家計あたためてこそ 日本経済と産業の未来も
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川崎重工兵庫工場前で挨拶する金田峰生氏(10日) |
「安心してずっと働ける雇用と賃金を!」「国民所得を増やしてこそ、デフレ不況から抜け出し、日本の経済と産業の未来が開かれる」―新年早々から日本共産党と後援会が大企業門前での宣伝を進めています。
三菱重工神戸造船所前(八日)、川崎重工神戸工場(九日)、川崎重工兵庫工場・明石工場、神戸製鋼所神戸製鉄所・本社(十日)で宣伝しました。これらには金田峰生参院兵庫選挙区予定候補、党神戸市議、明石市議らも参加。出勤する労働者に新年の挨拶をし、参院選での党躍進を訴えました。
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三菱神船前の宣伝は、労働者後援会とともに地域の後援会員も参加し、普段よりたくさんのビラを労働者に手渡すことができました。神戸製鋼所前では党神戸製鋼委員会機関紙『展望』が千三百枚配布できました。川重前での宣伝では、党川崎重工委員会の人たちが職場新聞『はぐるま』新年号を配布し、新年の挨拶とたたかいをよびかけました。
『はぐるま』では、総選挙の結果と安倍内閣の危険な動きに対し、国民のたたかいで「民意がかなう政治」への確実な前進の年にしようとよびかけています。深刻なデフレ不況は、大企業が長年にわたり、大規模なリストラや海外移転、下請単価たたき、非正規雇用の拡大などを推し進めてきたことにより、労働者の所得が大幅に減少し、それによる内需の縮小が根本的な原因であることを指摘しています。
デフレ不況からの脱却の最大のカギは、二百六十兆円もの大企業の内部留保の一部を活用し、非正規社員の正社員化や賃金水準のピーク時(一九九七年)までの回復など、安心して働ける雇用と賃金の保障によって国民全体の所得を増やすことにあるとのべ、職場では、「働くみんなが大事にされる『安全で健康な職場』をめざし、力をあわせて奮闘しよう」とよびかけています。
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川重門前では、自転車をとめて「ごくろうさん」と声をかけて、ビラをうけとる労働者、「年金を下げんといてくれ」と話しかけてくる年配の労働者がありました。
ある青年労働者は、寒いなか手袋を脱いで、「ありがとうございました」と言いながらビラを受け取っていきました。
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職場での会話では、「今回の総選挙では民主党が惨敗して自民党が復活したが、今の政治家は自分の生き残りのことしか考えていない。原発でもTPPでも選挙が終われば、言うことが変わってくる」「消費税が八%になれば、本当に生活が大変だ。消費税が上がる前に家を買うか迷っている」など政治不信と生活不安の声が出されています。
(2013年1月20日付「兵庫民報」掲載)