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2013年3月17日日曜日

日中友好協会加古川支部が中国歴史講座

「遣唐使と留学生」で日中の歴史を学ぶ


日中友好協会加古川支部は三月二日、古代日本と中国の交流の歴史を学ぶ「中国歴史講座」第十五回を東播磨生活創造センターかこむで開催、三十人が参加しました。

今回のテーマは「遣唐使と留学生」。来村多加史阪南大学教授が、六三〇年に犬上御田鍬を大使とする最初の遣唐使から、(二百六十五年間に二十回計画十六回実現)八九四年に菅原道真の建議で廃止となるまでの「遣唐使」を題材に、手作りのテキストをもとに説明しました。

講師は、「中国と日本の史料より解明する」として『日本書紀』と『旧唐書』をもとに当時の外交のようすや『続日本書紀』の記載や絵巻物などから遣唐使船の構造を紹介。一般に知られている遣唐使船のイメージが実際と大きく食い違っていることなども図で説明。また平安時代に編纂された『延喜式』などから遣唐使船に乗り込んだ百人から百五十人、役人とその手当などにも触れ、遣唐使の具体像を説明しました。

海路や船の実態からも遣唐使は命がけの任務であったことや、『菅家文草』の原文から、菅原道真が、すでに晩唐に入った中国の国情からもはや学ぶべきものなしの声を建議した状況を説明しました。

帰国後活躍した学問僧や留学生たちについて、最後に遣唐使に同行し幸運にも帰国できた旻、玄昉、空海、最澄、円仁などの僧や、政界で活躍した吉備真備、粟田真人、南淵請安、万葉歌人の山上憶良の他、キトラ古墳の壁画を手掛けたとみられる黄文連本実といった人たちもエピソードをまじえて紹介しました。

参加者からは「学生以来久しぶりに歴史に触れました」「テキストとともにお話が分かりやすく、帆柱など遣唐使船が改めて具体的に判りました」「国際交流の重要性、必要性がいろんな角度から理解できた」。また次回八月の「平城京、平安京のルーツと風水」の講座に期待が寄せられています。

(2013年3月17日付「兵庫民報」掲載)

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