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2013年8月11日日曜日

観感楽学

フェイスブックで十年ぶりにつながった大学時代の友人。パリに移住し二人の子どもを育てている。「幼稚園も小学校も教育費無料」「夫婦別姓が普通」など、暮らしぶりは文化的でゆとりを感じる。日本では「結婚する」「仕事を続けながら出産、育児」「兄妹が同じ保育所に入所」…こういうごく当たり前の願いが「至難の業」となっている。生活の基礎を整えるだけで精一杯▼労働法制改悪、社会保障削減の新自由主義の「構造改革」の結果。先月発表された総務省「就業構造基本調査」によると、パートや派遣など非正規で働く人が初めて二千万人を超え、雇用者全体の約四割に。うち女性は約六割を占める。パート女性の五割が年収百万円未満。年収二百万円未満なら約九割▼新日本婦人の会の「はたらく女性のくらし実態アンケート」には「子どもは産めない。旅行は行けない。友だちとお茶できない」「働く女性への理解が少なく、有休を使わずサービス残業する人が評価される」など切実な声▼安倍政権はいっそうの雇用・労働分野の規制緩和を狙う。人間らしい生活のために正規雇用、労働時間短縮、認可保育所増設、育休制度充実などを求めていきたい。(O)

(2013年8月11日付「兵庫民報」掲載)

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