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2013年4月28日日曜日

日中平和友好条約締結35周年記念「学習講演会」


日中友好協会兵庫県連合会は四月十九日、神戸市勤労会館で「学習講演会」を開催し、市民五十人が参加しました。豊中市、守口市、高知市など県外からの参加者もありました。

講演会では、大西広慶応大学教授が「習近平体制の下で中国はどこへ行く―西方化、中国化、毛沢東回帰で揺れる中国」と題し講演しました。

先ず、中国の第一線政治家学者が見る現代の八つの社会思潮を紹介。大きくは「保守系列」「民族主義系列」「新自由系列」に分類されるとし、江沢民、胡錦濤のそれぞれの十年を政策の実績を示しながら紹介しました。

さらに毛沢東と鄧小平の路線を対比し、何れも経済の発展を目指していたがその方法に違いがあったと述べ、毛沢東は「人間改造」による経済発展を目指したが失敗に終わり、鄧小平は、「人間は変わらない」ことを前提に経済発展を目指し大きく成功した。しかし鄧小平のこの路線は「何でもあり」の中国を作ってしまい腐敗や格差を拡大する結果となったと説明しました。

習近平総書記の「中華民族の偉大な復興という中国の夢」実現の訴えに、一九六四年に「過去の中国に決別」を宣言したハノイでの周恩来首相の発言なども紹介しながら、「長い視野で新中国の歴史を眺め考える必要がある」と語りました。

また、中国の「真の友人」としての日中友好協会が中国に主張すべきは何か、尖閣や竹島の問題についても歴史的な経緯を年表などで紹介しながら、自身の考えを語りました。

参加者から、「中国では一党支配の下で国民の意見が反映されていないのではないか」「中国は東南アジアのラオスやカンボジアなどでの開発に現地人を雇わず中国人労働者が行っているようで、地元へ貢献できていないのではないか」「中国には国民を守る司法制度が確立していないのでは」などの質問がありました。(U

(2013年4月28日付「兵庫民報」掲載)

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