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2013年8月18日日曜日

借上げ住宅住民ら転居誘導に「負けへん」

借上げ住宅の掲示板に張り出された連絡会の機関紙「たんぽぽ」

借上げ復興公営住宅の入居者に神戸市が「意向調査票」を送りつけているのにたいし、住民らから「継続入居の希望を記入する欄がない」「恣意的な内容で転居誘導だ」と怒りがひろがっています。

神戸市は、二十年の「期限」を理由に、借上げ住宅からの転居を入居者に求めていますが、「八十五歳以上、重度障害、要介護三以上の世帯」の三基準に該当し、建物所有者が「契約延長」に応じた場合に限って、継続入居ができるとしています。

今回の「意向調査」は、設問の回答に沿って、次の設問に答えていくというフローチャートになっています。これまで入居者の多くが継続入居をもとめて神戸市に要請、陳情していますが、入居継続の希望を聞くものではありません。市が勝手にもうけた三基準に該当しない人はすべて「移転先」「住み替え先」を記入するよう誘導するものとなっています。

「意向調査票」とともに、家族全員の生年月日、介護度、障害等級を書く「認定調査票」、市保健福祉局が保有する介護や障害認定情報の提供への「同意書」が同封されています。

神戸市は、七月から八月にかけて、いくつかの団地毎に、市の退去方針などを説明する「個別相談会」を開いていますが、入居者の参加は、ごくわずかです。

入居者らでつくる借上住宅協議会は、「意向調査と称しながら意向調査になっていない」「極めて悪質な誘導尋問である」と神戸市に中止・撤回の緊急申し入れをしています。

会は、定期的に入居者に配布している機関紙「たんぽぽ」でも「意向調査問題特集号」を発行。「根拠のない線引きで、身勝手な意向調査をするな」と訴えています。「こんな勝手な調査には協力できないから、みんなで相談して返事を出さないことにした」など、入居者の声も掲載。「入居者みんなで団結し、神戸市の転居強要を絶対に許さない」と訴えています。

(2013年8月18日付「兵庫民報」掲載)

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