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2013年3月24日日曜日

尼崎アスベスト裁判控訴審始まる

国・クボタの責任認めよ


弁論後、報告する弁護団・原告団
「尼崎アスベスト裁判」の控訴審第一回弁論が三月十五日、大阪高裁で行われました。

最初に原告の保井祥子さんから意見陳述が行われました。保井さんは神戸地裁判決で、アスベストが原因で亡くなった母・綾子さんへのクボタの責任が認められなかったことについて「悔しい気持ちと、お母さんに何もしてあげられなかった後悔とで、胸がいっぱい」になったと述べ、この控訴審で「公正な判断をしてほしい」と求めました。

神戸地裁判決後、クボタの旧神崎工場の近くにあった潮江デパートに綾子さんが毎日のように通っていたことについて、お母さんの詳細なメモが見つかっています。同判決では、全国で初めてアスベスト公害の企業責任を認めましたが、クボタの旧神崎工場周辺三百㍍に限定、クボタの綾子さんへの加害責任は認定しませんでした。

また、国の責任について神戸地裁は全く認めておらず、弁護団は、首都圏アスベスト裁判の判決において国は「一九七二年にはアスベストの危険性を認識していた」と認定したことなどに触れて、国は、クボタの工場周辺で危険性があることを認識できたが使用を規制しなかったことなどを主張しました。

今後、七月三日に第二回弁論が行われ、十月四日には結審する予定です。

(2013年3月24日付「兵庫民報」掲載)

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