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2013年9月22日日曜日

神戸市長選公開討論会傍聴記

神戸市長選(十月十三日告示、二十七日投票)の立候補予定者による公開討論会(神戸青年会議所など主催)が十五日に開かれ、討論を聞いてきました。参加したのは、「市民にあたたかい神戸をつくる会」の、ぬきなゆうなさんと、元副市長(元中央官僚)、前回も立候補した会社役員、神戸市議(元自民党)の四人です。

討論会終了後、ぬきなさんの発言に、「すごっく、よかった。感動してずっと、涙を流していた」「話が具体的だったのは、ぬきなさんだけ」「圧勝。説得力のある発言でした。他の候補者は、共通して市民がまったくでてこない。きわだった討論会だった」といくつものメールが寄せられました。寄せられたメールのとおり、市民によりそう、ぬきなさんの訴えが、際立った討論会でした。

ぬきなさんは、選挙の争点について「震災以来の市民不在の市政を市民の手にとりもどし、開発優先から市民の福祉を大切にし、子育て安心の神戸、地元中小企業や商店を支える市政に転換したい」と訴えました。

自校調理方式による安全で豊かな中学校給食、中学卒業までの医療費無料化、公立も含めた認可保育所の増設、借り上げ住宅の希望者全員継続入居、敬老パス・福祉パスの改悪をもとにもどすことなどを強調。「ブラック企業のない、安心して働けるまち」、「中小企業振興条例を制定し、中小業者、商店、農業、漁業、観光振興を」と訴えました。

三宮巨大開発について「三宮への一極集中ではなく、各区がバランスのとれた、まちの再生を」「三宮に進出する大企業に、何億円もの補助金をだすより、いま困っている新長田の、震災前から営業をつづけている方にこそ、必要な援助をすべき」と力説します。

ぬきなさん以外の三氏の議論は、「都市間競争」を基底にした三宮巨大開発や地下鉄の民間売却など、神戸市民のくらしの視点が欠落しているのが印象的でした。

元副市長は、追い出しを基本とする借り上げ住宅の市のやり方を「最善」であるかのよう冷たく言い放ったこと、前回市長選でも市職員の大幅削減と給与大幅引き下げを主張した会社役員が、今回も市職員と市民の分断・対立をあおる訴えを繰りかえしていたことも印象的でした。
Y・M

(2013年9月22日付「兵庫民報」掲載)

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