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2013年10月20日日曜日

「渡されたバトン―さよなら原発」神戸上映11/28-29


「いのちの山河」につづく「日本の青空」シリーズ第三作「渡されたバトン―さよなら原発―」。全国で初めて住民投票で「原発建設NO!」を選択した新潟県巻町(現新潟市)が舞台です。投票率八八・三%。推進派も反対派もみんなで投票した住民投票がなぜ実現できたのか―事実に基づき、巻町民の住民投票に至るまでの紆余曲折、波乱に満ちた様々なドラマを、ある家族の視点を中心に描いています(→公式サイト)。

この映画が十一月、神戸で上映されます。

上映成功へ実行委員会の北川伸一兵庫労連事務局長の呼びかけと、今年六月、神戸医生協が行った上映会でこの映画を観た高木裕見子さんの感想を紹介します。


原発ゼロ・再稼働反対の思い国民多数と共有するために

上映協力のお願い―北川伸一

安倍首相は二〇二〇年夏季オリンピックの開催都市を決める最終プレゼンテーションで、懸念材料となっていた東京電力福島第一原発の汚染水漏れに対し「状況はコントロールされている。私たちはけっして東京にダメージを与えない」と説明しました。

これを聞き多くの国民は違和感を感じたと思います。そして、今なお過酷な状況に身を置く福島県民・原発事故被害者の皆さんの心中を思うと怒りを禁じ得なかったのではないでしょうか。

国民生活の安全や、世界に日本の安全をアピールする一番の対策は原発をなくすことであり、再稼働をやめることです。その思いを国民大多数と共有するためにも、この映画の普及・上映を進めることは、とても意義あるものです。

この映画は、すべての原発廃炉に向け訴えかけ、主人公は市民・住民であることを伝えています。神戸市長選挙と同じ日程で闘われる川崎市長選挙に立候補を決意されている「川崎民主市政をつくる会」の君嶋ちか子さんは、映画で描かれている新潟県巻町(当時)のたたかいの様子を「民主主義の学校」と評しています。

このすばらしい映画を一人でも多くの市民の皆さんに観ていただけるようご協力をよろしくお願いします。


「受け取ったバトン」

感想―高木裕見子

自主制作だったら内容も作者の自己満足で、きっと意味もわかりづらい。テーマも重いし何となく暗そう……という先入観を持ってこの映画を観ました。

でも、実際には見たことのある出演者や所々に組み込まれたユーモアでホームドラマのように楽しませてくれました。

住民が原発に賛成か反対かと移り変わる心の揺れ動きなども、偏りなく表現されていたので、それぞれの想いも「あぁなるほど。そういうことか」とすっと心に入ってきました。

また、劇中に出てくる放射能の拡散調査の方法や一人ひとりの想いを綴る運動などはとてもわかりやすかったです。

気がついた時には、私がこの町の住民だったらどうしただろうと自然と考えていました。

目の前の補償金だけでなく、国からの交付金や地域の活性化の事も考えたのか? 原発は本当にこれから先の世代に残す価値のあるものなのか?家族や親せき、仲の良かった人たちと対立してまで何年間も自分の意志を貫けたか? 誰の為に誰と闘うのか?―など。

これらを考えろと押しつけるのではなく、観た人が自然と考えてしまうという所がこの映画の素晴らしさでもあるように思います。

簡単に表せば、『対立』というこの問題は、たくさんのエネルギーを使って、長い歳月をかけた『対話』だということを教わりました。

この映画を拡げるだけではなく、私が観て感じた事も併せて「受け取ったバトン」として少しずつでも伝えていく事が出来ればと思っています。
(クリエイト兵庫勤務)


上映日・開演時刻/11月28日(木)①14時②18時30分、29日(金)①10時②14時③18時30分(開場はいずれも30分前)
会場/神戸市産業振興センター大ホール
上映協力券/一般1200円(当日1500円)、シルバー(シニア)・障害者・学生1000円(当日1200円)
問い合わせ☎078-341-0563(兵商連、担当:田中)

(2013年10月20日付「兵庫民報」掲載)

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