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2013年12月22日日曜日

市民の声を聞く政治姿勢を:久元新神戸市長に迫る

日本共産党の金沢・味口議員が一般質問十二月十日の神戸市議会第二回定例市会の最終本会議に、日本共産党の金沢はるみ議員と味口としゆき議員が一般質問に立ち、十月に就任した久元喜造新市長の政治姿勢をただしました。


借上げ住宅など「矢田市長の出した結論変えるつもりない」―久元市長

久元市長は就任直後に発表した施政方針で「何よりも市民の声を敏感に受け止め、考え抜かれた政策を練り上げ、迅速に実施に移すことが大切」と語っています。また、広報こうべのインタビューでは「今後は、私はもちろん、職員一人ひとりが市民の皆さんの中に入って、対話をすることを心掛けたい。異なる意見を持っていたとしても、対話を重ねることで理解を深めることはできます」とも述べています。

金沢議員は、これまでの神戸市政が、どんなに多数の声であっても反対意見に聞く耳を持ない態度ですすめられてきたと批判しました。

その例として、神戸空港推進や借上げ住宅からの被災者追い出しなどをあげ、「市の方針に反対や批判の声が多い時は、施策を撤回や修正することも必要」と市長の見解をただしました。

これに対し、久元市長は、「幅広い市民の皆さんの意見に耳を傾ける。しかし、空港や敬老パス、借上げ住宅の問題は、初めから結論を出したわけでなく、様々な議論が積み上げられ、市会の議論も重ねられて結論に至った」などと答弁。借上げ住宅への対応について「矢田市長が出した結論を変えるつもりはない」としました。

さらに金沢議員は、久元市長が重点施策にかかげている「三宮巨大再開発=神戸未来都市創造プロジェクト」について質問。同計画は、三宮周辺地区の再整備とターミナル機能の強化、ウォーターフロント地区の魅力向上などを掲げながら、新神戸駅からハーバーランドにいたる広大な地域を対象とし、「事業費は数千億円」としています。

金沢議員はこうしたことを指摘し「この先どれだけ神戸市がお金をつぎ込むのか不安だ」とし、中小企業振興基本条例を制定して、これまで神戸経済を下支えしてきた中小企業・業者への支援に重点を置くべきと主張しました。

金沢議員は、このほか神鉄の値下げ支援について質問しました。

子ども医療費無料化:市長選ビラ―「速やかにゼロ」⇔「財源が必要だ」―今議会答弁

味口としゆき議員は、子どもの医療費無料化とブラック企業対策、借上げ住宅問題、がけ崩れ対策について質問しました。

久元市長は、施政方針で中学卒業までの子どもの医療費無料化を「段階的かつ速やかに実施する」と表明しました。味口議員は、市長選の法定ビラでは「子どもの医療費を速やかにゼロにする」としていたことを指摘し、子育て世代・市民の強い願いでもあり、公約を守り、直ちに子どもの医療費を中学三年生まで無料にすることが求められると、市長の見解をただしました。

ブラック企業対策についても選挙直前の公開討論会で、ぬきなゆうな候補の提起に久元市長は「現実にブラック企業が存在し、苦しんでいる若者がたくさんいる」「個々の企業がブラック企業かどうか関係なく、不正義が存在しているということを市長は見過ごさない姿勢が当然」などの発言をしていました。

味口議員は、雇用問題についてのこれまでの国任せの姿勢を変え、離職率などの実態調査や対策に乗り出すべきと、市長の見解をただしました。

久元市長は、子どもの医療費無料化について「平成二十六年度にどこまで手をつけるかは、予算編成過程で検討する」「気持ちはできるだけ早くやりたいと思っているが、財源が必要だ。任期中には必ず実現したい」と答弁。ブラック企業対策では「市として、困っている若者に対して、就職の時の知識、困ったときにどこに相談すればいいかなど、情報提供や必要な調査をしていきたい」と答弁しました。


(2013年12月22日付「兵庫民報」掲載)

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