていました。

兵庫県から来た青年への要望として口々に語られたのは「福島のことを忘れられるのが怖い」ということ。「ぜひ兵庫県に帰ったらここで見て聞いたことを伝えてください」と訴えられました。

ボランティアに参加したメンバーは、「帰ったらここで見聞きしたことを話したい」「自分に何ができるのかと思っていたけど、福島の現実をより多くの人に伝えることなんだと思った」と、ボランティア報告会開催へ準備をすすめています。

(2013年4月14日付「兵庫民報」掲載)

一コマまんが

一票の格差は違憲

段 重喜

(2013年4月14日付「兵庫民報」掲載)