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2013年3月3日日曜日

観感楽学

二月二十四日に「小林多喜二没後八十年・生誕百十年」を記念する集会が開かれました。プロレタリア作家小林多喜二の虐殺は治安維持法による弾圧の中でも象徴的です▼多喜二は「一九二八年三月一五日」という小説で、特高警察の残虐な拷問を暴露しています。それで特高警察は小林を捕まえたら殺してやると言っていたのです▼特高警官は黙秘でがんばる犠牲者を憎み、拷問を加えることに嗜虐的喜びを覚えていたような、暴虐さは理性を失い感性が狂っていたとしか思えません▼戦後、特高警察は解散され関係者は公職追放されます。しかし米占領軍は米ソ対立の深まるなか日本政府に警察予備隊(現自衛隊)の設置を命じる一方で、多くの特高関係者を復帰させます▼中でも高級幹部は官僚として出世を果たし、政界にも進出します。その中に兵庫県知事となった金井元彦氏と坂井時忠氏がいます▼これまでの兵庫県知事は社会党が推した阪本勝氏を除いて、内務省・自治省天下りが続いてきました。井戸敏三現知事もそうです。今年七月の知事選挙では、この流れを止めましょう▼ここは県民の暮らしを守る防波堤「憲法県政の会」の出番です。 (TS)

(2013年3月3日付「兵庫民報」掲載)

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