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2013年3月17日日曜日

ノーモア・ヒバクシャ近畿訴訟:3/7

被爆者に「言いがかり」つけ、被ばく以外の「発症原因探し」

副島圀義

大阪地裁三月七日の法廷は医師の証人調べ。西淀病院副院長・穐久英明先生は―

原告のNさん(当時六歳)が、被ばく直後から疲れやすくて外に遊びにもいかなくなったことは放射能による急性症状と考えられること。胃がん、前立腺がん、大腸ポリープ、白内障など次々といろいろな病気をしてきたことは、被ばくと無関係ではないと考えられること。

―などを証言しました。

国側代理人は、ピロリ菌感染による胃がん発症率などをあげて“被ばくとは無関係に胃がんになったのだろう”と反対尋問。

穐久先生は、「いろいろな要因が重なって発症するということは、被ばくが寄与していることを否定しない。その人を全面的にみるべきだ」とたしなめました。

公判後の集会で、Nさん同様、爆心地近くに肉親を探し回ったHさんについて新事実が報告されました。国側は「三菱兵器工場(爆心地のすぐ近く)に行ったまま帰ってこない兄を探しにいったというが、その兄は自宅(三・五㌔㍍)で被爆したはずだ。爆心地近くに行ってはいないだろう」と言いがかりをつけていたのですが、兄の被爆場所が三菱兵器である書類が見つかったとのことでした。

原爆症認定をしたくない国側は①病気になるほどの被曝はしていないだろう②爆心地近くに行ったとは信用できない③別の原因で病気になったんだろう…という「論理」の繰り返し。ええかげんにせえ、と言いたくなります。

(2013年3月17日付「兵庫民報」掲載)

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