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2013年11月17日日曜日

原水協国連要請団に参加して

私たち若い世代の役割は大きい

前川 蛍

今年は、原水爆禁止世界大会、国連要請代表団と自分にとって忘れられない濃い年となった。世界大会で核兵器廃絶への思いが強くなったことをきっかけに、原水爆禁止日本協議会国連要請代表団の一員としてニューヨークへ行き、各国の核兵器廃絶への取り組みや思いを自分の肌で感じることができた。

今回の要請団の活動を通して、世界では核兵器廃絶へ向けて国単位で動いており、その動きには世論の声をはじめとする市民社会での活動が大きな役割を担っているということを改めて再確認することができた。


日本、ロシアを除く面会したすべての代表部が原水協のこれまでの核廃絶への活動に敬意を示し、称賛してくれた。原水協の核廃絶への署名や広島・長崎被爆実相の普及といったこれまで積み重ねてきた活動の賜物が今回も多くの各国代表との面会を可能にした。多くの代表部があたたかく私たち要請団を迎え入れてくれ、これからの運動に激励してくれた。

「国をあげて核兵器廃絶への運動や共同声明に署名したりしている国がこんなに多く存在するのか」と感じる一方で、日本政府のこれまでの態度は、被爆国日本の国民としてとても恥ずかしいものであるとつくづく感じた。

国連第一委員会で十月二十一日に発表された核兵器の不使用などを訴える共同声明にようやく日本政府も賛同したことは、世論の力でうまれた結果であり少しずつ日本も前進していることは感じられる。しかし、アメリカの「核の傘」に頼る安全保障政策は変わらない。世界で唯一の被爆国日本はアメリカの「核の傘」から完全に抜け出し、積極的に核兵器廃絶へのイニシアチブを発揮すべきであると強く思う。

「政府に圧力をかけるには市民社会での運動が大きな役割を果たす」と今回面会した多くの代表が話していた。私たちの闘いはこれからであり、特に私を含めた若い世代には大きな役割がある。

帰国した直後は自分の中でうまく消化しきれていなかったことが報告会や人に話すことによって少しずつ整理されていき、今ではニューヨークで経験したことが自分の中で大きなものとなっている。

わたしはこの要請団の一員として九日間活動できたことをほこりに思うし、とても貴重な経験ができたと感じている。

写真:アンゲラ・ケイン国連軍縮担当上級代表(右から5人目)に328万6166筆の「核兵器全面禁止のアピール」署名目録を手渡す前川さん(右から4人目)ら原水協国連要請団  ©日本原水協

(2013年11月17日付「兵庫民報」掲載)

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