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2013年6月2日日曜日

観感楽学

六月五日は、神戸が三月十七日に続く大空襲を受けて六十八年目になります▼四百七十四機のB29爆撃機が、合計三千七十九㌧の破砕弾・焼夷弾を神戸に落とします。市街の二八%が被災、それ以前の空襲とあわせ五六%を潰滅させたと米軍資料にあります▼米軍の都市無差別爆撃は、日本を焦土化して国民の戦意を失わせる目的でした。米軍内にも非戦闘員を犠牲にする爆撃は国際条約違反だとの声もあったようですが、日本も重慶無差別爆撃をやっている、いまも米兵が死んでいると強行します▼第一次大戦後の国際会議でつくられた「空戦規則案」には「非戦闘員を損傷する空爆は禁止」とあります。この規則は条約化されなかったものの慣習国際法として定着していました▼これを破ったのがナチスのゲルニカ爆撃です。その後ドイツのロンドン爆撃に対抗するベルリン爆撃が行なわれ無差別爆撃は一般化します▼戦後、捕虜となったB29搭乗員を処刑したとして中部軍管区司令官が戦犯に問われます。弁護側は「空爆は国際法違反だ」と主張しましたが、認められませんでした。一方、戦争を起した国は国民に被害補償を考えたこともありません。(TS)(2013年6月2日付「兵庫民報」掲載)

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