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2013年4月21日日曜日

観感楽学

日本国憲法の男女平等条項を作ったベアテ・シロタ・ゴードンさんが昨年末に亡くなった。ベアテさんが戦前の日本に住み、日本女性の抑圧された状況をよく知っていたことが反映したものだったことは有名な話だ▼そのベアテさんと神戸で交流の機会があった。二〇〇一年三月十七日、非核「神戸方式」二十六周年記念集会の前日だった。「神戸方式」の英文資料を差し上げると、「すごいことだ」と驚嘆の表情を示した。「二〇世紀は平和をもたらさなかったが、二一世紀には平和のために一緒にがんばろう!」と色紙に記して手渡してくれた▼娘のニコルさんは「母は生前、憲法の平和、男女同権の条項を守る必要性を訴えていた。改正に総じて反対だったが、この二つ(の変更や削除)を特に懸念していた」と語ったと言う。ベアテさんは、「(憲法九条は)日本だけでなく、世界の平和のために必要」と繰り返していた▼そのベアテさんのドキュメンタリー映画『ベアテの贈り物』が上映される(四月二十七日十三時半・神戸市勤労会館)。憲法学者の和田進さんが「憲法に書かれた大切な心」の講演を行う。ベアテさんの日本国憲法への心を受け止めたい(K)

(2013年4月21日付「兵庫民報」掲載)

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