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2013年12月8日日曜日

北区9条のつどい

国民を棄てる受忍論―秘密保護法案と共通する考え方


第八回「北区九条のつどい」が十一月三十日、北区のすずらんホールで開催されました。

第一部は、宝塚歌劇オーケストラのファゴット奏者渡邊悦朗さんとNHK‐FMの名曲コンサートにも出演されたギター奏者増井一友さんのコラボレーション。ファゴットの柔らかい音色とそれを支えるギターの演奏は、観客の心を優しい心で包み込みました。素晴らしいミニコンサートでした。

第二部は九州大学准教授直野章子さんの「憲法からしめだされる!?『棄民を生み出す受忍論』」で、東京空襲訴訟や名古屋空襲訴訟で適用された「受忍論」について、その成り立ちから解き明かし、憲法の理念を無視する国の考え方を明らかにしました。

「戦争という国の存亡をかけた非常事態のもとでは、受けた被害は耐え忍ばなければならない。それは国民が等しく受忍しなければならない」という考え方で、「国家存立のためなら国民がその命をも犠牲にして当然」という戦前的な価値観を内包しています。

いま大きな問題となっている、「特定秘密保護法案」の考え方と共通するものです。

私は、国の存立ためには、憲法に保障された「知る権利」を奪い、それに近づくものを罰して当然というまさに戦前回帰の「特定秘密保護法案」を絶対に許してはならないと感じました。

法律論の展開で難しい話しでしたが、そのやわらかい語り口に二百二十名の参加者全員が共感の大きな拍手を送っていました。

(高垣欣弘=「北区九条の会・連絡会」世話人)

(2013年12月8日付「兵庫民報」掲載)

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