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2013年6月2日日曜日

こども病院連絡会が報告集会

ポーアイ移転撤回へ世論大きく


こども病院連絡会(県立こども病院のポーアイ移転計画を撤回させ周産期医療の充実を求める会の略称)が「県立こども病院のポーアイ移転問題の現状と今後の運動」と題して報告集会を五月二十一日、神戸市内で開きました。

阪神・淡路大震災の経験に学ばず


開会あいさつで呼びかけ人の柳田洋兵庫障害者連絡会会長は、「政治家の過去の歴史から学ばない発言が憲法でも歴史問題でも大きな問題になっている。こども病院問題でも阪神淡路大震災や東日本大震災からも自治体が学ばず、わざわざ高台から津波の危険なところへ移転という道理にあわないことを強行しようとしている。移転撤回へどう運動を進めるか話し合いたい」と発言しました。

「移転ありき」で無謀な路線に


中川和彦事務局長が、県立こども病院の移転問題の経過と方向について提案。「当初兵庫県は現地建て替えを内部で検討していたが国の『地域医療再生計画』の補助金と神戸市からの誘致で移転に転換。国に申請しながら移転地を隠してパブリックコメントを実施、医師会などの猛反対も無視して移転を決定など県民の声を聞かない姿勢です。山下よしき参議院議員の質問が大きなインパクトを与え、県民的とりくみで連絡会も昨年八月に準備会を開き結成し、十一月には県医師会にも協力を得てシンポジウムを開催、シンポ報告集も作成し、短期間に五万筆の署名を集めた。県は反対の声を聞かず予算を強行し、今年中に着工へ動いている。さらに署名を六月めざし一万筆を集めよう。知事選挙もあるだけに県民的運動を広げよう」と訴えました。

「震災時、交通に支障がなかった」と強弁


きだ結日本共産党県会議員が議会の論戦を踏まえて報告。「移転のメリットとしてあげていた神戸市中央市民病院との連携も難しいことが明らかになった。防災上も神戸市が大丈夫と言っていると言い、前の震災時もポートアイランドの交通に大きな支障なかったという答弁までしている。総合周産期医療センターが大阪でも六カ所あるのに一カ所しかなくその砦を危険なところに移転するのは間違い」と批判しました。



発言では、赤ちゃんをつれた母親から、「この病院で命を救われた、友だちも『移転したら通う時間の長さも、大混雑の中を行くのも不安。お金も大変になる、やめて』と言ってと言われて参加した」「自分の娘が出産の時に危険な状態になって、運ばれて親子とも助かった、なくてはならない病院。世話になった人も多い」「助かった後も通院があって近所に移住している人もいる」「こども病院問題はまだ知られてない。広げないと」など移転中止を求める発言が相次ぎました。

知事あてはがき、シンポ報告集も活用し


最後によびかけ人の岸本友代新日本婦人の会県本部会長が、「県立こども病院移転反対の運動を模索しながらやってきた。新しく連絡会のビラ、知事あてのハガキも作った。シンポの報告集も使い、対話を広げ六月に向けてさらに一万の署名を集め、世論を広げて移転を撤回する県政に変えていきましょう」と呼びかけ閉会しました。

(2013年6月2日付「兵庫民報」掲載)

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