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2013年11月10日日曜日

観感楽学

そろそろ年賀状の時季…毎年悩むのが差出人の自分の名字。旧姓か現在の姓か。結婚当初は新姓が嬉しかったが徐々に旧姓のままでいたい思いが強くなった。悩んだ末、最近は併記している▼周りの女性も「旧姓の時と同一人物だと認識してもらえないことがある」「別姓がいいので事実婚にと二人で決めたが、両方の両親がそれは結婚ではないと大反対」「結婚、離婚、再婚。その度名字を変えなければならず、職場に知られるのが苦痛」…▼民法が強制する夫婦同姓により不利益を被り、傷つく人たちがいる。氏名権は個人の権利であり、男女平等と基本的人権を掲げた憲法に基づく法制度の確立が必要。法務省は一九九六年に選択的夫婦別姓導入などを含む民法改正要綱を答申。二〇〇九年の国連女性差別撤廃委員会も日本政府に差別規定の廃止を強く要請▼しかし歴代政権は改正を拒否。自民党は改憲案で個人の尊重や男女平等を否定し家父長制の復活を狙う▼九月、最高裁は婚外子の相続差別規定は違憲と判決。長年、民法改正を求めてきた運動と世論の勝利だ。このチャンスに民法上のすべての差別をなくさせ、選択的夫婦別姓制度を実現させたい。(O)

(2013年11月10日付「兵庫民報」掲載)

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