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2013年5月5日日曜日

TPP何が問題なのか―講演会・学習会

*学生


神戸大学大学院農学研究科の小野雅之教授を講師に、大学新入生向け学習講演企画「日本のTPP交渉参加何が問題なのか」が四月二十三日、神戸市灘区の神戸学生青年センターで行われました。主催したのは新歓実行委員会。

小野教授は、「私は、TPP交渉参加に反対です」と自身の立場を表明して講演に入りました。

関税や非関税措置、最恵国待遇原則など基本的な用語の説明から始め、環太平洋を中国中心の枠組みからアメリカ中心の枠組みに変えようとTPPを活用しているアメリカの意図や、アメリカに事前合意を飲まされている日本にとって、結局、「アメリカとの同盟関係がより強固なものになる」ということしか言えない実態などを分かりやすく語りました。

参加した新入生らからは、「ISDS(投資家対国家の紛争解決)条項を活用し、アメリカ企業が不利益になることを訴えられること、なぜ経済的利益のないTPPに日本がのるのかという話など、興味深く、ひどく衝撃をうけた」

「メディアで伝えられている情報を鵜呑みにしてはいけない。これから自分から能動的に情報を集めなければいけないとつよく感じた。やはり『日米安保』の存在は大きいな」などの感想が寄せられました。

*尼崎


安倍首相がTPP参加を表明するなか、尼崎社会保障推進協議会(社保協)が「食の安全問題・緊急講演会」を、四月二十三日、尼崎市立中央公民会で開き、二十人が参加。農業・食糧・健康を守る兵庫県連絡会(兵庫食健連)の柳澤尚事務局長が「港から見た食と農、TPPで私たちのくらしはどうなる」と題して講演しました。

柳澤氏は、食料自給率が低い日本、TPP参加によって更に低下し、食品汚染や感染症の広がりの実態を説明しながら、「TPPは、様々な規制を取り払う財界の思惑で、食品の安全規制、社会保障、環境保全などの規制を取り払い、大企業が稼げるようアメリカのルールを持ち込むものだ。力を合わせて跳ね返そう」と訴えました。

参加者は「食の安全について聞けば聞くほど不安になる。運動を強めよう」語っていました。この講演会に、松村ヤス子・義村たまみ市議、徳田稔市議予定候補が参加しました。

(2013年5月5日付「兵庫民報」掲載)

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