記事を検索

2013年12月22日日曜日

観感楽学

「秘密保護法」で大混乱、安倍政権の終わりを予測させる国会であったが一方で国連障害者権利条約の批准が全会一致で承認された。二十一世紀に入って最初の国際人権法に基づく条約であり、国際的な人権保障を求める大きな成果である▼しかし権利条約にうたわれていることと日本の現実はあまりにもかけ離れている。例えば、障害者が生きていく為に必要な支援を受けていた人が六十五歳になった日から強制的に介護保険の対象とされ、支援の内容や量が変わったり利用料を支払わなければならなくなり裁判沙汰になっている▼条約には障害の種類や程度・年齢に関係なく人間として生きていくために必要な支援を受ける権利が明記されている。条約は憲法と一般法の間に位置づけられるため、今後「障害者基本法」「障害者総合支援法」をはじめ障害者関連法は条約との整合性を持たせるための法改正が必ず必要になってくるだろう▼いま安倍政権は「戦争国家づくり」の危険な動きと合わせ、消費税増税と社会保障切り捨ての「改革」など障害者に限らず国民すべての生存権そのものへの攻撃をあらわにしている▼権利条約の批准はゴールではなくスタートである。(N)

(2013年12月22日付「兵庫民報」掲載)

日付順目次