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2013年6月16日日曜日

小林節慶応大学教授の講演を聞いて

96条改悪反対の理由は明確、領土問題は憲法に沿って解決を

吉田維一弁護士が感想

九条のこころネットワークなどが慶応大学教授の小林節氏を講師に招き、講演会「改憲派が斬る!九十六条改正に異議あり!」を六月八日、神戸市勤労会館で開きました。この講演会に参加した弁護士の吉田維一さん(神戸合同法律事務所)に感想を寄せていただきました。



小林節教授
小林教授は、憲法は、法律と違い、権力者が繰り返し人権を侵害するという歴史に学び、権力を持つ公務員を縛るものであり、そのために、憲法は最高法規とされ、容易に権力を持つ者らが変えることのできない改正手続を持っていることを明快に語っておられました。

また、憲法の個別の事柄について国民の過半数が望むような状況は現在もこれまでにもなく、改定派が宣伝するような前提が誤りであること、憲法改正に先立って改正手続を変えた国は世界にも例がないことを紹介されていました。

改憲派でも九十六条改悪に反対する理由がよくわかりました。

最後に、小林教授は、領土問題などを理由に、護憲派も、現実的に自衛権について考える時が来ていると訴えました。

私は、自衛権を考えることは、九条改正を行う理由にはならないと思っていますが、「諸国民の公正と信義」により現在の領土問題を解決し、これからも近隣諸国との関係で憲法九条を活かしていく方法を考えることは、まさに今、憲法十二条により、私たちが「不断の努力」として求められていると思います。そのためには、今度は、学校であまり学ばなかった「領土問題」とは何であるのかを学習し、憲法に続き、一人ひとりが教養を高めることが必要だと思いました。

(2013年6月16日付「兵庫民報」掲載)

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