記事を検索

2013年9月15日日曜日

非核の政府を求める会市民学習会:イラク人質事件・今井紀明さん

一人一人の若者が将来に希望が持てる社会を



非核の政府を求める兵庫の会は七日、神戸市内で市民学習会を開催。二〇〇四年にイラク人質事件に巻き込まれた今井紀明さんが「イラク人質事件・今井紀明さんが今明かす 『自己責任』攻撃乗り越え、若者支援へ」と題して講演しました。今井さんは現在、NPO法人D×P(ディーピー)を立ち上げ、通信制高校生などの教育支援事業をすすめています。

今井さんは事件の後、激しい「自己責任」バッシングに苦しめられ、ときには罵声を浴びせられるなど、一時は社会生活に支障をきたすほどの対人不安に陥ったことを振り返りました。

しかし、大学時代に出会った友人(現在「D×P」を共同運営)の一言がきっかけで精神的に回復していきます。あるとき通信制高校生と出会い、その現状を知ったことが転機になったといいます。

通信制高校生の七割が学校をやめた経験があること、四割が中学までに不登校の経験があること、二人に一人が進学も就職もしない現状があることを知ります。

そして、その多くが周りの友人や大人から否定され、孤立した経験をもっていることに、自分の体験を重ねあわせ、若者支援事業にとりくみはじめました。

「一人一人の若者が自分の将来に希望をもてる社会をめざしたい」「若者支援はコストではなく未来への投資」と熱く語る今井さん。

参加者は熱心に聞き入り、活発な質疑がおこなわれました。「まわりの人に否定されたつらい経験を若者支援につなげていることに感動した」などの感想が出されました。


(2013年9月15日付「兵庫民報」掲載)

日付順目次