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2013年7月10日水曜日

尼崎アスベスト裁判第2回弁論

人生狂わせたクボタの責任:原告が意見陳述

弁論後の報告集会で報告する原告の山内康民さん


「尼崎アスベスト裁判 第二回弁論」が七月三日、大阪高裁で行われました。傍聴者がつめかけ、約百の傍聴席はいっぱいになりました。

最初に、原告の山内康民さんが意見陳述をおこないました。山内さんは「今もクボタは全く反省していない」「ただそこに住んでいたというだけで、何の責任もない人たちの人生を大きく狂わせてしまった」と述べ、イタリアでは企業責任が問われる判決が出されたことにも触れて、クボタの責任を明確にするよう求めました。

また弁護団は、国が「アスベストが危険であるとは知らなかった」と主張していることに対し、世界がアスベストの危険性に注目している中で、一九六〇年代に、ワグナー論文によってアスベストを使用する工場の近隣住民に対する危険性が明らかになり、東京でおこなわれたUICC(国際対ガン連合)会議でも「石綿への暴露と悪性腫瘍の発生との間に関係があることを示す証拠がある」とされたことなどに触れ、国の主張は間違っていると反論しました。

今後、九月十九日には、弁護団から裁判官にクボタ周辺におけるアスベスト被害についての疫学調査について説明が行われ、十月九日には結審。その後判決が出されます。

裁判後行われた報告集会では、「アスベスト被害からいのちと健康を守る尼崎の会」が、現在四万六千筆あまり、「尼崎アスベスト裁判 公正な判決を求める署名」がよせられ、うち四万筆を大阪高裁に届けたことを報告。十万目標向けて、さらに広げてほしいと訴えました。

(2013年7月14日付「兵庫民報」掲載)

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