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2013年5月5日日曜日

神戸映サ:“日本国憲法を理解し、親しむ”

講演する和田氏
神戸映画サークル協議会が「日本国憲法を理解し親しむ」として五月例会で、日本国憲法の男女平等条項を起草したベアテ・シロタ・ゴードンさんにちなむ映画『シロタ家の20世紀』の上映を計画。それに向けて四月二十七日に特別企画=映画『ベアテの贈りもの』と講演「憲法に書かれた大切な心」=を神戸市勤労会館で開催し、定員百二十人の会場いっぱいの参加者がありました。

藤原智子監督二〇〇四年作品の映画『ベアテの贈りもの』は、ピアニスト養成者・演奏家として招かれた父レオ氏とともに来日、少女期を日本で暮らしたベアテ氏が抑圧された昭和初期の日本女性の姿を目の当たりにし、戦後、GHQの日本国憲法草案委員として憲法二十四条を起草した経過と、“ベアテからの贈りもの”を受けた日本女性たちの地道な努力の結果の積み重ね、これらを記録フィルムとインタビューによって描いています。

満員の聴衆
この上映の後、神戸大学名誉教授の和田進氏が講演。日本国憲法が近代から現代へ多年にわたる人類の努力の積み重ねの中で、公権力を制限するものとして生まれたものであること、アジア・太平洋戦争の反省の上に再び戦争を起こさないことと国民主権の実現をめざし制定されたものであることを解説。

さらに、制定後六十数年、国民の諸要求実現の運動、大衆的裁判闘争の中で平和的生存権など憲法の内容が豊かにされてきたことを紹介。憲法を守る運動、国民のたたかいの大切さを強調しました。

神戸映画サークル協議会の五月例会は二十四、二十五の両日、神戸市中央区の神戸朝日ホールで開催されます。

映画『シロタ家の20世紀』は同じく藤原智子監督の二〇〇八年作品(九十三分)。レオ・シロタ氏の両親、兄弟たちを中心にユダヤ人音楽家一族の数奇な運命から二十世紀前半のヨーロッパ、日本、アメリカ合衆国の社会と戦争を描きます。

上映時間は二十四日(金)①11時②13時30分③16時④19時、二十五日(土)①11時②13時30分③16時30分④18時30分。二十五日には神戸大学大学院教授の朴木佳緒留氏の講演「男女平等・個人の尊厳」が15時20分から同ホールで行われます。一般千三百円(当日千五百円)、問い合わせ☎078-371-8550

(2013年5月5日付「兵庫民報」掲載)

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