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2013年11月10日日曜日

赤穂市福浦に産廃処分場の計画

赤穂市で産業廃棄物最終処分場の建設計画が明らかになり、健康・自然環境への影響だけではなく、赤穂の特産であるカキや塩、鮮魚などの海産物への影響、風評被害のおそれについて、市民から不安の声があがっています。

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この背景地図等データは国土地理院の「地理院地図」(http://portal.cyberjapan.jp/)から配信されたものです

この計画は兵庫奥栄建設(神戸市灘区)が、赤穂市福浦の採石場跡地に、二十五年間にわたり二百四万立方㍍の産業廃棄物と覆土で埋め立てる管理型最終処分場を建設するというもの。

会社側の説明では、▽埋め立てる廃棄物は—①可燃物は焼却処理後の燃え殻・ばいじん②廃プラスティック・ガラスくず、アスベストを含む廃棄物汚泥などの中間処理後の残渣③動植物性残渣、鉱さい―これら廃棄物は海上から持ち込む▽廃棄物が飛散しないよう一日の埋め立て終了後には覆土する▽雨水等が廃棄物層に浸透して発生する浸出水は一日百二十立方㍍。廃棄物や浸出水が漏れないよう遮水シート(高密度ポリエチレンなど)を敷き漏水検知装置を設置する。水は一カ所に集め、浄化した後に海に放流する―としています。

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建設予定地(中央は金田峰生氏)

県へ十月一日に申請。同月十九・二十日に開催された説明会は会社側の説明と住民の質問を含めてわずか一時間。会社側は質問にもまともに答えないという極めて不誠実な態度をとっています。

十一月八日まで計画書を縦覧、二十四日までに意見書を募集と短期間です。県は、事業者から説明会の報告を受けるともに市民の意見をとりまとめて、市長の意見を求めることとなります。

本来、赤穂市民、備前市日生町住民の生活環境に影響を与える問題であるにもかかわらず、会社側は説明会を鷆和自治会、福浦新田自治会だけというきわめて狭い範囲で終わらせようとしています。計画地前の海域に漁業権を持つ日生漁協にはまったく説明会を開催してないことも明らかになり、住民の怒りが広まっています。

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赤穂市議会では十月十八日の民生生活委員会協議会で市から説明を受け、日本共産党の小林とくじ議員が、縦覧されている計画書をもとに計画が二〇一〇年二月以前から動いていることを指摘したのに対し、市の担当者は「最初に相談を受けたのは二〇一一年十一月」と答え、知っていながら議会にも市民にも知らせず、今日の事態に至り、市の態度も決めていないことが明らかとなりました。

小林議員は「廃棄物は孫子の代まで残る。断固阻止すべき」と主張し、他会派の議員も反対などの意見を表明。二十五日の同委員会協議会を経て、三十一日の会派代表者会議で現地視察の実施を決めました。

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また、福浦、鷆和の住民が立ち上げた、建設に反対する準備会は十一月四日、赤穂市文化会館に千葉工業大学工学部助教の八尋信英氏を講師に招き、「赤穂・産廃処分場計画を考える集会」を開催、市民約百三十人が参加しました。

八尋氏は、全国で起きている産業廃棄物処分場の問題点を実例をあげて解説。「産廃を中止させるのは自治体の首長の発言や住民の運動、計画の問題点を意見書として県に突きつけることが大切」と力説しました。

参加者からも「一部地域の問題ではない、赤穂、日生の問題でもある。阻止するために頑張ろう」と発言がありました。

会の世話人、鷆和の川西康行さんが「説明会の全市的開催を求める運動や、意見書、反対署名の提出を大きく広げよう」と提起し、今後の運動につながる出発点となる集会となりました。反対する準備会は集会後、「赤穂の環境を守る会」を発足させました。

(2013年11月10日付「兵庫民報」掲載)

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