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2013年3月10日日曜日

観感楽学

三月…子どもにとっては一年の成長を糧に、新しい環境に臨む季節。そんな三月を混乱させる大変な計画が▼県教育委員会は、二〇一五年度から高校通学区を現在の十六学区から五学区に拡大しようとしている。「選択肢を増やす」と宣伝するが選べるのはごく一部の経済力がある家庭だけ▼「上の二人が大学と専門学校で学費が年間数百万必要。三番目が中学生で家計的に近場の高校しか無理(垂水区)」「総合選抜制廃止後、高校間の競争が激しくなり塾が激増。ゆったり育てたいのに、周りから勉強しないと遠くの高校になるよ!と追い詰められる(西宮)」▼国連は日本に「過度な受験競争による子どものストレスを改善せよ」と繰り返し勧告。「地元の公立高校へ」という親の願いや家計の事情を背負い受験競争に勝ち抜くために、子どもたちから、ゆっくり考え、休息する時間が、学区拡大でさらに奪われる▼「地域の高校を守ろう」と県下四十一市町村議会中二十四議会が反対・慎重審議を求める意見書を可決。パブコメでは八割が反対、計画凍結を求める署名も続々集まっている。子どもの未来、地域の高校を守るために知事選の大きな争点に押し上げよう。(O)

(2013年3月10日付「兵庫民報」掲載)

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