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2013年10月13日日曜日

北はりま教育九条の会が7周年の集い

脱原発の展望を学ぶ


北はりま教育九条の会七周年の集いが九月二十八日、小野市うるおい交流館「エクラ」で開かれ、五十五人が参加しました。

速水二郎(元関西電力社員)さんが「脱原発後のエネルギー未来は」と題して記念講演を行いました。

速水氏

速水氏は、①日本の「安全神話」は世界の常識を逸脱している。チェルノブイリ事故後の「五層の防護」について、日本は何もしていない②高濃度放射能汚染水が四十万トンも海に流れており、原発爆発以降最大の危機に直面している③「原子力ムラ」=原発利益共同体は全く反省がない④原発問題を憲法で考える⑤原発再稼働の理由は電力不足ではない。電力は余裕がある―など原子力発電の問題点をあげました。

その上で、⑥地球温暖化が深刻⑦再生可能エネルギーの潜在量は二十億キロワットもある⑧自然エネルギーについて市民と住民が手をつないでいくことが大切である―などを指摘しました。

さらに、スマートグリッドによって、電力の送る方と使う方が情報を集めて自動調節できる時代となり、「地産地消」で電力は自宅や地域でつくる時代に転換、電力会社は発電・送電・小売り部門を独占していたが、全て自由化になっていくなどの展望も示しました。

まとめとして、①エネルギー政策を転換することが大切②自然エネルギーは、しっかりと経済成長しつつ発展できると指摘し、▽緊急の課題として十六万人の原発被災者とともにたたかい、原発利益共同体による原発推進政策を徹底的に批判すること、地域分散型の自然エネ普及に全力をあげ、スマートグリッド化も急ぐこと▽中長期的な展望としては、脱原発+地球温暖化防止目標の明確化への環境経済戦略を確立すること、電力消費者の電源選択権を掲げ、原発立国政策を消滅させ、電力独占体制を解体し、市民的・公的所有の方向へ導くことだと述べました。

最後に、みなさんと手を取り合って運動をやっていくことが大切である結びました。

参加者からの質問にも答え、有意義な集いになりました。

足立氏

講演に先立って文化行事として、マエストロ足立さんが、ほうきやホースなど廃材を使った楽器で演奏。和やかな雰囲気を作りました。



参加者らは、九条の会を広げ、北はりまの地域に「九条守れ」「改憲阻止」の声をあげていこうと決意を新たにしました。

(稲次寛=同事務局長)

(2013年10月13日付「兵庫民報」掲載)

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