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2013年2月10日日曜日

生活保護の切り下げ許さないたたかいを!

兵庫県生活と健康を守る会連合会事務局長 夜久明

安倍政権は、生活保護費を三年間で六・五%引き下げようとしています。そして,単年度で六百七十億円削減の予算案を出してきました。とても許せることではありません。

私たちは「暮らしのアンケート」を実施し、生活保護利用者の二百十二世帯から回答を得ました。その結果、現在の生活保護費での生活状況が「苦しい」「非常に苦しい」と答えた人は六八%にのぼり、保護費の低さを示しています。

生活の中で節約しているものとして、食費を削っている人が九〇%、衣類の購入を控えている人が九七%。さらには、入浴を控えている人は七七%でした。

暮らしのやりくり、工夫を尋ねたところ百項目以上が寄せられました。「なるべく電気をつけない」「鍋いっぱいおかずをつくって、何回かに分けて食べる」「『交際費を出すことができない』と自分で言い聞かせる」などなど、その真剣さとつつましやかな暮らしぶりがうかがえます(全部を紹介できなくて残念です)。

このように、今の生活保護基準が低すぎるのに、それを引き下げようとしていることは、日本の低所得者の水準をなお低くする結果となります。

現在、生活保護を利用する人が全国で二百十万人を超えました。しかし、保護を必要としている人は一千万人以上と言われています。これらの人たちがどんどん増えて、すでに社会問題になっている餓死や孤立死が後を絶たなくなることが心配です。

生活保護はいま、憲法制定以来最大の岐路に立たされており、その改悪は社会保障制度解体の突破口となり、国民全体にかかわる問題です。私たち生活と健康を守る会は、多くの人たちとともに連帯して、全力でたたかっていきます。


(2013年2月10日付「兵庫民報」掲載)

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