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2013年9月15日日曜日

ノーモア・ヒバクシャ近畿訴訟:8月2日

国は確定判決に従わないのか?

副島圀義

「もう裁判で争う必要がないように」との二〇〇九年の合意を踏みにじってきた国を批判し、原爆症認定を求める裁判。複数のグループの訴えが並行して審理されている大阪地裁で八月二日、勝利判決がでました。

九月四日は別のグループに関わる医師の証言でした。先の判決に対して国が控訴を断念、安倍首相が「一日も早く認定が下りるよう最善をつくす」と語った後なのに、国側代理人の質問はまったく旧態依然。

残留放射線や内部被曝を無視した線量評価方式を持ち出す質問は、“被爆当時の行動や急性症状、今に至る健康状態などを総合的に判断するべき”という一連の判決を無視したものです。被爆後十年余の時の症状に対して「それも急性症状か?」と聞くに至っては、その無知(無恥?)ぶりにあきれてしまいました。

被爆者には時間がない…。この日の原告お二人もすでに故人。しかし国側代理人は“被爆者の病気は原爆と無関係”という「結論ありき」のためのヘリクツを延々と繰り返すのです。



「八月に勝訴した方に、一カ月もたつのに原爆症認定通知が届いていない」と、公判後の集会で知りました。控訴を断念した以上、直ちに出せる通知もグズグズ遅らせる…。政府は確定判決にも従わない…。「三権分立がないがしろにされている」実態をあらためて思い知らされました。


(2013年9月15日付「兵庫民報」掲載)

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