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2013年7月16日火曜日

観感楽学

折り鶴―一つ一つの折り目に祈りを込めて千羽鶴が形づくられる。平和、見舞いや激励など様々な願いが込められて。核兵器廃絶を訴える国民平和大行進の通過に合わせて折り鶴が託される▼三千羽もの千羽鶴を二つの化粧箱に納めて届けた被爆者(神戸市垂水区)。糸につなげたたくさんの千羽鶴を持って炎天下を行進した保育園児たち(尼崎市)。日本共産党居住支部が地域で集めた三千羽(浜坂)。新日本婦人の会が一年かけてつくりあげた三千羽(高砂市)▼胎内被爆者の夢千代の街湯村温泉(新温泉町)では宿泊客にも折り鶴を呼びかけ、毎年、数万羽を広島に届けている。被爆後、十一年もたって白血病に冒された佐々木禎子さんが病の克服を願って千羽鶴を折りつづけ、「原爆の子の像」が高く折り鶴を掲げ持っていることはよく知られていることだ▼「広島、長崎に届けて」と平和行進に託される一羽一羽の折り鶴も含め、その数は兵庫県だけでも十万羽は下らない。一つ一つの折り目に込められた平和を願う思いの広がりは想像を絶するものがある。この思いに応えられる日本を、兵庫県をつくることが求められている。それはいつ? 今でしょ! (K)

(2013年7月21日付「兵庫民報」掲載)

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